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中上貴晶が語るテストチームとのズレ。ホンダRC213Vの現状は「問題が多過ぎる。データ解析しても表れない」

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中上貴晶が語るテストチームとのズレ。ホンダRC213Vの現状は「問題が多過ぎる。データ解析しても表れない」

 4月26~28日、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで2024年MotoGP第4戦スペインGPが開催され、翌29日にはへレス公式テストが行われる。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)はヨーロッパラウンド緒戦となるスペインGPの前日にホンダRC213Vの問題とテストチームの状況を語った。

 表彰台争いから遠のき、なんとか数ポイントの獲得ができている状態のホンダ。4人のなかではジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)の7ポイントが3戦を終えて一番高く、中上も2ポイントを稼いだのみ。ホンダ勢の2024年型RC213Vは苦戦が続く状態だ。

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「正直、問題があまりにも多過ぎることはわかりますが、『今年のバイクはここが問題だ』というのがなかなかつかめず、バイクの旋回性は過去一曲がっていません。それが何が原因なのか…… リヤのグリップからくるものか、バイクの姿勢やバランスなのか」

「簡単にいうと、リヤのグリップ(の問題)は曲がらないというひとつだけではない気がしていて、なかなか作業が進みません。データ解析してもらっても遅い場所はわかっていますが、何が原因かいまいちデータ上でも表れていません。バイクの姿勢は去年よりもかなりフロントのストロークは浅く、旋回中の姿勢はフロントがすごく高いので、そこを今は突き詰めてやろうとはしていますね」

 数年前から開発陣もリヤのグリップが問題であり、その改善に取り組んできたが、現在も一筋縄では行かないようだ。また、今年からコンセッションシステムが変わり、ホンダはシーズン中の開発も可能となったが、中上は「テストチームがやってはいますがズレは感じていますね」といい、その効果も薄いようだ。

「ステファン(・ブラドル)がここ(へレス)でテストをして、何回かいいものを見つけて、レギュラーライダーが現場に落とし込みますが変わらなかったりしています。例えば彼が100%これがいいというものが自分たち4人のライダーにとってはほんの5%だったり10%にいかないくらいの効果で、そんなに変わらず足踏み状態が続いていますね。テストチームが良かったから現場で良いかが噛み合ってなくて前に進められていないのが原因のひとつでもあります」

 さらに、スペインGP中はホンダ勢4人ともにマシンのアップデートはないと語る中上は、セッティングの変更などで対策していくようで、「いつも通りのレースウイーク」だと説明する。しかし、もちろん月曜日のへレステストには何か別のテスト項目があるという。

「月曜日は何かしらテストをする予定だと今聞いています。今のところテスト内容の細かいところまでは出ていません。それがどれだけ大きなものなのか、バイクなのかパーツなのかはまだわかっていません」

「普通だったら(レースウイークは)テストを控えているといろいろ見ながら進めていきますが、今週末はいつも通りのウイークに集中して、テストはテストで切り分けていこうと思っています。得意なサーキットですし、よりバイクに集中できると思います」

「苦しい状況は多分ずっと続くだろうと思いますし、覚悟しないといけないし、この4日間がかなり重要にはなってきますね。本当のパフォーマンスが見られると思うので」

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みんなのコメント

13件
  • tom********
    つまりブラドルが足引っ張る原因になってるのか?
    もし今年でアレイシが引退するならテストライダーに引っ張ってきて欲しい。
  • sssss
    端的にいうとマシン開発に大失敗してるってことだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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