インテリアカラーは2台生産されたうちの1台
2024年3月1日~2日、RMサザビーズがアメリカ・マイアミで開催したオークションにおいてポルシェ「968カブリオレ」が出品されました。注目したいポイントは「リビエラ・ブルー」と呼ばれるボディカラーで、968カブリオレの生産最終年である1994年にわずか5台しかデリバリーされなかったものです。注目のオークション結果をお伝えします。
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5台しか生産されなかった「リビエラ・ブルー」
昔、あれほど路上で見た、ポルシェの4気筒FRモデルは、どこへ消えてしまったのだろうか。ふとそんなことを考えさせてくれるオークションがマイアミで開催された。ステージ上に導かれたモデルは1994年式の968カブリオレ。968は1991年に「944」の後継車として誕生し、その生産は1994年に終了している。これはまさにラストイヤーにデリバリーされたモデル。ボディタイプは944と同様にクーペとカブリオレの2タイプがあったが、主要な輸出国であるアメリカを中心に、人気は圧倒的にカブリオレの方が高かったのは想像のとおりである。
968のデザインは、かつて924を手がけ、968の後にはボクスターをも担当するハーム・ラガーイに委ねられたが、「944ターボ」や「944S2」などとの相違は非常に少なく見える。ヘッドライトが露出型のリトラクタブル形式に改められているのは大きな特徴だが、実際には968に使用されたボディパネルをはじめとするパーツは、80%以上が944とは別に新設計されたものとなっている。
搭載エンジンは、吸気側にポルシェ独自の可変バルブタイミング機構、バリオカムを採用した3Lの直列4気筒DOHC自然吸気。世界中のエンジン・エンジニアは、直列4気筒で3Lという排気量を実現したことに(それは944S2の時代からだが)大いに驚かされた。ちなみに最高出力は240ps、最大トルクは304Nmという数字だった。トランスミッションは5速から6速に進化したのも注目点だ。
1991年に発表された968には、翌1992年になると、ここで紹介するカブリオレが追加設定されることになる。特に注目したいのはボディカラーで、「リビエラ・ブルー」と呼ばれる出品車のカラーは、968カブリオレの生産最終年、すなわち1994年にわずか5台しかデリバリーされなかったもの。そのボディカラーとのコンビネーションで、人気の高い「ミッドナイト・ブルー」の名を持つインテリア・カラーは、2台生産されたうちの1台とされている。
装備レベルも非常に高い。ファーストオーナーはパワーステアリング、パワーブレーキ、パワーウインドウ、LSD、GTパッケージ、ポルシェ・クレストキャップ付きの17インチ径カレラカップ・ホイールなどをオプションで選択。タイヤインフレーターキットやオリジナルブック、これまでのメンテナンス履歴が残されたサービスインボイスもこの車両には付属している。出品時点での走行距離は約2万4428kmだ。
全体として素晴らしいコンディションを保っていた968カブリオレは、やはりオークションに参加するビッターの目には魅力的に映ったようだが、RMサザビーズ社の掲げたエスティメート、9万~12万ドル(約1341万円~1788万円)に対して、落札価格は7万8400ドル(邦貨換算約1170万円)と振るわなかった。逆に落札者にとっては、非常にお買い得な落札ができたといったところなのだろう。だからオークションの世界は面白い。
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