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【10年ひと昔の新車】ボルボ V60に、S60セダンで人気の限定車「T4 Rデザイン」が設定された

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【10年ひと昔の新車】ボルボ V60に、S60セダンで人気の限定車「T4 Rデザイン」が設定された

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ボルボ V60 T4 Rデザインだ。

ボルボ V60 T4 Rデザイン(2012年:特別限定車)
今春(編集部註:2012年3月)、100台限定が完売したボルボ S60のT4 Rデザイン。そこで、さらに300台が追加限定販売され、ワゴンのV60にも700台限定で設定された。コストパフォーマンスを考えると、これもすぐに売れてしまいそうだ。

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往年の四角いイメージから脱却を図ったボルボ S60/V60が好評だ。そのダイナミックなキャラクターをより高めたのが「Rデザイン」。日本仕様では、これまで3Lの直6ターボエンジンを搭載する上級のT6のみに設定され、車両価格も600万円近い値がつけられていた。

ところが今年(編集部註:2012年)3月、1.6Lの直4直噴ターボを積むDRIVe(ドライブ・イー)をベースとする「S60 T4 Rデザイン」を限定100台で発売したら、あっという間に完売。その反響が大きかったことから、あらためて300台のS60と、新たに700台のV60 T4 Rデザインが設定された。

以前に買いそびれた人や、最初の限定車はセダンだけだったが、ワゴンが出たらぜひ欲しいと思っていた人にとって朗報だろう。しかも今度の特別仕様車には、13万円アップで新たに本革シートとキーレスドライブも標準装備されていた。

走りは俊敏。装備を考えれば、これはお買い得!
今回はワゴンのV60に試乗した。以前に試乗したS60もそうだったのだが、足まわりは240kgも重いT6 Rデザインと共通なので、相対的にハードにセッティングされたのと同じ状態になる。よって乗り心地はけっこう硬めなのだが、ワインディングロードに持ち込むと、引き締められた足まわりと小さなエンジンによる鼻先の軽さが生む俊敏なフットワークが際立つ。

1.6Lの直噴ターボはパワフルとまではいわないが、1500kg台の車体を引っ張るには十分だし、燃費もかなり良さそうだ。DCTのパワーシフトの制御もスムーズかつダイレクト感がある。ワゴンとしての使い勝手の高さはベース車ゆずり。けっして広くはないが必要十分だし、フロアのボードを立てて荷室を仕切れたり、便利な分割式のセーフティネットを備えるなど、ボルボならではの心配りが随所に見られる。

ベース車との73万円という価格差は一見、大きいように感じられるが、本革シートとキーレスドライブの13万円に加え、DRIVeではオプションだが、この限定車では標準装備となるナビパッケージを25万円、レザーパッケージを25万円とすると、Rデザインへの価格上昇は実質わずか10万円にすぎない。

さらに、ヒューマンセーフティやACC(アダプティブ クルーズコントロール)などを組み合わせた「セーフティパッケージ」が、本来は25万円のオプションのところ、キャンペーンで10万円となっている。とにかく、いろいろな意味で所有欲をそそられる特別仕様車であることは間違いなさそうだ。

ボルボ V60 T4 Rデザイン 主要諸元


●全長×全幅×全高:4630×1865×1480mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1595cc
●最高出力:132kW(180ps)/5700rpm
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1600ー5000rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・67L
●JC08モード燃費:20.0km/L<22.2>
●タイヤサイズ:235/40R18
●当時の車両価格(税込):468万円

[ アルバム : はオリジナルサイトでご覧ください ]

[ アルバム : ボルボ V60 T4 Rデザイン はオリジナルサイトでご覧ください ]

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