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「森林人」「飛度」って何のクルマかわかる? 中国の漢字車名が面白すぎた

掲載 28
「森林人」「飛度」って何のクルマかわかる? 中国の漢字車名が面白すぎた

 この記事をまとめると

■いすゞにはかつて「飛鳥」と漢字表記したくなる乗用車があった

「サッポロ」「ツル」は日本人からすると不思議な名称! 逆に外国人から見た謎な「日本車名」とは

■中国には漢字表記の社名プレートを装着したモデルが多数存在する

■中国での車名・ブランド名の漢字表記の一例をまとめた

 かつては日本にも漢字が似合う車名のクルマがあった

 いまはトラックとバスのみの完成車メーカーとなっているいすゞ。しかし、その昔は乗用車も生産し販売していた。ベレット、117クーペ、ジェミニ、ピアッツァなど、それなりに歳を重ねたクルマ好きならばお馴染みの車名となるだろう。

 そのいすゞの乗用車のなかにフローリアンというセダンがあった。1967年にデビューしたセダンタイプのモデルとなるが、イタリアのカロッツェリア・ギアの手によるデザインということもあったのか、何回か大規模な手直しを行い、1983年の生産終了まで一度もフルモデルチェンジが行われることはなかった。

 そのフローリアンの後継モデルとして1983年にデビューしたのがアスカ(正式名称はフローリアン アスカ)であった。GM(ゼネラルモーターズ)のJカーの流れを汲み、オペルやホールデン、シボレーなどに姉妹車が存在していた。

 このアスカという車名の由来は「飛鳥時代」の飛鳥に由来している。日本語由来の車名は珍しいのだが、デビュー当時に「飛鳥という漢字車名プレートにしたほうがよかった」との話が当時の世の中であったのを筆者は記憶している。

 そして、この漢字車名プレートが氾濫しているのが、世界第一位の自動車市場となる中国。中国の自動車メーカーだけではなく、欧米、韓国、そして日本のメーカー車も、その多くが漢字の車名をもっている。ノリとしては、日本において「COROLLA」を「カローラ」と一般的に表記するものと同じものと筆者は考えている。

 傾向は、「意味を漢字化させたもの」と、「当て字」に分けることができる。たとえば、トヨタ カローラの車名の意味は英語で「花の冠」という意味になるが、いまでこそカローラは「卡罗拉」という当て字となっているが、少し前のモデルでは「花冠」という車名の意味を漢字化させたものとなっていた。

 中国の漢字車名がクスっと笑っちゃいそうなほどおもしろい

 中国のモーターショー会場にあるスバルブースへ行った時に、フォレスター(英語で森にすむ人の意味)の車名プレートが「森林人」となっているのを初めて見た時は、思わずクスっと笑ってしまった。当て字の漢字車名はなるほどというものもあるが、どこか日本のヤンチャな若者の「四六死苦(または夜露死苦)」のような感じのものもあり、こちらもクスクス笑えてしまう。

 ブランド名とはなるがメルセデス・ベンツが「梅賽徳斯奔馳」になっていたり、ランドクルーザーが「蘭徳酷路澤(いまは販売されていない)」となっているのは、なるほどと思いながら笑ってしまった。

 しかし、必ずしもすべてのモデルが欧文名と漢字名を持っているわけではなく、中国メーカー車では漢字名だけ、欧州や韓国、日本メーカーでは欧文名だけというものも増えてきている。さらに、ブランド名の漢字プレートが車両に装着されるのは、中国での現地生産モデルのみとなり、それを嫌って漢字のブランドプレートを剥がして乗っている人も多い。

★漢字車名の一例(一部日本で使用する漢字[異体字]に置き換え)

▼意味部門(車名の意味を漢字で表記)

 皇冠→クラウン 森林人→フォレスター 探検者→フォード エクスプローラー 牧場人→ジープ ラングラー 発現→ランドローバー ディスカバリー

▼当て字部門

 亜洲竜→アバロン 凱美瑞→カムリ 埃爾法→アルファード 柯斯達→コースター 蘭徳酷路澤→ランドクルーザー 普拉多→プラド 奥徳賽→オデッセイ 飛度→フィット 力獅→レガシィ 福克斯→フォード フォーカス 高爾夫→VWゴルフ

▼ブランド名

 馬自達→マツダ 斯巴魯→スバル 雷克薩斯→レクサス 英菲尼迪→インフィニティ 福特→フォード 通用→GM 凱迪拉克→キャデラック 大衆→フォルクスワーゲン 奥迪→アウディ 雷諾→ルノー 特斯拉→テスラ 雪佛蘭→シボレー 雪鉄竜→シトロエン 宝馬→BMW 阿爾法・羅密欧→アルファロメオ 阿斯頓・馬丁→アストンマーチン 法拉利→フェラーリ 蘭博基尼→ランボルギーニ 梅賽徳斯奔馳→メルセデス・ベンツ

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くるくら

みんなのコメント

28件
  • 森林原人なら知ってる
  • そう考えるとヨーロッパの車に多い「グレードを示すアルファベットと数字が名前」な車が一番無難なのかもしれない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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