タイヤのサイドウオール(側面)には、多くの情報が書かれています。タイヤメーカー名、ブランド名、タイヤサイズだけでなく、一般ユーザーが知っていると役に立つ情報もあります。
●黄色いマーク
【画像】それやっちゃダメ! クルマが痛む原因になるNG行為を見る(12枚)
新品タイヤのサイドウオールに貼ってある小さなシールまで注目するドライバーは少ないですが、タイヤをリムアップ(ホイールに組み込む作業)するときに重要な意味を持つものもあります。
そのひとつが黄色いマークです。メーカーによってこの色は異なることがありますが、目立つように黄色が多いです。
これは「軽点マーク」と呼ばれるもので、円形のタイヤの一番軽い場所を示しています。
タイヤを組む際には走行中に振動が起こらないようにバランスを取りますが、リムアップしたときにはホイールと合わせたバランス取りが必要になります。ホイールの一番重い場所はエアバルブの位置といわれているので、そこにタイヤの一番軽い位置を合わせるという手法で、バランスウェイトをたくさん付けなくても済むようにします。
これは走ればすぐに消える程度のペイントか、シールでマーキングされています。つまり新品を組み込むときだけ必要だからです。走って摩耗することで初期の軽点の意味がなくなるからです。
ただし、この軽点マークを合わせても実際に走ると振動が起こる場合もあるし、合わせなくても振動が起きないこともあります。つまりあくまでもタイヤに荷重をかけずに空転したときのバランスなので、最近はこれにこだわらないでリムアップするケースも多いです。
それに関連して、これらのマークを付けないタイヤメーカーもあります。全体の誤差が少なければ、つまり丸く作られていればマークなしでも良いという考え方です。これは製品の精度に自信があるのでしょう。
●赤いマーク
これもメーカーによって違う色を使うケースもありますが、「ユニフォミティマーク」と呼ばれるこのマークは赤色の場合が多いです。
ユニフォミティマークとは、タイヤが1回転したときに一番出っ張っている場所です。これは形状的に出ている場合もあるし、タイヤの剛性で一番強い場所という意味もあります。
新品タイヤをリムアップするときに、ホイールが新品だったら、このマークは重要な役目を果たします。
新品ホイールにはリムのフランジのところに白マークが入っている製品が多いです。これはホイールのボトムマークです。ホイールを1回転させたときに一番低くなる位置です。
なのでタイヤの一番出っ張っているこのマークとホイールの一番凹んでいるボトムマークを合わせることによって、リムアップしたタイヤとホイールが振れないで回転するようになります。
タイヤのマークと同じように、ホイールのボトムマークも走行すれば消える程度のマーキングです。これも一度走ると路面の凹凸などで大きな衝撃を受けるとホイールが変形して初期のボトム位置から変わってしまうからです。
■タイヤの製造年週がわかる「セリアルナンバー」
●セリアルナンバー
タイヤのサイドウオールに書かれている情報のなかで、知っておくと役に立つのはセリアルナンバーです。
一般的には製品ごとに付けられるものを「シリアルナンバー」といいますが、タイヤ業界ではセリアルナンバーが通称になっています。
この中の、楕円で囲まれた4ケタの数字は、製造年と週を示しています。
たとえば「1920」と書かれていれば、2020年の第19週(5月上旬)に製造されたということです。つまり最初の2ケタが第何週なのかを表し、後の2ケタが西暦の下2ケタという意味です。
これが何に役立つのかというと、タイヤがどれくらい古くなったのかが正確にわかります。見た目ではトレッド部の溝深さもたっぷり残っていて使えそうなタイヤでも、製造から6年以上経ったタイヤはゴムが硬化してウエットグリップが悪くなったり、乗り心地も硬くなるなどの影響が大きく出ます。
またゴムの劣化は走行中に亀裂を生じるなどの危険性も増します。
中古車を買う場合でも、新車のときから装着されていたタイヤかどうかのチェックもできます。一本だけ新しいタイヤの場合には、事故かパンクで交換したことも予想できます。
●製造国名
タイヤには必ず製造国名が記されています。これは MADE IN ITALYなどと国名が書いてあります。
ミシュランのタイヤだからといってフランス製とは限りません。日本のブリヂストンも輸入車に新車装着されているものの多くはポーランド製です。グッドイヤーはアメリカのブランドですが、欧州車のハイパフォーマンスタイヤはルクセンブルク製やドイツ製も多いです。
●メーカー承認マーク
とくに輸入車のタイヤをよく見てみると、カーメーカーが承認したスペックのタイヤはどのメーカーが承認したのかがわかるように、独自の記号が入っていることがあります。
BMWは「☆」マーク、メルセデス・ベンツは「MO」(メルセデスオリジナルの意味)、ポルシェは「N0」(エヌゼロ)や「N1」、アウディは「AO」、ボルボは「VOL」、ジャガーは「J」などと記号が入っています。
ちなみに☆マーク、MINIもロールスロイスも共通です。BMWアルピナは以前は☆マークでしたが、いまは「ALP」になりました。
アウディはスポーツタイプ用には「RO」の表示もあります。
ポルシェはモデルとその年式により「N0」、「N1」、「N2」などの指定があります。
最近は「MO-S」や「MO-E」というマークも出てきましたが、これはタイヤの特性を表しています。MO-Sはタイヤの中に吸音スポンジが入った静かなタイヤ、MO-Eはランフラットタイヤです。
また「MO-E ☆」と2社の承認マークがついたタイヤも出てきました。
タイヤ交換をするときは、カーメーカー承認タイヤに換えるのが、クルマのオリジナルな性能を保つためには有効です。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
160万円のトヨタ「斬新2シーターモデル」が凄い! 全長2.5mの「超軽量ボディ」でスイスイ走る! 買わなくても乗れる「新サービス」が開始!
「太陽光」だけで走行可能! 超すごい「新型モデル」発表! 充電ナシで年間「約1万km」走れそうなEVに「早く欲しい!」と驚きの声
日産が新型「2列バン」初公開!全長5m級× 斬新“格納シート”採用!? めちゃ荷室広い「タウンスター」 欧州で発売へ
300万円未満! 日産の新型「SUVミニバン」初公開! 自宅のような「車中泊仕様」! 全席フラット&オシャライトが素敵! ヴェヌーシア「VX6」中国での登場に反響アリ
「(知らなくて)よく免許取れたな」の声!? 道路にある「謎のひし形」の意味分かる? 6割は“知らない”の結果も… 正解は?
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
30年ぶりに[カプチーノ]復活へ!! 1.3Lターボ搭載で[FRオープンスポーツ]開発中!? 価格は300万円か
【マン島TTレース2024】唯一の日本人ライダー山中正之選手、今年も全レースを完走!
「子連れはタクシー乗り放題に」元アイドルのつぶやき炎上に見る、子育て世帯の悲痛な声! 現役ドライバーも思わずイライラ、もはや支援強化待ったなしか?
ルノー製エンジンがF1から消える!? アルピーヌ、新レギュレーション到来の2026年から“他社製”に乗り換え検討か
みんなのコメント
ネタ切れなんですかね(笑)