現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 価格ですら国産車を凌駕! 中国&韓国のEVが性能も含めて驚異でしかない

ここから本文です

価格ですら国産車を凌駕! 中国&韓国のEVが性能も含めて驚異でしかない

掲載 256
価格ですら国産車を凌駕! 中国&韓国のEVが性能も含めて驚異でしかない

 この記事をまとめると

■中国の自動車メーカーBYDが日本に上陸し販売を開始する

電気代は高い? 急速充電でも速度が違う? オーナーが語るEV「充電」のリアル

■価格が安価でありながらスペックが優秀と話題になっている

■今後日本市場でどのように生き残っていくのかを考察した

 輸入車のBEVが猛威を振う時代がすぐそこまで来ている

 日本は「海外メーカーのクルマを売りにくい国」とされる。今は以前に比べて海外メーカー車(日本メーカーの輸入車を除く)の販売比率が増えたが、それでも約9%だ。海外には、自国以外のブランド比率が30%を超える国も多く、海外メーカーのノックダウン工場もある。それが日本では、海外メーカーの4輪乗用車は生産されていない。

 つまり日本における輸入車は、販売面では依然としてマイナーな存在だ。しかし、この状況が、今後は変わるかも知れない。それを感じさせるのが電気自動車だ。電気自動車専門ブランドのテスラを含め、メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど、輸入車には日本車に比べて電気自動車のラインアップが多い。

 直近では、中国のBYDが電気自動車のシリーズを公表した。このなかでアット3は、全長が4455mm、全幅は1875mm、全高は1615mmのSUV風5ドアハッチバックだ。モーターの最高出力は204馬力、最大トルクは31.6kg-mとされる。駆動用リチウムイオン電池の容量は58.56kWhで、1回の充電により485kmを走行できる。

 BYDアット3の価格は440万円だ。経済産業省による補助金額は未定だが、住宅などに電力を供給する機能を備えるため、リーフe+Xなどと同じく85万円の交付を受けられる可能性が高い。そうなると補助金額を差し引いた実質価格は355万円だ。

 海外製EVはますます脅威になるかもしれない

 電気自動車の価格は、駆動用リチウムイオン電池の容量と航続可能距離に左右される。BYDアット3は、前述の通り駆動用リチウムイオン電池が58.56kWhで、1回の充電により485km(WLTCモード)を走行できる。

 このデータは、リーフに60kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載して、450kmを走行可能なe+Xやe+Gに近い。そしてリーフの価格は、e+Xが525万3600円(経済産業省の補助金を差し引いて440万3600円)、e+Gは583万4400円(同498万4400円)だ。

 BYDアット3の価格は440万円(同355万円)だから、リーフに比べて大幅に安い。しかも車間距離を自動制御できるクルーズコントロール、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーションなどを標準装着したから、装備はリーフe+Xよりも少し充実している。従ってBYDアット3の価格は、装備の違いも考慮すると、リーフe+Xに比べて実質的に100万円は安い計算だ。

 クルマの売れ行きには、販売店のサービス体制(充電ネットワークを含む)や店舗数、ローンをはじめとする購入のしやすさも大きな影響を与える。とくに電気自動車では、先代リーフが、売却時の査定額を大幅に下げる前例を作った。BYDのような新規参入ブランドは、馴染みが薄く今後の存続も未知数だから、購入には勇気も必要だ。

 そこを考えるとBYDアット3が即座に売れ行きを伸ばす可能性は低いが、価格を含めて商品力が高ければ、時間の経過に伴って定着していく。将来的に電気自動車が主力の時代になると、BYDが売れ行きを伸ばすようになるかも知れない

 ちなみに、BYDアット3と同じ400万円台(経済産業省による補助金を差し引くと300万円台)には、海外ブランドの電気自動車が少しずつ増え始めた。ヒョンデ・アイオニック5も、価格が479万円で、補助金を差し引くと394万円だ(グレードにより金額が異なる)。

 日本における電気自動車は、軽自動車のサイズと親和性が高い。軽自動車はセカンドカーの需要も多く、街中の移動が中心だ。そのために電気自動車を軽自動車のサイズで開発すれば、「1回の充電で走行できる距離が短い」という批判を受けずに済む。その意味でサクラやeKクロスEVなど軽自動車サイズの電気自動車が注目され、今後も堅調に売られるが、小型・普通車サイズについては輸入車に侵略される心配もある。

こんな記事も読まれています

オジエが白熱首位争いでリード拡大。勝田はマシントラブルでデイリタイアに/WRCイタリアデイ2
オジエが白熱首位争いでリード拡大。勝田はマシントラブルでデイリタイアに/WRCイタリアデイ2
AUTOSPORT web
スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大
スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大
くるまのニュース
【クルマ持っとく? いらない?】シェアカーとマイカー、どちらがおトクなのか? 見極めポイントはココ!
【クルマ持っとく? いらない?】シェアカーとマイカー、どちらがおトクなのか? 見極めポイントはココ!
月刊自家用車WEB
「ピーポー」「ウーウー」「カンカンカン」違いを知らないとヤバい。消防車・救急車・パトカーなどサイレンの使い分け。
「ピーポー」「ウーウー」「カンカンカン」違いを知らないとヤバい。消防車・救急車・パトカーなどサイレンの使い分け。
月刊自家用車WEB
4年で108人死亡 岡山県「人食い用水路」はなぜ誕生したのか? 危険性は近年緩和も、そもそも存在するワケとは
4年で108人死亡 岡山県「人食い用水路」はなぜ誕生したのか? 危険性は近年緩和も、そもそも存在するワケとは
Merkmal
R32GT-Rのいい教科書になった! GT-Rを名乗れなかった儚き[スカイラインGTS-R] 中古車価格はGT-Rより半額以下の800万円!
R32GT-Rのいい教科書になった! GT-Rを名乗れなかった儚き[スカイラインGTS-R] 中古車価格はGT-Rより半額以下の800万円!
ベストカーWeb
ホンダ「クロスカブ110」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ホンダ「クロスカブ110」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
人気の軽にポップアップルーフをプラス! 車中泊にバッチリ対応したホンダ N-BOXがベースの軽キャンパー
人気の軽にポップアップルーフをプラス! 車中泊にバッチリ対応したホンダ N-BOXがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
大型免許必要サイズの巨大ボディ!! テスラ[サイバートラック]は超快適車だった!? 日本での発売はあるのか
大型免許必要サイズの巨大ボディ!! テスラ[サイバートラック]は超快適車だった!? 日本での発売はあるのか
ベストカーWeb
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
グーネット
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
AUTOSPORT web
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
AUTOSPORT web
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
AUTOSPORT web
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
ベストカーWeb
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
AUTOSPORT web
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
グーネット

みんなのコメント

256件
  • 電気でもガソリンでも車に何百万も払わんよ
    そもそもガソリンより不便な電気にガソリンより高い金額を払う理由がない
  • 価格ですらって、低価格が売りでしょ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.1583.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.9495.0万円

中古車を検索
リーフの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.1583.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.9495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村