中古Eクラスの極端なメーター改ざん。YouTuberのエンリコ テツラフが、メーターが改ざんされた13年落ちのEクラスに出くわした。分析の結果、走行距離は23万kmではなく、160万kmを上回っていた。いったい何が起こったのか?
エンリコ テツラフはそのシルバーのメルセデス前に立ち尽くした。彼は弁護士の友人を通じて中古のベンツを手に入れ、自身のYouTubeチャンネル「Die Autogesellschaft Dresden」でこの車を紹介している。まあまあのようだが、この高級アバンギャルドラインのベンツには、ちょっとしたオマケがついていた・・・。
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このベンツのメーターは改ざんされていた。解析の結果、いくつかの走行距離が示された。あるコントロールユニットは160万km!!!を超える値を示した。この車は14年落ち、走行距離23万kmほどということだった。「Eクラス」なら、この年式と走行距離になんら問題はない。なにしろ、「W212」は長距離走行の堅実な走りの性能を備えており、走行距離が30万kmを超える中古車も少なくない。しかし、以下の事実は、メーターの不正行為について問題を投げかけている。
診断による走行距離: 1,609,343km・・・購入後まもなくトランスミッションに問題が発生したため、エンリコ テツラフはツヴィッタウにあるメルセデスのワークショップを訪れる。そして、さまざまなコントロールユニットを読み取ってみると、表示されていた走行距離数とは違う数値が表示された。イグニッションロックのコントロールユニットは、他の電子メモリと違って操作が非常に難しく、メルセデスのメカニックが診断したところ、160万9,343kmという衝撃的な数値を示した。
新しいオーナーは大きなショックを受け、売り手は車の引き取りを拒否し、身を隠したテツラフはビデオの中でメーター改ざんされた「Eクラス」を目の当たりにして驚いた。というのも、もしこのメルセデスが本当に160万km以上走っていた個体にしては、驚くほどコンディションがいいからだ。ボディワークもインテリアも、きちんとした印象を与える。
インテリアには磨耗や傷みが見られるが、160万kmをあとにした感じではない。ところが、ワークショップでの点検では、異常なダメージが見つかった。テールパイプは極端に煤けており、ディーゼルパティキュレートフィルターは"内部破損"しており、リアアクスルディファレンシャルはガリガリ音を立てていたため、交換を余儀なくされた。それでも、これらは23万kmを十分に走った後に起こる「W212」の典型的な損傷症状ではない。
よくよく観察してみると、異常がどんどん増えている飛び石によるフロントガラス、塗装の欠け、摩耗や損傷のわずかな兆候に加え、テツラフ氏は点検中にさらに多くの異常を発見する。固定されていないヘッドライトは、事故による損傷の修復が不十分であることを示している。テストドライブの間、ひどく摩耗したステアリングホイール、欠落した室内ミラー、動かなくなったアシスタントなどが目立つ。
W212世代のメルセデスEクラスにとって、走行距離が多いことは珍しいことではない。一見したところ、このエステートはまだ調子が良さそうに見える。しかし、本当の走行距離が明らかになるかどうかは疑問である。あるYouTuberはコメントで、イグニッションロックのコントロールユニットには保護機構があり、改ざんが試みられるとすぐに走行距離が自動的に160万kmに設定されると指摘している。
Text: Enrico TetzlaffPhoto: Die-Autogesellschaft-Dresden.de GmbH & Co.KG
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