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元バウハウスの面々によるラブ&ロケッツのダニエル・アッシュのバイク愛が炸裂した「Motorcycle」

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元バウハウスの面々によるラブ&ロケッツのダニエル・アッシュのバイク愛が炸裂した「Motorcycle」

ただハーレーを映すだけ

「バウハウス」と聞いて、まず何を思い起こすでしょうか? 20世紀初頭のドイツに起源を持つデザインと建築の学派であり、美術などを含む学校でもあったバウハウス。家具やグラフィック、建築など幅広い分野に影響を与え、いわゆる“モダンデザイン”の礎を築きました。シンプルで機能的ゆえにそのデザインは時代を超え、今も多くのアーティストやクリエイター/デザイナーに多大な影響を与えています。

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 そんな芸術活動から名前を拝借したのが、1979年にデビューしたイギリスのロックバンド、Bauhaus(バウハウス)。今で言う“文化系”をダークにしたようなゴシック~グラム・ロックを鳴らす4人組バンドで、フロントマンのピーター・マーフィーは頬がこけた耽美なルックスから、「ゴスの帝王」などと呼ばれていました。

 1983年には来日公演も行ったバウハウスですが、同年に音楽性の相違によって解散(1998年に再結成)。そんな伝説的バンドの主要メンバーとして活躍したギタリストのダニエル・アッシュは、アメリカを含むその後のオルタナティブ・ロックにも影響を与えた存在であり、いい意味でギターにこだわりすぎない独自のセンスによって、バウハウス解散後も音楽業界の最前線で活躍しています。

 そのダニエル・アッシュの複数あるソロ活動のなかで、“バイカー人気”のあるユニットを挙げるとすれば、やはりラブ&ロケッツでしょう。同じく元バウハウスのベーシストだったデイビッド・Jと、ドラマーのケビン・ハスキンスと共に1985年に結成されたラブ&ロケッツ。1989年5月にリリースされたシングル「ソー・アライブ」は米ビルボードのチャートで3位を記録しています。

 バウハウス時代には成し得なかったアメリカでの成功は、バウハウスよりもポップになった音楽性によるところが大きいでしょう。とはいえシカゴやボビー・ブラウン、ポーラ・アブドゥルにジャネット・ジャクソンら大スターがひしめいた同年の年間チャートを振り返ると、彼らの成功が当たり前ではなかったこともわかります。

 さて、そんなラブ&ロケッツはバイクと縁があるようには思えませんが、実はアッシュは12歳からスクーターに乗っていたというほどのバイカー。彼がギターを始めたのは15歳からと言いますから、バイク歴のほうが長いのです。そして「ゴスの帝王」から離れラブ&ロケッツを結成したことで、バンドにもバイク愛を持ち込むことになるのです。

 1989年リリースのEP、その名も「Motorcycle」のタイトルソングのミュージックビデオは、その名のとおりバイク一辺倒。おそらく60年代のハーレーダビッドソン・パンヘッドを舐め回すようにじっくり映すだけ、という清々しいほどのバイク愛が炸裂したMVに仕上がっています。

 2023年に再結成し全米ツアーを行ったラブ&ロケッツ。もし来日公演が実現したら、日本のバイクショップを熱心に物色するダニエル・アッシュに遭遇できるかも?

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