アルピーヌが、デビッド・サンチェスをエグゼクティブ・テクニカルディレクターとして起用。技術グループの取りまとめを担うことになった。
今季は開幕から苦しみ、第5戦中国GPを終えた段階で1ポイントも獲得できていないアルピーヌ。この低迷は、今季マシンを昨年から一新したことによる副作用という側面もあるが、チームは復活を期すために技術グループの人事を一新。そのトップに、サンチェスを据えることを決めた。
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サンチェスは2005年にルノーF1に加入してエアロダイナミキストとして活躍。その後、フェラーリ、マクラーレンとトップチームを渡り歩いてきた。フェラーリでは空力開発部門を率い、車両コンセプト責任者も担った。
そのサンチェスは2024年の1月からマクラーレンに加入。しかし、僅か3ヵ月で「合意していた役割は、私の実際のポジションとは一致しなかった」として同チームを離脱していた。
そして今回、アルピーヌに”復帰”することが決まった。
前述の通りサンチェスの肩書きはエグゼクティブ・テクニカルディレクターとなり、パフォーママンス担当テクニカルディレクターのシアロン・ピルビーム、エンジニアリング担当テクニカルディレクターのジョー・バーネル、空力担当テクニカルディレクターのデビッド・ウィーターを束ねることになる。
アルピーヌF1のチーム代表であるブルーノ・ファミンは、サンチェスの復帰に際して次のようにコメントを寄せた。
「チームとして行なう全てのことを最適化し、適切なパフォーマンス領域に集中できるようにするために、重要な任務だ」
そうファミン代表は語る。
「マシンのパフォーマンスと開発の道のりが、チームとしての我々の野心に対して、十分なペースで進んでいないことは明らかだ」
「我々はデビッドを歓迎し、究極の成功を達成するために、共に懸命に働くことを楽しみにしている」
またサンチェスも、アルピーヌ加入について次のように語った。
「このチームには、多くの素晴らしい人材が関わっている。明らかに大きな可能性を秘めているんだ」
「我々には、コース上でのパフォーマンスを向上させるという大きな課題が待っている。こういう類の挑戦が、私のモチベーションになっている」
「私は仕事を始める準備ができており、この素晴らしいチームに成功を取り戻すことを唯一の目的として、エンストン、そしてヴィリーの技術チームと再び協力することを楽しみにしている」
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