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ヨハン・ザルコ、ホンダの試作マシンは「まだ一歩を踏み出したと言えない」/MotoGPへレステスト

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ヨハン・ザルコ、ホンダの試作マシンは「まだ一歩を踏み出したと言えない」/MotoGPへレステスト

 4月29日、2024年MotoGPクラスのヘレス公式テストがスペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われた。ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)には3台のマシンが用意されており、テストライダーのステファン・ブラドルがスペインGPで走らせた試作モデルのバイクと今年モデルのバイクを走らせた。

 タイムは1分37秒656で20番手で、トップからは1秒251遅れ。88周走ったなかの77周目に記録したタイムだ。

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「常に適切な集中力を保つために、何回も短いランをした。あまり肯定的なコメントを得ることができなかった。1個所だけ良くなったけど、残りはタイムが伸びない。つまり、まだ一歩を踏み出したと言えるバイクではない」とザルコ。

 まだまだ苦戦が続くが、「この情報はすべて有益であり、ホンダが進むべき方向を理解するのに役立つ。今、これほど速く走れるバイクを持つには、バランスを見つけるのが非常に困難だ」と長期的な目線を持つことが必要だとも語った。

「この週末、このバイクではすべてを段階的に実行し、バイクでできるすべての動きを理解するために変更を加えた。だから新しいバイクでテストに参加できることを期待していた。ドラマは何もない。当面はル・マンに向けて集中するつもりだ。つまり、新しいバイクであってもベースがパフォーマンスを発揮していないんだ」

 現在、ホンダRC213Vはグリップ不足が問題だ。特に高速コーナーで、バイクが傾いた状態が弱点だとザルコは説明した。また、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)はエンジンでのテストで、旋回性が向上したいう。

 ザルコもそれをテストしたようで、「同じテストをしたと思うけど、おそらく彼はバルセロナでテストをしたので、より多く得ているかもしれない。しかし、僕はすべてを話したくないし、詳細には触れたくない」とこれ以上の情報を話すことはなかった。そして、「僕たちは今週末とよく似たバイクを引き続き使用するつもりだ」とザルコはコメントした。

 また、ザルコは2019年にKTMと契約は維持しつつも、シーズン途中にレースへの出場を辞めた。後半戦は中上貴晶の代役でホンダ機を駆るなどして過ごしたが、その時と状況は似ているというが、改善に尽くすという。

「本当に挑戦だし、KTM時代に本当に同じような状況で、スキルを失うのが怖すぎて辞めたけど、成熟して取り組むことができるようになりたかった。今では、どうやって成長していくかが分かり、バイクや自分自身について、より多くのことを理解できるようになった。困難な時期だけど、良くなると本当に大きな喜びを得ることができるということだ」

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みんなのコメント

8件
  • kti********
    欧州勢と日本勢の差はグリップ力。空力だけでは解決できない。電子制御をなんとかしないと…
  • メル
    今シーズンでホンダ・ヤマハのバイクは速くなると思うけど、それ以上に欧州メーカーの開発が加速している。結果論だけどスズキの撤退時期は英断だったと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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