日産は2024年4月11日、2023年度(2023年4月~2024年3月)の国内販売でサクラが3万4083台となり、前年の2022年度に引き続いてEVの国内販売台数1位を獲得したと発表した。詳細をお伝えしよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、日産
2023年度国内EV販売ナンバーワンは2年連続で日産「サクラ」! 「EV購入者の5人に2人はサクラ」の快進撃は続くのか!?
■2023年7月に受注累計台数5万台突破!
日産サクラ。バッテリー搭載量を抑えたことで低価格を実現した軽EV
サクラは2022年5月に発表された軽EV。2019年の東京モーターショーで出展されたコンセプトモデル、「IMk」がもとになっており、三菱との共同会社であるNMKVとの共同開発で誕生した。三菱側からはeKクロスEVとして発売されている。
パワートレーンには最高出力64ps/最大トルク19.9kgmのリチウムイオンバッテリーを搭載する。そのプラットフォームにはデイズと同じくCMA-Aプラットフォームを採用しているが、バッテリーを搭載するためにフロア形状が変更されている。
2023年7月には受注累計台数が5万台を突破。2023年12月には価格を改定し、「S」が249万3700円、「X」が254万8700円、「G」が304万400円。
国からの補助金は2024年3月に経済産業省から発表され、上限額の55万円となっている。ちなみにほかの補助金上限額はEV(軽を除く)が85万円、PHEVが55万円、FCVが255万円となっている。
東京都に住んでいる場合、都からの補助金45万円も受けられるため、合サクラ購入に当たっては計100万円の補助金が受けられるのは大きいだろう。これを背景に、サクラの地域別販売台数の内訳は東京都を含む関東地方が32%を占め、トップとなった。
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■国内EV購入者の5人に2人はサクラを選んでいる!
日産の発表によると、国内全体のEV販売台数のうち約41%をサクラが占めたという。また、法人や自治体での導入ケースも進んでおり、営業車や商品配送車、空港内での荷物輸送牽引車などとしても使われている。
ちなみにサクラのユーザーは30%以上が最上級グレードの「G」を選択しており、ボディカラーはホワイトパールが1番人気でホワイトパール/チタニウムグレーの2トーンが続く。
サクラはJALグループで伊丹空港での牽引車としても活躍しているのだ
2023年度のEV販売ランキングは1位がサクラで3万4083台、2位がリーフの7100台、3位がアリアで6300台と日産EVがトップ3を占めた。以下、eKクロスEV4400台、テスラモデルY3000台、ミニキャブMiEV2900台、アウディQ4の2200台、テスラモデル3の2000台、VW ID.4の1900台、レクサスRZ450E1400台、BYD ATTO3の1300台が続く。
日本全体でのEVシェアでは57%が日産EVでトップを占めている、EV購入者のうち5人に2人がサクラを選んでいることになる。
サクラのインテリア
サクラが市場投入されたことにより、2023年度のEV販売比率は2021年度から約3倍の1.8%にまで増加。そのうち、日産のEV販売構成比は10%を占める。さらに2023年度の軽ハイトワゴン市場の約50万台中、サクラは6.9%を占めているという。
また、日産のユーザーに行った調査でオーナーの戸建て比率は90%と、軽自動車全体での69%を大きく上回っている。
国からの補助金が今回も上限額となっているサクラのEV販売ナンバーワンは今後もしばらく続きそうだ!
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みんなのコメント
海外EVは何かと危険で使いづらい
それが販売数にも表れるよね
即刻、海外EVの補助金は撤廃を
今までバッテリー由来の火災事故を一度も起こしたことがない