現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【特集】ブランド別スポーツカー動向(7)ランボルギーニの道しるべ「新PHEVを皮切りに本格的に電動化へ舵を切る」

ここから本文です

【特集】ブランド別スポーツカー動向(7)ランボルギーニの道しるべ「新PHEVを皮切りに本格的に電動化へ舵を切る」

掲載 更新 1
【特集】ブランド別スポーツカー動向(7)ランボルギーニの道しるべ「新PHEVを皮切りに本格的に電動化へ舵を切る」

ランボルギーニにとって12気筒エンジンは創業以来の伝統となっている。そしてV10エンジンにも強いこだわりを持つが、それでも電動化は避けて通れない。しかし、うれしいことに新世代のフラッグシップにはなんと12気筒エンジンが積まれていた。(Motor Magazine2023年9月号より)

ランボルギーニの電動化戦略「ディレツィオーネ コルタウリ」
これまでは、純粋な内燃機関であるV12気筒エンジンを搭載したアヴェンタドール、V10エンジン搭載のウラカン、そしてV8ツインターボエンジンのウルスと、ランボールギーニは基本的にこの3本柱がラインナップの中心だった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

しかしこれが少し変わってきたのは、ハイブリッドのシアンFKP37やクンタッチLPI800-4の登場だろう。そこからランボルギーニの電動化の方向が少し見えるようになってきた。

これは「ディレツィオーネ コルタウリ(おうし座の一番明るい星へ向かう)」という、ランボルギーニの電動化戦略によるもので、それは現在、順調に進行しているのである。それがよくわかるのが、6月にジャパンプレミアされたV12エンジンに3基のモーターを組み合わせた「レヴエルト」である。

これは「First hybrid series car(ハイブリッドシリーズ第一号の発表)」としてすでに予定されていたことなのである。

今後もこの流れは、さらに加速する。2024年には、「Electrify the entire product range(全モ
デルの電動化)」、2025年の「-50% in CO2 emissions(CO2排出量の50%削減)」、2030年の「Over -80% in CO2 emissions(CO2排出量の80%以上の削減)」へと着実に進んでいるのである。

つまり現在のV10ウラカンやV8ウルスもここ数年ですべて電動化されるということだ。その時に、ウラカンやウルスを名乗るかどうかは不明であるが、アヴェンタドール→レヴエルトになったように、ウラカン&ウルスも新しいモデル名になる可能性もある。

一方、日本市場におけるランボルギーニの最新動向だが、V12エンジンのレヴエルトの本格的なデリバリーは、まだ少し先になり、2024年から開始されるだろう。すでにオーダーは始まっており、ウエイティングリストには長い列ができているようだ。

次世代のV10エンジン搭載のハイブリッドは存在するのか
V10エンジン車では、ウラカンEVOの車高を上げ、さらに車幅も広げてオフロード走行にも対応するウラカン ステラートとファイナル版V10搭載のウラカンテクニカのデリバリーが開始される。

両車の大きな違いは、駆動方式/最高出力/最大トルクで、前者は4WD/610ps/560Nm、後者は後輪駆動/640ps/565Nmとなる。

他にも、最高速が260km/h:325km/h、0→100km/h加速が3.4秒:3.2秒、ステラートにはLDVI に「ラリーモード」が用意されるなど違いが見られる。

さて、ここで気になるのは、ランボルギーニのV10エンジンが次世代モデルでは、ハイブリッド化されるか否かだろう。

V8ウルスは同じグループでカイエンがあり、すでにPHEVが存在するので予想できるが、V10となるとどうなるのだろうか。これまでのランボルギーニ関係者への取材では、この答えは見つからなかったが、ガヤルド、ウラカンと続いた珠玉のV10エンジンのハイブリッドモデルもぜひ見たいものである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

ランボルギーニ レヴエルト主要諸元
●全長×全幅×全高:4947×2033×1160mm
●ホイールベース:2779mm
●車両重量:1772kg
●エンジン:V12DOHC+3モーター
●総排気量:6498cc
●最高出力:1015ps/8000rpm
●最大トルク:725Nm/6750rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR

