現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > 衝撃のSHOEI「バリバリ伝説 グンヘル」発売は民意の反映だった!? メーカーに企画背景を聞いた

ここから本文です

衝撃のSHOEI「バリバリ伝説 グンヘル」発売は民意の反映だった!? メーカーに企画背景を聞いた

掲載 13
衝撃のSHOEI「バリバリ伝説 グンヘル」発売は民意の反映だった!? メーカーに企画背景を聞いた

連載終了から30年以上経つが、やっぱり根強い「バリ伝」ファンは大勢いる!

2024年3月15日(金)~17日(日)にインテックス大阪で開催の第40回大阪モーターサイクルショー2024で、SHOEIは受注期間限定発売をアナウンスしたばかりの「X-Fifteen グン」と「Z-8 バリバリ伝説」を展示。発売に至った経緯を、メーカーに直撃取材してみたぞ!

【画像13点】「カメッ!」SHOEIが発売するバリバリ伝説の「グンヘル」2種、漫画の名場面も描かれている!

SHOEIは2024年9月末までの受注期間限定で、7月に「X-Fifteen グン」と「Z-8 バリバリ伝説」を新発売する。
『バリバリ伝説』は、1983~1991年に週刊少年マガジン(講談社)で連載されたバイク漫画。「バリ伝」の通称で、バイクブーム全盛期だけでなく、その後もバイクファンやレース好きのバイブルとなってきた。

作者は、もうひとつの大ヒット作である『頭文字D』でも知られるしげの秀一氏。バリ伝の主人公である巨摩郡(こま・ぐん)は、作中でSHOEIを被っていて、そのグラフィックは「グンヘル」と呼ばれてきた。

連載終了から30年以上が経過した現在、バリ伝を知らない現役ライダーもかなり増えてきた。
バイク業界の関係者にさえ、「かめっ」や「三点支持コーナリング」や「ガードレールキックターン」なんてワードがまるで伝わらず、「は、はぁ……」なんて返されることは多々あり、オジさんはとっても悲しい限りなのだが、そんな時代にSHOEIが「グンヘル」を発売する理由とは?

2024年は、ヤマハが1980年代のワークスレーサーを思わせるXSR900GPを発売することも話題(日本では夏以降発売予定)。グンはホンダ乗りだけど。

「もしかしてこれ、ヘリテージブームから発展して、メーカー主導の1980年代ブームが来ているのか!?」とも思ったのだが……。じつはSHOEIの「グンヘル」発売は、「市場の声を反映させた結果」のようだ。

「昨年、弊社ではSNSを活用して『誰のレプリカモデルがあったらうれしいですか?』というアンケートを実施しました。その中で特に要望が多かったのが、巨摩郡レプリカでした」

発売の経緯について、SHOEIからはこのような回答をいただいた。バリ伝を知らないライダーが増えている一方で、連載終了から30年以上が経過した現在でも、根強いファンは大勢いる。SHOEIは、ユーザーに要望に製品化で応えてくれたのだ!

「X-Fifteen グン」GPライダーに似合うのは最高峰モデル

SHOEIが今回発売する「グンヘル」には2タイプある。このうち「X-Fifteen グン」は、フラッグシップ・フルフェイスのX-Fifteenに、バリ伝の作中でグンが愛用するヘルメットのグラフィックをモチーフとしたデザインを施してある。

X-Fifteenはマルク・マルケス選手などのMotoGPライダーも愛用するヘルメット。当時のロードレース世界選手権最高峰クラスだった500ccクラスに参戦し、その初年度にチャンピオンとなったグンが、2024年現在に被るとしたらコレしかない!

バリ伝連載当初からの約40年間で、ヘルメットは着実な進化を遂げており、帽体のフォルムやシールドの形状は1980年代と意外と大きく異なるし、現行モデルにはベンチレーションも配されている。
そのため製品のグラフィックは、作中のヘルメットを完璧に模したわけではなく、X-Fifteenのフォルムに最適化しながら、「グンヘル」のイメージを最大限に高めてある。

もちろんSHOEIロゴは、漫画に描かれているのと同じ、黒地に白文字の仕様(特に連載後半は枠だけ描かれていることがほとんどだが……)。どこからどう見ても「グンヘル」だけど、不思議と現代的な雰囲気もあり、往年のバリ伝ファンだけでなく現代のライダーにも好まれそうなルックスだ!

「Z-8 バリバリ伝説」原画を散りばめた超斬新ポップスタイル!

