現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 5速MT搭載! 日産が「4ドアコンパクトセダン」を実車展示! めちゃスポーティな“画期的モデル”が登場! 隠れ名車「プリメーラ」を披露

ここから本文です

5速MT搭載! 日産が「4ドアコンパクトセダン」を実車展示! めちゃスポーティな“画期的モデル”が登場! 隠れ名車「プリメーラ」を披露

掲載 48
5速MT搭載! 日産が「4ドアコンパクトセダン」を実車展示! めちゃスポーティな“画期的モデル”が登場! 隠れ名車「プリメーラ」を披露

■敵は欧州にあり! 日産の実力を知らしめた「プリメーラ」とは

 日産は2024年4月12日から3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催の自動車イベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2024」(オートモビルカウンシル2024)に出展しました。
 
 ブースでは、「シルビア」や「フィガロ」など現在もなおファンを持つモデルに加えて、コンパクト4ドアセダン「プリメーラ」(P10型)が登場しました。どのようなクルマなのでしょうか。

【画像】超カッコイイ! これが日産が公開した「プリメーラ」です! 画像で見る(40枚以上)

 プリメーラの開発前夜、当時の国産車は欧州メーカーと比較してクルマの走行性能や居住性が劣っていた傾向にありました。

 そうしたなか、日産は1980年代終盤に技術・品質向上運動として「90年に世界一の動性能を実現」という目標を立てた「901活動(P901活動、901運動とも)」を提唱します。

 そこでは、「Catch the GTI and 944」(フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」およびポルシェ「944」を打倒するという意)を合言葉に、走り込みや入念な設計を行うといった愚直な開発手法を継続。

 その901活動によって、1989年に登場した8代目「スカイライン」(R32型)や4代目「フェアレディZ」(Z32型)がデビューし、現在もなお名車として語り継がれるモデルの誕生につながりました。

 そして、プリメーラもこの901活動の成果によって生まれたモデルで、1990年2月に発売しました。世界に名だたるドイツの高性能モデルに匹敵する動力性能を実現し、各国の自動車賞を獲得するなど、国内外で極めて高い評価を得ることができました。

 エクステリアは比較的シンプルにまとめられ、欧州車流の高効率なパッケージングも取り入れたことで、欧州コンパクトセダンと同格の広いキャビンや荷室、そして優れた乗降性を確保したことに加え、極めて画期的なサスペンションを採用したことが大きな特徴でした。

 サスペンションはフロントに新開発のマルチリンク式、リアはパラレルリンクストラット式の4輪独立懸架。高速度でも直進安定性と運動性能、乗り心地の良さを高度に両立しました。

 欧州セダンに匹敵するクリーンなデザインやパッケージング、そして高い操縦安定性や直進性が支持され、「ドイツ車を超えた」とも評されましたが、その一方で日本のユーザーからは当初「足が硬すぎる」と捉えられたこともあったようです。

 搭載されたエンジンは最高出力150馬力の2リッター直列4気筒DOHC「SR20DE型」と、110馬力の1.8リッター直列4気筒DOHC「SR18Di型」を設定。トランスミッションは全車5速MTか4速ATが選択できました。

 グレード構成は2リッター車が装備の違いで「2.0Te」「2.0Ts」「2.0Tm」、1.8リッター車が「1.8Ci」と「1.8Cu」の5タイプを展開。こうしたグレード展開も、欧州車を強く意識したものだと言われています。

 登場まもなく英国での生産を開始するとともに、5ドアハッチバックの新タイプも設定されます。さらに北米でも、日産のプレミアムブランド「インフィニティ」のセダン「G20」として投入し、高級コンパクトセダンとしての役割を担うことになります。

 モデルライフでは幾度かの改良が実施され、1995年9月にキープコンセプトの2代目(P11型)にフルモデルチェンジが実施されます。

 その後、2001年にはデザインが大きく変更された3代目がデビューしましたが、2005年には国内での販売を終了し、歴史に幕を閉じました。

 今回、オートモビルカウンシル2024で日産が展示したモデルは、2代目にフルモデルチェンジされる直前の1995年式最終型です。

 このうち、スポーティな装いに比較的安価に抑えられた「2.0Tm Sセレクション」で、オプションの「フルエアロスポイラーパッケージ」を装着した貴重なクルマとなっています。

 会場では、現在も多くのファンを持つ2ドアスペシャリティクーペ シルビア(5代目・S13型)や「パイクカー」シリーズとして登場した2ドアオープンカー フィガロと並んで展示を実施。

