昨年のFIA F2チャンピオンであるテオ・プルシェールは今季日本のスーパーフォーミュラに参戦しているが、4月21日にロングビーチで開催されたインディカーシリーズ第2戦に代役として出場した。
プルシェールは負傷欠場中のデビッド・マルーカスの代役として、アロー・マクラーレンの6号車をドライブ。自身初のインディカー参戦となった。予選では22番手に終わったプルシェールだが、決勝では着実に順位を上げて11位でフィニッシュを果たした。
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レースを振り返り、プルシェールはmotorsport.comに次のように語った。
「素晴らしい経験だった」
「今週末のパフォーマンスを本当に誇りに思う。マシンもコースもチームも知らない状態でロングビーチに来て、素晴らしいパフォーマンスができた」
「レース中にはピットストップだったりセーフティカーだったり、たくさんのことを学べた。 オーバーテイクもたくさんできて、楽しめたよ」
フランス出身のプルシェールにとって、インディカーシリーズには親近感があるという。というのも彼は同郷のインディカードライバー、シモン・パジェノーを見て育っているのだ。しかしそういった背景があったにしろ、プルシェールにとっては想像以上の楽しさがあったようだ。
「僕にとって、インディカーで走ることは素晴らしいことなんだ」とプルシェールは言う。
「レースは肉体的にもタフだ。僕は大丈夫だったけどね。最初のレースということで色々難しい部分もあったけど、最終的には自分のパフォーマンスに満足している」
「レースは本当に良かった。コンマ1秒やそれ以下をかけて争っているんだ。楽しかったよ。コールドタイヤでピットから出てライバルをオーバーテイクしたり……とてもクールだ。またここに戻ってきたいね」
またF2との違いについては「インディカーはレースが長くて、戦略の幅も広がるから良いんだ」と語るプルシェール。チームは今回燃費走行の必要がないコンサバな戦略を採用したため、プルシェールは常にプッシュすることができ、オーバーテイクの仕方など、貴重な経験を積むことができた。
またプルシェールは、今週末バーバー・モータースポーツ・パークで開催されるアラバマ戦にも出場するようだ。アロー・マクラーレンのチーム代表であるギャビン・ワードが認めた。
「我々は幸運にも良い選択ができた」
「代役を見つけないといけないというのは、確かに望まれない状況であった。しかし(マルーカスの怪我の)状況を考えれば、悪化の可能性だってある。我々は困難な状況の中で最善を尽くそうとしているのだ」
そしてワードは、プルシェールのデビュー戦での走りを賞賛した。
「我々はテオを、考え得る最も困難な状況に置いたと言える」
「彼には期待していたし、彼の週末におけるアプローチは素晴らしかった。全てのラップを走りきり、どんどん良くなっていった。本当に印象的なデビューだった」
「熱意が伝わってくる。それは無線からも伝わってきた。彼は楽しんでいたし、インディカーに参戦してその機会を最大限活かせたことを喜んでいた。それはみんなを笑顔にしてくれる」
次戦の舞台であるバーバーは、プルシェールがF2で慣れ親しんできたロードコースであり、彼もロングビーチ以上に良い準備の下でレースに臨めると感じている。インディカーのデビュー戦でルーキー最上位の11位に入ったが、それ以上の好結果を残せるかに注目だ。
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