5月9日(木)から12日(日)にかけて、2024年WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』が開催される。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは、4台のトヨタGRヤリス・ラリー1がエントリーする。
今回TGR-WRTからは、レギュラードライバーであるエルフィン・エバンスと勝田貴元の2台と、パートタイム参戦のカッレ・ロバンペラとセバスチャン・オジエの2台を加えた計4台が出走。3台までとなるマニュファクチャラーエントリーは、エバンス、ロバンペラ、オジエとなる。
グラベルのWRCポルトガルにトヨタが4台エントリー。オジエとロバンペラが今季初の両出走へ
ロバンペラは2022、2023年と2年連続で同大会を制しており、エバンスは2021年大会のウイナーだ。オジエもTGR-WRT加入以前に通算5勝を獲得するなど、ラリー・ポルトガルを得意としている。なお、今シーズン初めてマニュファクチャラー選手権ポイント獲得ドライバーではない立場で出場する勝田も、2022年の大会では表彰台争いに加わるなどこれまで同大会で速さを示してきたため、好成績に期待がかかる。
ラリー・ポルトガルは、9月末の第11戦ラリー・チリまで続くグラベル(未舗装路)ラリー連戦の最初の1戦だ。以降チームとドライバーは、しばらく集中的にグラベルラリーに取り組むことになる。グラベルの戦績はシーズンを大きく左右することになるため、ノウハウの蓄積も重要なポイントとなるだろう。
TGR-WRTとしては、WRCのカレンダーに含まれなかった2020年を除き、2019年から4大会連続で勝利を収めるなど、ポルトガルは非常に相性の良いラリーのひとつだ。このラリーでの5大会連続優勝と、シーズン3勝目を目指す。
1973年のWRC初年度からシリーズに含まれてきた、クラシックイベントのひとつであるラリー・ポルトガルは、流れるようなコーナーが連続するハイスピードなステージと、非常に荒れた路面が続くチャレンジングなステージの両方を含むステージが特徴だ。
路面については、1回目の走行時と2回目の走行時でコンディションが大きく変わることがポイントとなる。1回目の走行では、路面が砂に覆われているため全体的に軟らかいコンディションとなるが、2回目は砂が掃けることで下から石や岩盤が露出するため、タイヤやサスペンションに大きな負荷がかかる。また、路面が掘れて深い轍が刻まれてコンディションが変化するステージもある。
ラリーの中心となるサービスパークは、今年もポルトガル北部の大都市ポルト近郊の町『マトジニョス』に置かれ、その南側に位置する古都コインブラで9日(木)の夕方にセレモニアルスタートが行われる。ラリーは四日間で22本のスペシャルステージ(SS)を走行し、その合計距離は337.04km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1690.12kmだ。
チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「4人のドライバーが全員揃うのは素晴らしいことだ」と4台のラインアップに抱く期待を語る。
「今年は少なくともどこか一戦で全員揃って戦いたいと思っていたが、今回はそのいい機会だった」
「2024年は新しいポイントシステムが導入され、マニュファクチャラー選手権で差をつけるのが難しい状況だった。ポルトガルでは、過去に優勝経験がある三人に加え、非常に速いドライバーである(勝田)貴元も参戦するので、強力なラインアップだ」
「カッレ(・ロバンペラ)はここ2年、ポルトガルで大きな成功を収めており、セブ(セバスチャン・オジエ)は過去5回も優勝している。出走順によりエルフィン(・エバンス)は厳しい戦いになるかもしれないが、彼はライバルよりもできる限り多くのポイントを獲得することに集中し続ける必要がある」
「貴元も非常にいい走りを見せているので、表彰台を狙える力を備えている。今回もきっと激しい戦いになるだろうし、ポルトガルでも上位を巡る僅差の戦いが繰り広げられると確信している」
2024年最初のグラベル・ラリーとなった第3戦サファリ・ラリー・ケニアでは、完勝をあげたTGR-WRT。クロアチアでもオジエがウイナーとなり、勢いづくトヨタはポルトガルで勝利の流れを掴むことができるだろうか。最初の走行『シェイクダウン』は、現地18日(木)の8時01分(日本時間同日の16時01分)に開始となる。
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