現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 67】ルノー ラグナはユーロNCAPで初めて5つ星を獲得した安全性も魅力だった

ここから本文です

【懐かしの輸入車 67】ルノー ラグナはユーロNCAPで初めて5つ星を獲得した安全性も魅力だった

掲載 更新
【懐かしの輸入車 67】ルノー ラグナはユーロNCAPで初めて5つ星を獲得した安全性も魅力だった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「ルノー ラグナ」だ。

ルノー ラグナ(2002年)
最近は日本でもプジョー車が人気を集めているが、ほかのフレンチ ブランドも動きを見せている。とくにルノーはフランス本国ではもっとも大きなメーカーだけに、ルーテシアを筆頭にカングーやアヴァンタイムなど、個性的なモデルを続々と導入している。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

かつてのルノーは、コンパクト ハッチバックの「5(サンク)」、ミドルサルーンの「21(ヴァンテアン)」のように、車名は単純に数字で付けられていた。だが1990年代に入ると、フルモデルチェンジされたモデルは普通の名前が付けられるようになった。5はルーテシア(本国名はクリオ)、そして21は今回紹介する「ラグナ」となった。

2000年に発表された新型ラグナが、2003年モデルからようやく日本に導入された。従来型に比べると、サイズ的にはひとまわり大きくなった。全長は4.6m弱、全幅は1.8m弱という、ヨーロッパではDセグメントと呼ばれるクラスに属する5ドア ハッチバックとワゴンだ。ワゴンはハッチバックとホイールベースは同じだが、リアオーバーハングの分、全長は10cmほど長い。

このクラスはメルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズなどライバルがひしめく激戦区だ。ラグナはユーロNCAPで初めて5つ星を獲得し、高い安全性でライバルたちよりもアドバンテージを得ようとしている。以前に紹介したアヴァンタイムほど個性的なスタイリングではないが、それでもアーチ型のルーフラインやアクの強い顔つきなど、このクラスのライバルに比べると十分以上に個性的なルックスといえるだろう。

インテリアも、インパネの構成はT型のオーソドックスなものだが、ルーフラインと同じアーチ型のパーティングラインを用いたり、ダッシュボードには独特の縞模様のシボを採用するなどして個性を演出している。以前のフランス車のようなチープシックな安っぽい感じは皆無だ。本革シートも標準装備だし、前後シートともスペースはタップリしている。ワゴンのラゲッジスペースは5人乗車でも十分に広いし、ハッチバックの使い勝手もワゴン並みに高い。

フランス本国ではディーゼルなども設定されているラグナだが、いまのところ日本仕様は3LのV6 DOHCガソリンエンジンのみとなっている。このユニットは、可変バルブタイミング機構や電子スロットルも備えた現代的なものだ。2000rpmで最大トルクの80%を発生するセッティングなので、4000rpmあたりまで厚みのあるトルクで加速も心地良い。ただ、組み合わされるアイシン製5速AT(マニュアルモード付き)の制御がフランス流というか、加減速の多い日本の街中では少々ギクシャクする。

とはいえ、快適性重視のフットワークのおかげで乗り心地は重厚感があり、しなやかに動くサスペンションは路面をしっかりと捉えてくれる。個性的な上級サルーンやワゴンを探している人は、ぜひ一度試してみても損はないだろう。装備などを考えれば、300万円台後半の価格も、なかなかバリューforマネーといえるだろう。

■ルノー ラグナ ワゴンV6 主要諸元
●全長×全幅×全高:4695×1790×1485mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1610kg
●エンジン形式:V6・DOHC・横置きFF
●排気量:2946cc
●最高出力:152kW(207ps)/6000rpm
●最大トルク:280Nm(28.5kgm)/3750rpm
●トランスミッション:5速AT(マニュアルモード付き)
●タイヤ:205/55R16
●車両価格(当時):375万円

[ アルバム : ルノー ラグナ はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
AUTOSPORT web
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
AUTOSPORT web
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
くるまのニュース
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
AUTOSPORT web
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
レスポンス
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
motorsport.com 日本版
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
くるまのニュース
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
レスポンス
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
@DIME
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
motorsport.com 日本版
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
Webモーターマガジン
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
レスポンス
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
motorsport.com 日本版
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
乗りものニュース
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
Webモーターマガジン
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
くるまのニュース
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
レスポンス
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

383.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ラグナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

383.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村