現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜスズキは豪州メーカーと“電動台車”を共同開発するのか? 物流界での活躍に期待が集まる理由。

ここから本文です

なぜスズキは豪州メーカーと“電動台車”を共同開発するのか? 物流界での活躍に期待が集まる理由。

掲載 更新
なぜスズキは豪州メーカーと“電動台車”を共同開発するのか? 物流界での活躍に期待が集まる理由。

スズキが期待するApplied EV社のソリューションとは?

スズキは次世代モビリティ用ソフトウェア開発の強化にむけて、電動化や自動運転のソフトウェア技術に強みを持つオーストラリアのスタートアップ企業「Applied EV(アプライド イーブイ)」社に2022年から出資を開始した。その後、2023年にはApplied EV社の自動運転車両プラットフォーム(以下、PF)と、同社の統合制御システムを搭載した電動台車を開発すると発表。そして、2024年1月24~26日に東京ビッグサイトで開催された、BtoB向けのクルマの技術展「第16回 オートモーティブワールド」では、この電動台車のデモ車両をApplied EV社が展示した。今回は、Applied EV社の電動台車と、このPFに搭載されている統合システムについて紹介する。

ポルシェ、新型「マカン」を発表。第2世代にフルモデルチェンジし、フル電動SUVに!

■統合制御システム「Digital Backbone(デジタルバックボーン)」「デジタルバックボーン」とは、Applied EV社が開発した、車載電装部品の点数や車両コストを低減しながらソフトウェアによって車両の機能を向上させる統合制御システムの名称。ソフトウェアとハードウェアを組み合わせたこのシステムでは、搭載可能なモデルであれば、乗用車やトラックなどの機能を制御し、自動運転レベル4~5での走行を可能にするという。イメージするのが難しいかもしれないが、このデジタルバックボーンを搭載すれば、これまで車両を制御するために搭載されていた複雑なシステムをこれ一台で管理でき、大幅なコスト削減に貢献してくれるというものだ。

■自動運転車両PF「Blanc Robot(ブランクロボット)」Applied EV社がスズキ「ジムニー」のラダーフレームをベースに開発し、前述のデジタルバックボーンを搭載した無人の電動台車。4輪すべてが駆動する“AWD式”を採用したことで運搬能力も高く、車体の上にポッドを載せることで、食料品や荷物などの配送から産業まで多目的に使用できる。路上走行車の機能安全に関する世界標準「ASIL」はA~Dまで規定されているが、ブランクロボットは最高水準の「D」認定されている。

ブランクロボットは、まずはロジスティクス分野で活躍か

デジタルバックボーンは自動車OEMメーカーによる自在なプログラミングが可能なため、システム単体でも自動運転サービスに対応できる。そのため、同社ではデジタルバックボーンとブランクロボットを、ユーザーの希望に沿って販売していくつもりだという。ブランクロボットも、今回展示されていたのは小型設計で、ホイールベースを広げた中型設計や、コンテナを複数のブランクロボットで運搬する仕様にも変更可能で、クライアントのニーズに柔軟に応えることができるそうだ。会場に来ていたApplied EV CEOのジュリアン・ブロードベント氏は、日本の深刻な人手不足が間近に迫っている中、このソリューションはきっと課題解決に役立つとコメントしてくれた。移動販売や宅配もこなせるブランクロボットだが、日本の公道で無人の電動台車が走り回るにはまだ時間がかかりそうなので、まずは敷地面積が広い倉庫内などで実績を積み上げることになりそうだ。

こんな記事も読まれています

キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
グーネット
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
AUTOSPORT web
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
AUTOSPORT web
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
AUTOSPORT web
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
ベストカーWeb
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
ベストカーWeb
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
AUTOSPORT web
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
グーネット
「悔しい」予選2番手のスバルBRZ。重要な決勝に向けてのセット変更と井口&山内のドライビング
「悔しい」予選2番手のスバルBRZ。重要な決勝に向けてのセット変更と井口&山内のドライビング
AUTOSPORT web
「手応えあり」のSHADE RACINGと「全然わからない」Studie。雨予報の鈴鹿でミシュランの逆襲はあるか
「手応えあり」のSHADE RACINGと「全然わからない」Studie。雨予報の鈴鹿でミシュランの逆襲はあるか
AUTOSPORT web
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #12 【フォード エコノライン】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #12 【フォード エコノライン】
グーネット
商用バン&ワゴン宿命の対決 ぶっちゃけハイエースと日産NV350キャラバンどっちがいいの?
商用バン&ワゴン宿命の対決 ぶっちゃけハイエースと日産NV350キャラバンどっちがいいの?
ベストカーWeb
あなたの知らない英国車「ブリストル406」とは? BMW製6気筒と兄弟といわれる直6エンジンで気持ちよく走るコツをお教えします【旧車ソムリエ】
あなたの知らない英国車「ブリストル406」とは? BMW製6気筒と兄弟といわれる直6エンジンで気持ちよく走るコツをお教えします【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
ペドロ・アコスタ、2025年よりレッドブルKTMファクトリー・レーシングに昇格が決定/MotoGP
ペドロ・アコスタ、2025年よりレッドブルKTMファクトリー・レーシングに昇格が決定/MotoGP
AUTOSPORT web
藤井誠暢「タイヤがすべて」 ファグ「イギリス人だから雨は得意だよ(笑)」【第3戦GT300予選会見】
藤井誠暢「タイヤがすべて」 ファグ「イギリス人だから雨は得意だよ(笑)」【第3戦GT300予選会見】
AUTOSPORT web
初ポール獲得のアレジ「本当に最高。好物をいっぺんに食べているよう!」【第3戦GT500予選会見】
初ポール獲得のアレジ「本当に最高。好物をいっぺんに食べているよう!」【第3戦GT500予選会見】
AUTOSPORT web
D’station Vantageがチーム初ポール。ダンロップの1-2に最重量muta GR86が続く【第3戦GT300予選レポート】
D’station Vantageがチーム初ポール。ダンロップの1-2に最重量muta GR86が続く【第3戦GT300予選レポート】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0420.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0420.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村