安い・速い・上手くなる!?
コスパ抜群のトレーニング用V35スカイライン!
「創業30年の情熱、ここに極まれり」ヴェイルサイドの最新86&BRZエアロシステムに迫る
チームニスモのエースマシン『#23MOTUL AUTECH GT-R』を駆るトップGT500ドライバーで、“究極のGT-R”オタクと称されるほどのクルマ好きとしても知られる松田次生選手。そんなカーガイのサーキットトレーニングマシンがこのV35系スカイラインクーペ。製作を担当したのは、松田選手の地元である三重県に店舗を構える“ガレージ力”だ。
GT500ドライバーのトレーニングマシンと聞くとハードなスペックを想像するかもしれないが、実際は必要最低限の部分に手を加えたファインチューン仕様。ベース車としてCPV35を選んだのは、まず格安で購入できる上、ホイールベースが長いためしっかりステアリングを切って曲がるというクルマの基本操作を学ぶのに最適というのが理由だ。
Z33と共通の最高出力280ps、最大トルク37.0kgmのVQ35DEエンジンは完全なノーマルで、エアクリーナーボックスやインテークパイプに遮熱テープを追加。ECUにも手を加えていない。エアコンも装備したままの状態となっている。
サーキットでの連続周回にも耐えられるよう、冷却系チューニングは徹底。ラジエターはコーヨー製のアルミ2層タイプに変更する他、HPI製のオイルクーラーも追加している。
排気系はフジツボ製のフロントパイプ&マフラーに、HKS製スポーツキャタライザーという組み合わせで排気効率の向上を図っている。
足回りは松田選手が煮詰め上げた“次生スペシャル”を軸に構築。ダンパーは伸圧独立で減衰力調整が可能な2ウェイタイプ。スプリングはサスペンションプラス製のオリジナルで、バンプ/リバンプスピードの最適化を追求しているという。バネレートはフロント18kg/mm、リヤ16kg/mmの設定。アーム類のブッシュはニスモの強化タイプに変更してソリッドな挙動を実現している。
ライン取りがしやすくて高剛性なレイズホイールとミシュランタイヤの組み合わせも、松田選手の絶対的な拘り。このマシンには19インチのボルクレーシングTE037(FR10.5J+21)にパイロットスポーツ4S(F265/35 R275/35)というセット。ブレーキもエンドレスのキャリパー&ローターでしっかりと強化済みだ。
6速MTの操作を確実に味わえるように、ドライブトレインはニスモ製の強化クラッチと機械式LSDをインストール。室内はブリッドのフルバケを運転席に投入した上で、助手席やリヤパネルは撤去している。純正パワーシートは1脚で30キロもあるので、かなりの軽量化が可能だという。
実はガレージ力では松田選手のマシンとほぼ同仕様のレプリカも製作。「松田選手に勝負を挑もうというのがキッカケでしたが、ドライビングスキルの向上には本当にお勧めのクルマです。この仕様で筑波を1分3秒台で走れるから実力的にもなかなかですよ」と、ガレージ力の中久木代表も絶賛。
チューニングベースのダークホース的存在として、CPV35に最注目しておいた方が良さそうだ。
●ガレージ力 三重県桑名市桑部1272-6 TEL:0594-82-5026
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みんなのコメント
弄ってみるのは面白いかも。
驚いた。それもかなりいじった車だった。出た頃は走り屋に全く
見向きもされなかった車種だが、多分、FRミッション車が希少の
世の中になったからであろうな。