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日産「新型エルグランド」公開! デビュー14年目の”進化”で「価格100万円以上」アップ!? もっとも”大きな変化”とは

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日産「新型エルグランド」公開! デビュー14年目の”進化”で「価格100万円以上」アップ!? もっとも”大きな変化”とは

■マイナーチェンジで「もっと堂々とした」スタイリングに進化!

 2024年3月28日、日産は高級ミニバン「エルグランド」を一部仕様変更すると発表しました。現行型は2010年に登場しており、14年目を迎えた長寿モデルとなりました。
 
 そのデビュー時から価格を比較すると、同グレードで100万円以上の差が生じていますが、どのような点が進化しているのでしょうか。

【画像】めちゃカッコいい! これが次期「エルグランド」!? 画像で見る(30枚以上)

 エルグランドは、他社からの多数のライバル車も生み出したラージクラス高級ミニバン市場を真っ先に開拓したモデルとして知られます。

 初代モデルの登場は1997年。高級感を前面に打ち出した堂々としたスタイリングや豪華な内装などで、デビュー早々に支持を集めました。

 現行モデルは3代目。2010年8月にデビューしました。

 初代と2代目が縦置きエンジン+後輪駆動を基本としたレイアウトだったのに対し、横置きエンジン+FFレイアウトに全面刷新しています(共に4WDの設定もあり)。

 歴代エルグランド同様の堂々としたスタイリングはそのままに、低重心の新プラットフォームにより優れた乗り心地と快適性、そして高い直進性や操縦安定性を確保しました。

 パワートレインは、最高出力170ps、最大トルク245Nmを発揮する2.5リッター直列4気筒エンジンと、最高出力280ps、最大トルク344Nmの高性能版、3.5リッターV型6気筒エンジンの2タイプを用意しました。トランスミッションはエクストロニックCVT-M6(自動無段変速機)で共通です。

 2010年8月発売時の販売価格(消費税込み)は、2.5リッター版「250ハイウェイスター」(FF)が338万1000円、3.5リッター版「350ハイウェイスター プレミアム」(FF)が435万7500円などとなっていました。

 この2.5リッターと3.5リッターのエンジンラインナップは2024年現在も変更されず、今もそのまま継続して採用されています。

 すっかり長寿モデルとなった現行型エルグランドですが、これまでたび重なる改良を実施してきており、なかでも最も大きな変化した部分として「外観」が挙げられます。

 前述の通り、堂々としたスタイリングはエルグランドの大きな特徴ですが、これまで2014年1月と2020年10月に、主にフロントマスクのデザインを大きく変更するマイナーチェンジを実施しています。

 2014年のマイナーチェンジでヘッドライトがLED化され、象徴的なフロントグリルも大型化されるとともに、クロームメッキの加飾も増やされ、より華やかな印象となりました。

 そして2020年のマイナーチェンジでは、フロントグリル加飾に繊細な造り込みを加えました。またエレガントな「サテンクローム」に加え、漆黒の「ブラッククローム」の2色が設定され、選択の幅も広げています。

 またこの時、室内のセンターディスプレイも10インチに拡大され、先進性を高めました。

■先進運転支援機能も進化&標準装備化

 もうひとつの大きな進化が、ADAS(先進運転支援機能)です。

 2012年、「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を世界初採用したのを皮切りに、一部改良のタイミングで「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」(衝突被害軽減ブレーキ)や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」などを随時導入していき、さらにその多くを標準装備化していきました。

 2020年のマイナーチェンジではさらに、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)やインテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備化し、サポカーSワイドの該当車となっています。

 そして今回、2024年3月に実施された一部仕様変更では、「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」と「ディスプレイ付自動防眩式ルームミラー」が全車標準装備化され、エルグランドの安全性がさらに高められました。

 今回発表された最新版エルグランドの販売価格は、2.5リッター版「250ハイウェイスターS」(FF)が408万2100円、3.5リッター版「350ハイウェイスター プレミアム」(FF)が544万1700円などとなっています。

 2010年登場時から同一グレードで比較すると、例えば350ハイウェイスター プレミアムの場合、およそ14年弱の間に108万4200円の差が生じました。

 しかしその間、外装デザインは別物のように進化したほか、数々の先進運転支援機能が標準装備化されるなど、安全面においてもかなり大きな進化が見られます。

 また14年の間には消費税が5%から10%へ上昇している点も見逃せない違いとして挙げられ、ちなみに税抜きで比較した場合には、79万7000円の差額となります。

※ ※ ※

 一方で現行エルグランドは、燃費と環境性能向上に大きく貢献するハイブリッドなどの電動化技術導入を実施しておらず、ライバル車に大きく差をつけられているのも事実です。

 パワートレインに関してはこれまでの大幅改良で手を付けられていないことから、将来のフルモデルチェンジまで待つ必要があるのかもしれません。

 日産は、新たな経営計画「The Arc」を2024年3月25日に発表し、2024年度から2026年度にかけおよそ3年間で30車種の新型車投入や、電動化の推進などについて明らかにしましたが、そのなかには「次期型エルグランド」を想起させるラージミニバンの姿も含まれていました。

 正式な登場時期などの発表は今のところありませんが、まだ見ぬ4代目の次期型エルグランド登場を大いに期待したいところです。

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