正統派レプリカグラフィックの「X-Fifteen グン」に対して、もうひとつ用意されている「Z-8 バリバリ伝説」は、軽量コンパクトなプレミアムフルフェイスのZ-8をベースに、「グンヘル」のグラフィックラインと、実際の連載漫画で描かれた数々のシーンが配されている。

かなり斬新なデザインだが、SHOEIはこれまでもポップで個性的なグラフィックモデルを多く手がけており、例えばZ-8ではウォールアートの世界観を取り入れたミューラル(2021年8月末受注終了)が大人気となった。

今回の「Z-8 バリバリ伝説」も、デザインはSHOEIが主導。ベースとなる「グンヘル」のラインを、一部ではコマ割りとして使いながら、ひとつの作品としてまとめ上げている。

SHOEIによる製品の発表当初に公開された画像では、公道バトルが中心の第一部と全日本ロードレース選手権を戦う第二部のシーンが多めに感じられたが、実際には第三部の世界選手権まで、各シリーズの名場面がまんべんなく網羅されている。

場面セレクトはSHOEIサイドが主導したようで、「単行本は全38巻にもおよび、ハズせないシーンというのは本当に膨大。しかもファンそれぞれに好きなシーンは異なるでしょうから、どのシーンを使うか提案するのは大変でした」とのことだ。

製品には、先ほど触れた「カメッ!」や「三点支持コーナリング!!」、あるいは「ぐりっぷしろーっ しねーと カレーライスにして 食っちまうぜ!!」のセリフもある。頭頂部には、ヒデヨシ(聖秀吉)との名シーンまで!!

なんて具合に、コアなファンでなくてもつい熱くなってしまうのが「Z-8 バリバリ伝説」。とはいえこちらは、漫画を帽体グラフィックに取り入れるという斬新なアイディアも魅力で、バリ伝好き以外にも人気となりそうだ。

レポート&写真●田宮 徹

関連タグ

こんな記事も読まれています

マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
motorsport.com 日本版
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
くるまのニュース
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
バイクのニュース
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
レスポンス
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
WEB CARTOP
自工会、取引適正化の「自主行動計画」改訂 原材料とエネルギー高騰分は全額転嫁へ 下請法違反の具体例も
自工会、取引適正化の「自主行動計画」改訂 原材料とエネルギー高騰分は全額転嫁へ 下請法違反の具体例も
日刊自動車新聞
【クラシック オブ ザ デイ】最もホットなメルセデスW124とは「500E」ではなく15台限定の「メルセデス E60 AMGリミテッド」だ!
【クラシック オブ ザ デイ】最もホットなメルセデスW124とは「500E」ではなく15台限定の「メルセデス E60 AMGリミテッド」だ!
AutoBild Japan
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
15年ぶりに「インテグラ」復活!? 「スポーティ“ハッチバック”」の実車展示に「好き」の声多し! 6速MTもある名車、米国登場の反響は?
くるまのニュース
GRヤリス×GR-DAT公道試乗レポート! 気になる改良ポイントは?
GRヤリス×GR-DAT公道試乗レポート! 気になる改良ポイントは?
レスポンス
平均年収約458万円… 1800万円の「レクサスの最上級SUV」は買えないのでしょうか? 4人だけが乗れる「LX EXECUTIVE」を愛車するために必要な年収とは
平均年収約458万円… 1800万円の「レクサスの最上級SUV」は買えないのでしょうか? 4人だけが乗れる「LX EXECUTIVE」を愛車するために必要な年収とは
VAGUE
ソフトタイヤだけの使用に限定しても、オーバーテイクは増やせない……ピレリ、”抜けない”モナコ対策に白旗「我々にできることはあまりない」
ソフトタイヤだけの使用に限定しても、オーバーテイクは増やせない……ピレリ、”抜けない”モナコ対策に白旗「我々にできることはあまりない」
motorsport.com 日本版
横須賀に「新スマートIC」計画進行中! 三浦半島がもっと便利に!? 横浜横須賀道路「横須賀PA」直結工事はいつ始まるのか
横須賀に「新スマートIC」計画進行中! 三浦半島がもっと便利に!? 横浜横須賀道路「横須賀PA」直結工事はいつ始まるのか
くるまのニュース
URBAN DRIVESTYLE「Unimoke MK Surf」 サーフボードスタンドを備えた限定モデル登場
URBAN DRIVESTYLE「Unimoke MK Surf」 サーフボードスタンドを備えた限定モデル登場
バイクのニュース
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]「低予算でスピーカーだけを交換」or「お得にデッドニングまでを実行」!
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]「低予算でスピーカーだけを交換」or「お得にデッドニングまでを実行」!
レスポンス
マツダ アイコニックSP【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
マツダ アイコニックSP【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新アクセサリー通信】スタイリッシュなだけでなくハンドリングが向上するヴェゼル用18inアルミ登場
【最新アクセサリー通信】スタイリッシュなだけでなくハンドリングが向上するヴェゼル用18inアルミ登場
カー・アンド・ドライバー
オジエが白熱首位争いでリード拡大。勝田はマシントラブルでデイリタイアに/WRCイタリアデイ2
オジエが白熱首位争いでリード拡大。勝田はマシントラブルでデイリタイアに/WRCイタリアデイ2
AUTOSPORT web
スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大
スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大
くるまのニュース

みんなのコメント

13件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村