ランボルギーニ ウルス ペルフォルマンテ主要諸元
●全長×全幅×全高:5137×2026×1618mm
●ホイールベース:3006mm
●車両重量:2150kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●総排気量:3996cc
●最高出力:490kW(666ps)/8000rpm
●最大トルク:850Nm/2250ー4500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD

ランボルギーニ ウラカン テクニカ主要諸元
●全長×全幅×全高:4567×1933×1165mm
●ホイールベース:2890mm
●車両重量:1379kg
●エンジン:V10DOHC
●総排気量:5204cc
●最高出力:470kW(6406ps)/8000rpm
●最大トルク:565Nm/6500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR

[ アルバム : ブランド別スポーツカー動向< ランボルギーニ> はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

F1復帰を諦めるつもりはないと主張するシューマッハー。一方でシート獲得に向けて戦うのは「消耗する」と明かす
F1復帰を諦めるつもりはないと主張するシューマッハー。一方でシート獲得に向けて戦うのは「消耗する」と明かす
AUTOSPORT web
元国民的アイドルが500万超の「国産カスタムカー」を購入! 加護亜依が“即決買い”する姿に「びっくり!」「センスいい~」と話題
元国民的アイドルが500万超の「国産カスタムカー」を購入! 加護亜依が“即決買い”する姿に「びっくり!」「センスいい~」と話題
くるまのニュース
狂気の空力マシンで300馬力 スターリング・モスが395km/hを記録した日 歴史アーカイブ
狂気の空力マシンで300馬力 スターリング・モスが395km/hを記録した日 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
高橋巧筆頭に3連覇狙うTeam HRC。「誰が乗っても速く走れると思っていた」新加入の名越と荒川が感じた課題/鈴鹿8耐テスト
高橋巧筆頭に3連覇狙うTeam HRC。「誰が乗っても速く走れると思っていた」新加入の名越と荒川が感じた課題/鈴鹿8耐テスト
AUTOSPORT web
RB代表「リカルドが結果を出せるよう努力している」必要とするものを与えるのはチームの責任だと語る
RB代表「リカルドが結果を出せるよう努力している」必要とするものを与えるのはチームの責任だと語る
AUTOSPORT web
ベントレーがゴージャスな「大人エレベーター」を手掛けたら…「How do you Bentley?」で「B世代」にアピールしたかったものとは
ベントレーがゴージャスな「大人エレベーター」を手掛けたら…「How do you Bentley?」で「B世代」にアピールしたかったものとは
Auto Messe Web
リバティ・グローバルがフォーミュラEの経営権を取得へ。保有比率65%の主要株主に
リバティ・グローバルがフォーミュラEの経営権を取得へ。保有比率65%の主要株主に
AUTOSPORT web
トヨタ新型「“タフ”ミニバン」発表! 斬新“大口顔”が超カッコイイ! MT&アンダー320万円設定ありの「プロエース“シティ”」墨に登場
トヨタ新型「“タフ”ミニバン」発表! 斬新“大口顔”が超カッコイイ! MT&アンダー320万円設定ありの「プロエース“シティ”」墨に登場
くるまのニュース
「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol41. 大黒摩季さん(後編)
愛車の履歴書──Vol41. 大黒摩季さん(後編)
GQ JAPAN
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
レスポンス
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
GQ JAPAN
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
くるまのニュース
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
レスポンス
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
motorsport.com 日本版
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
乗りものニュース
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
バイクのニュース

みんなのコメント

1件
  • 今ラウンジで色決めてるけど255色のボディカラーとか、、 なかなか決められんわ!
    第一回目のミーティング終わってまだ見積もり来てないけどベース6600万、オプションてんこ盛りで8000万前後と見た。
    カーボン外装は今のところ選択不可、カーボン内装は標準、ホイールはフロント21インチは早い者勝ち的な存在になってるとか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

24000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
シアンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

24000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村