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フォード ハンズフリー運転支援、英国で使用可能に 欧州では初

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フォード ハンズフリー運転支援、英国で使用可能に 欧州では初

欧州発「ハンズフリー」 英国で承認

フォードのハンズフリーの運転支援システム「ブルークルーズ」が4月13日、英国の高速道路における使用が認可された。欧州で同様の認可は初となる。

【画像】ハンズフリー運転支援が認められたフォードの最新EV【マスタング・マッハEを写真でじっくり見る】 全62枚

ブルークルーズは、英国で販売されるマスタング・マッハEに導入され、月額17.99ポンド(約2980円)のサブスクリプションで利用できる。英運輸省の認可を受けたことで、あらかじめ設定された「ブルーゾーン」エリア内でドライバーがハンドルから手を離し、操縦を車両に任せることが可能になった。

英国におけるブルーゾーンは、イングランド、スコットランド、ウェールズの高速道路で全長約3700kmにわたる区間に設定されている。

フォードのブルークルーズは、高度な運転支援システムとして「レベル2+」と表現されることもある。既存のインテリジェント・アダプティブ・クルーズ・コントロール(IACC)のアドオンであり、IACCが有効な状態でブルーゾーンに進入すると車両の操縦を引き継ぐ。ドライバーに対しては、いつハンドルから手を離すことができるかを知らせる。

IACCは、周囲の走行車両と速度を合わせ(速度上限は130km/h)、交通状況に応じて減速し、道路標識に従って速度を調整する。

このIACCをベースに、急カーブに差し掛かる際の予測速度アシストや、ドライバーが「直感的に行う傾向がある」という、隣接する車線の大型車(トラックなど)から「微妙に」離れる「人間らしい」走行位置決めなど、高度な機能が追加されているという。

ただし、米国で導入されているブルークルーズとは異なり、英国では車線変更にドライバーのステアリング入力が必要だ。

ハンドルから手を離すハンズフリーが可能だが、ドライバーは引き続き道路に注意を向ける必要があり、「ハンズフリー、アイオン」機能とも呼ばれている。このため、特定の状況下で車両が完全に制御を引き継ぐことができる自動運転「レベル3」には達していない。つまり、車両に操縦を任せている間も、ドライバーは安全システムの一部に位置づけられる。

そのため、赤外線カメラでドライバーの集中力を監視し、注意散漫と判断されると警告を発する。ドライバーが警告に応じない場合は、走行を中止し、徐々に減速・停止させることもできるようになっている。

テスラの運転支援システム「オートパイロット」(米国など一部地域で利用可能)に似ているが、フォードの場合はアイトラッカーなどの安全システムをより多く搭載し、利用できる道路に制限を設けているという点で異なる。

フォードのEV部門「モデルE」の欧州担当マネージャーであるマーティン・サンダー氏は、ブルークルーズについて次のように述べている。

「フォードのブルークルーズが、この種のハンズフリー運転支援システムとして初めて、欧州の国での使用認可を得たことは重要な前進となります」

「現代の高速道路は、運転に自信のあるドライバーにとっても厳しい環境であり、多くの人にとっては恐怖を感じるものです。ブルークルーズは、高速道路での運転が苦にならないよう、”重労働”の一部を担い、ドライバーにさらなる自信と利便性を与えることができます」

フォードによれば、英国と欧州大陸で15万km以上のテスト走行を行い、その後米国とカナダで100万km以上を走行した結果、ブルークルーズは英国の道路環境によく適合しているとのこと。日常的な問題、例えば老朽化した車線標示、天候不良、道路工事などは、5つの車載レーダーとカメラによって検知される。

現時点では、ブルークルーズはマスタング・マッハEの新車(2023年モデル)にのみ用意されているが、今後は無線アップデートによる従来車への追加も検討中だ。また、他の市場でもブルークルーズの導入が検討されている。

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