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意外に複雑!? 輸入車王者メルセデスの現行ラインナップをスッキリ解説

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意外に複雑!? 輸入車王者メルセデスの現行ラインナップをスッキリ解説

メルセデス・ベンツが“ドイツの高級セダンメーカー”だったのは遥か昔。今ではコンパクトカーからSUV、さらにはミニバンまで(本国ではピックアップも)揃えるフルラインメーカーだ。それゆえラインアップのすべてを把握している人は少ないのではないだろうか。そこで、今回はメルセデスのラインナップ全体をざっとおさらいしてみたい。

保守層を鷲掴みにするセダン
まずセダンは、小さい順に最もコンパクトな「Aクラス」(452万円~/価格とラインアップは主に2023年12月23日時点の価格表の2023年モデルを参照、以下同)に始まり、「Cクラス」(596万円~)、「Eクラス」(873万円~)、そして頂点の「Sクラス」(1415万円~)が揃っている。このうち、AクラスだけはFF(前輪駆動)で、後はFR(後輪駆動)が基本。またそれをベースとした4WDもラインナップしている。

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Eクラスはかつてのミディアムクラスから発展した情報で、歴史的経緯からいってもこの「E」と「S」がブランドの中核だが、最近ではSUV群に主役を奪われつつあるのが現実だ。

メルセデスのユーザー層を広げたハッチバック
ハッチバックについては「Aクラス」(440万円~)および「Bクラス」(491万円~)という2車種をラインナップ。どちらもFFベースのプラットフォームを共有しているものの、車高が異なり、ハイトのあるBクラスはファミリー層がメインターゲットとなる。Aクラスは元々ハッチバックとして誕生し、従来型の車型を好むオーナーに向けセダンが後から追加された経緯がある。

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憧れのステータス性を誇ったワゴンは今でも健在
ステーションワゴンは「Cクラス」(622万円~)および「Eクラス」(920万円~)にラインナップされる。セダンに少々の上乗せでワゴンボディが手に入るのは欧州車ならでは。特に、国産ワゴンがほぼ絶滅状態にある現在では、2車種取り揃えてもらえるだけでもファンにはありがたい。

>>メルセデス・ベンツC クラスステーションワゴンのカタログ情報をチェックする
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また、ワゴンの車高を引き上げ無塗装のオーバーフェンダー等でSUV風に仕立てた「Cクラス・オールテレイン」(793万円~)および「Eクラス・オールテレイン」(1065万円~)、後に紹介する「CLA」をベースにクーペライクなワゴンボディを与えた「CLAシューティングブレーク」(577万円)も用意される。

>>メルセデス・ベンツC クラスオールテレーンのカタログモデルをチェックする
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リッチな風格漂わすプレミアムなクーペ
流麗なクーペは「CLA」(532万円~)、「Eクラスクーペ」(935万円~)、「CLS」(999万円~)の3車種をラインナップ。ただし、このうち伝統的な2ドアボディをもつのはEクラスクーペのみで、他の2車種は低めのボディにサッシュレスドアをもつ4ドアクーぺとなる。なお、CLAはAクラスをベースとするが、CLSはEクラスがベースとなっており、ネーミングからの連想とは若干ズレている。

>>メルセデス・ベンツCLAのカタログモデルをチェックする
>>メルセデス・ベンツEクラスクーペのカタログモデルをチェックする
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市場縮小も一定のファンの支持を集めるカブリオレ
オープンカーのカブリオレは現在「Eクラスカブリオレ」(979万円~)のみ。かつてはCクラスおよびSクラスにもカブリオレが設定され、フルラインナップでオープンカーが揃っていた。その当時に比べると残念だが、Cクラスサイズのカブリオレは現在新型を開発中のようなので今しばらく待ちたい。

>>メルセデス・ベンツEクラスカブリオレのカタログモデルをチェックする

ミニバンは長さの異なる3タイプを用意
ミニバンは堂々たる体躯を持つ「Vクラス」(849万円~、※2022モデルの価格)のみのラインナップ。とは言え、ノーマル、ロング、エクストラロングと3タイプの全長が用意されるから、ニーズの取りこぼしは少ない。なお、このVクラスのみ本国では商用仕様も用意され、実用性の高さは折り紙付きのモデルとなる。

>>メルセデス・ベンツVクラスのカタログモデルをチェックする

現代のスタンダード、SUVは水を漏らさぬラインナップ
最後に、大人気のSUVを紹介したい。かつてヘビーデューティーな「Gクラス」のみだったSUVは今やコンパクトからラージサイズまで水を漏らさぬラインナップとなっており、ボディサイズは小さい方から「GLA」(556万円~)、「GLB」(593万円~)、「GLE」(1059万円~※2022モデルの価格)、「GLS」(1339万円~※2022モデルの価格)となる。

>>メルセデス・ベンツGLAのカタログモデルをチェックする
>>メルセデス・ベンツGLBのカタログモデルをチェックする
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複雑なようだが、ハッチバックやセダンと同じくA→B→C→E→Sの順に上級移行すると覚えれば簡単だ。さらに、ルーフラインを低めたSUVクーペとして「GLCクーペ」(805万円~)および「GLEクーペ」(1270万円~※2022モデルの価格)も取り揃え、別格のモデルとしてGクラス(2750万円~※2022モデルの価格)を加えたのが、現行メルセデスSUVの全容となる。

>>メルセデス・ベンツGLCクーペのカタログモデルをチェックする
>>メルセデス・ベンツGLEクーペのカタログモデルをチェックする
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AMGが開発を手掛けた特別なクーペ
これらに加え、メルセデスAMG独自のモデルとして2ドアクーペの「GTクーペ」(現在は設定なし)、そのオープントップ版「GTロードスター」(現在は設定なし)、4ドアクーペの「GT 4ドアクーペ」(1444万円~)、そして発売されたばかりの4シーターオープン「SL」(1648万円~)がラインナップされる。

EVもラインアップを拡大中
さらに、EVとしてはサルーンが「EQE」(1248万円~)および「EQS」(1578万円~)、SUVが「EQA」(782万円~)、「EQB」(822万円~)、「EQC」(991万円~)となっており、来年には上級電動SUVとして「EQE SUV」及び「EQS SUV」も追加されることが決まっている。

>>メルセデス・ベンツEQEのカタログモデルをチェックする
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以上が、メルセデスのフルラインナップとなる。もちろん、ニーズの多様化に応じて車種を拡大しつつも、スリーポインテッドスターに恥じないクオリティは全車に備わっており、国産車より高価にもかかわらず売れ続ける秘訣もそこにある。

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