 来場者の間では、当時国産車に衝撃を与えたプリメーラを懐かしむ声や、若年層では当時のスタイリングやコンパクトセダンが新鮮だとする声が聞かれました。

こんな記事も読まれています

日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
くるまのニュース
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン!  RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン! RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
くるまのニュース
日産「“次期”ムラーノ」まもなく登場! 24年中にも登場の新型「高級SUV」! 9年ぶり「国内復活」なるか!? 4代目ムラーノに望む姿とは
日産「“次期”ムラーノ」まもなく登場! 24年中にも登場の新型「高級SUV」! 9年ぶり「国内復活」なるか!? 4代目ムラーノに望む姿とは
くるまのニュース
日産「新型スカイライン」は伝統の「丸目4灯テール」採用!? 新たな「V38」に期待大! まさかの「スカイライン“e-POWER”」登場か
日産「新型スカイライン」は伝統の「丸目4灯テール」採用!? 新たな「V38」に期待大! まさかの「スカイライン“e-POWER”」登場か
くるまのニュース
新型「GT-R“R36”」まもなく公開へ!? 1000馬力の“4.1リッターV6”搭載!レトロな「旧型風デザイン」もカッコイイ「和製スーパーカー」の正体は?
新型「GT-R“R36”」まもなく公開へ!? 1000馬力の“4.1リッターV6”搭載!レトロな「旧型風デザイン」もカッコイイ「和製スーパーカー」の正体は?
くるまのニュース
走行「10万キロ超え」&25年前の「日産車」が約3000万円!? “ド迫力”ウイング装着の「スカイライン」米国で“超高額”落札!
走行「10万キロ超え」&25年前の「日産車」が約3000万円!? “ド迫力”ウイング装着の「スカイライン」米国で“超高額”落札!
くるまのニュース
840万円超え! 全長4m切り「爆速コンパクトカー」出現! 5速MT&4WD搭載の「伝説級モデル」がスゴい… 鮮烈レッドの“激レア車”がベルギーで落札
840万円超え! 全長4m切り「爆速コンパクトカー」出現! 5速MT&4WD搭載の「伝説級モデル」がスゴい… 鮮烈レッドの“激レア車”がベルギーで落札
くるまのニュース
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
くるまのニュース
26年ぶり復活に!? ホンダ「新型CR-X!?」が超カッコイイ! 現代風デザインまとった「ライトウェイトスポーツ」の予想CGがスゴイ
26年ぶり復活に!? ホンダ「新型CR-X!?」が超カッコイイ! 現代風デザインまとった「ライトウェイトスポーツ」の予想CGがスゴイ
くるまのニュース
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
くるまのニュース
日産「新型エルグランド」初公開か!? 元祖「キング・オブ・ミニバン」ようやくの“全面刷新”に期待大! 次期「超高級ミニバン」の姿を徹底分析!
日産「新型エルグランド」初公開か!? 元祖「キング・オブ・ミニバン」ようやくの“全面刷新”に期待大! 次期「超高級ミニバン」の姿を徹底分析!
くるまのニュース
トヨタ「5速MTミニバン」現る!? 斬新「天才タマゴ」 アルヴェルにはない「エスティマ」の特徴とは
トヨタ「5速MTミニバン」現る!? 斬新「天才タマゴ」 アルヴェルにはない「エスティマ」の特徴とは
くるまのニュース
15年ぶり復活の「インテグラ」実車公開! 美麗デザインが超カッコイイ「スポーティ“ハッチバック”」! 6速MTもある「最新型モデル」米に登場で反響も
15年ぶり復活の「インテグラ」実車公開! 美麗デザインが超カッコイイ「スポーティ“ハッチバック”」! 6速MTもある「最新型モデル」米に登場で反響も
くるまのニュース
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
くるまのニュース
トヨタ「次期型エスティマ」どうなる!? “天才的”なタマゴデザインも継承? 新型「まんまるミニバン」に期待大!
トヨタ「次期型エスティマ」どうなる!? “天才的”なタマゴデザインも継承? 新型「まんまるミニバン」に期待大!
くるまのニュース
マツダ「新型ロードスター最強版」実車公開へ! “市販化”前提な国内初の「2L」仕様!? 新型「RS C」がスゴイ!
マツダ「新型ロードスター最強版」実車公開へ! “市販化”前提な国内初の「2L」仕様!? 新型「RS C」がスゴイ!
くるまのニュース
日産「新型エルグランド」登場! ド迫力の「超ワイドグリル顔」に反響あり! 進化する次期型「キング・オブ・ミニバン」のデザインどうなる!
日産「新型エルグランド」登場! ド迫力の「超ワイドグリル顔」に反響あり! 進化する次期型「キング・オブ・ミニバン」のデザインどうなる!
くるまのニュース

みんなのコメント

48件
  • tak********
    タイトルに「隠れ名車」ってあるけど、全然隠れじゃないよ
    新車発売時からものすごく評判良くてすげー売れたもん(当時ディーラーにいたので)
  • vag********
    メーカーさん、旧車を自慢し展示も良いですが、廃盤になってる部品等も、受注でよいから生産して欲しいものです。
    旧車乗ってる人って、結構純正品に拘るのですよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

194.0255.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.8398.0万円

中古車を検索
プリメーラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

194.0255.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.8398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村