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MGBが電気で走る! EVになって帰ってきた英国ライトウェイトスポーツ

掲載 更新 5
MGBが電気で走る!  EVになって帰ってきた英国ライトウェイトスポーツ

RBW Electric Classic Cars Roadster

RBW エレクトリック クラシック カーズ ロードスター

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1960年代の傑作スポーツカーがEVで蘇る

英国のRBW エレクトリック クラシック カーズは、100%電気で走るクラシックなロードスターモデルを発売する。インスパイアされたのは1960年代の名車、MGB。車両本体価格は9万ポンド(約1237万円)からで、2021年初頭に生産をスタートするという。

RBWは、「コンチネンタル エンジニアリング サービス(CES)」及び電動分野のプロフェッショナル「ザイテック オートモーティブ」という、コンチネンタルAG傘下の2社と共同開発を行ってきた。3年間かけて開発した電動パワートレイン(特許取得済み)を1作目となるロードスターに搭載し、満を持して世に送り出す。

ボディシェルは新規に製造

同社のマネージングディレクターを務めるピーター・スウェインが17歳のときに初めて手にしたクルマ、それがMGBだった。1962年に登場し、のちにピニンファリーナによる流麗なボディをまとったクーペも登場するMGBは、世界中で多くのファンを生んだ。累計生産台数は50万台を超え、生産車10台中の9台は英国外へ輸出されたほどであったという。

今回、ボディシェルの生産はクラシックカーの車体をオリジナルのスペックや工具などを用いて新規に製造している「ブリティック モーター ヘリテージ」社が担当。「経年疲労した古いボディを使わず新規にシェルをおこすことで、快適性と安全性に配慮している」とRBWは主張する。

車体後部にパワーユニット、前部にバッテリー

その英国クラシックのアイコンを、RBWはEVとして現代へ蘇らせた。ピーターは次のように説明している。

「我々が特許を取得した電動パワーユニットは車体後部へ配置し、フロントのボンネット下にはハイパードライブ イノベーション(英国のバッテリーメーカー)製のリチウムイオンバッテリーを搭載しています。そうすることで、車両の前後重量配分が最適化され、優れたハンドリングとスポーツカーフィーリングが生まれるとともに、できるだけ大きな容量のバッテリーを積むことも可能になりました」

ヒーレーやEタイプにも搭載可能なシステム

RBWのパワーユニットは試験を重ねたうえで開発され、欧州経済委員会のレギュレーションにも適合している。ピーターは語る。

「なにより楽しみなのが、RBWのシステムとアーキテクチャーが他のボディにも搭載できる点です。たとえばオースティン ヒーレーやジャガー Eタイプ、ミニといったクルマにも適応します」

航続距離は最長で約320km

パワーユニットの最高出力は70kWで、最高速度は80mph(約128km/h)、0-60mph(約96km/h)加速が9秒。航続距離は標準で約260km、オプションのバッテリーを選択すれば約320kmまで延長可能という。

また、RBWのロードスターは前後に専用の独立懸架ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。ブレーキのディスクとキャリパーはOEM供給されたものをもとに開発し、回生エネルギーにも対応する。

2021年にはクーペモデルも導入予定

キャビンにはパイオニア製の7インチナビゲーションシステムを搭載し、USBポートも設置。パワーウインドウも装備している。トリムは上質なレザー仕上げとし、5種類のカラーからチョイスすることができる。内装の仕立てについては、英国のトリムスペシャリストであるPrototrimが設計に携わっているそうだ。

ロードスターは当面30台の限定生産とし、1台1台がハンドビルドで仕上げられる。ルーフはソフトトップとハードトップのいずれにも対応している。RBWはさらに、フィクスドヘッド(クーペ)のGTも2021年に導入する計画である。

クラシックカーやヴィンテージカーの動力を電気に換装する「コンバートEV」が増えている。オリジナルに忠実にこだわるべし、とする愛好家層には眉をひそめる向きも少なくなく、安全面や耐久性に不安が否めない部分もある。しかし古い車体に電動パワーユニットを載せ替えるのではなく、クラシックカーのフォルムを完璧に再現した“真新しいボディ”にEVユニットを積む手法は、今後クラシックカーの新しい楽しみ方の潮流になりそうだ。

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みんなのコメント

5件
  • これが本当のMGのクルマであって、
    いま新車で売ってるのは全く別物の中国車。
  • 欲しい人
    輸入
    チョイ乗り
    後は、移動式蓄電カー
    10年ほど前に
    自分で自分のことを有言実行
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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