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【マギーさんインタビュー】レース観戦からのカート体験で受けた衝撃と興味。F1推しドライバーふたりの共通点

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【マギーさんインタビュー】レース観戦からのカート体験で受けた衝撃と興味。F1推しドライバーふたりの共通点

 モデルやタレントとして活躍しながら、大のクルマ好きとして知られるマギーさん。現在ではF1を現地観戦するほどモータースポーツが好きになり、国内A級ライセンスを取得してサーキットを走行する姿をSNSなどでみせている。そんなマギーさんに、クルマを好きになった経緯や、モータースポーツへの思いを聞いた。

■初のマイカーはポルシェ・ケイマン。カートをやってみて分かったレースの衝撃

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──マギーさんといえば、クルマ好きとして知られていますが、なぜクルマを好きになったのでしょうか?

マギーさん(以下マギー):クルマを好きになったきっかけは、カナダで過ごしていた幼少期のとき、叔母が真っ赤なジープに乗っていたんです。それを見て『女性がクルマを運転している姿』に憧れを持ったことでクルマが好きになりました。

──マギーさんの愛車遍歴を教えていただけますでしょうか?

マギー:最初は、20歳のときにマニュアル(マニュアルトランスミッション)の運転免許証を取得して、中古で左ハンドルのポルシェ・ケイマンを購入しました。2年ほど乗っていたのですが、どうしても2シーターだと友達や荷物を乗せることができないので、振り切ってポルシェ・カイエンに乗りました。

 ただ、カイエンに乗ったはいいものの、ちょっと大きすぎましたね(笑)。そこからは仕事が忙しくなり、なかなか乗ることができなかったのですが、数年空いてからメルセデス・ベンツのC180カブリオレを2年乗りました。そして現在のメルセデスAMGのCLS53に至ります。

──これまで愛車だけではなく、個人のYouTubeなどでもさまざまなクルマに乗っていますが、一番印象に残っているクルマはありますか?

マギー:市販車であそこまで速さに特化している『マクラーレン720S』の衝撃は大きかったです。シート、ステアリング、ブレーキ、足回りなどがすごく硬くて、一般道を乗るのに『ここまでレーシーでいいの!?』というくらいのクルマでした。その硬派さがすごく楽しかったですし、ほぼ最初に乗ったスーパーカーだったので、やっぱりすごく印象に残っていますね。

──もちろんクルマ好きですとモータースポーツの世界も知ることになるかと思いますが、モータースポーツへの印象や、レースを好きになった経緯を教えてください。

マギー:私が最初に日本のスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権を観戦しに行ったときは、映像で見るのとは迫力がまったく違ったので『こんなに違うんだ!』ということを感じました。クルマやドライバーが競っているところを見るのも楽しかったです。

 あと、どんな人でも『好きなことはやりたくなる』と思うので、私もレースを見ているうちに『自分でもやってみたい』と思うようになりました。なので、まずはカートを始めてみましたけど、カートをやるようになってから、さらにモータースポーツへの熱が入るようになりました。

──カートで実際にサーキットを走ったときの感想はいかがでしたか?

マギー:カートは座る位置と目線が低いので、体感速度がおよそ3倍と言われています。そのとおりで『こんなに速いのか』ということを思いました。カートの80km/hは市販車だとおよそ230km/hになるので、プロドライバーたちは普段からこの感覚で走っていることに衝撃を受けました。

 また同時に、ドライバーたちを尊重するリスペクトの気持ちが生まれ、自分がカートで体感することによって、さらにモータースポーツへの興味が湧きました。各ドライバーやチームのことをもっと知りたくなったので、カートはモータースポーツを好きなる“良い入口”になると思っています。なので、今では自分でカートイベントの『MAGGY's RACING DAY』を主催するようになりました。

■イベントとしての“プラスアルファ”が多いF1。推しドライバーにはアグレッシブさを求める

──少し話が前後しますが、マギーさんがレースを現地観戦するようになったのは、いつ頃からなのですか?

マギー:レースを現地で見るようになったのは、5年くらい前ですかね。最初はスーパーフォーミュラを見に行って、その後はスーパーGTを観戦しに行きました。そして今では、F1を海外で現地観戦するにまでたどり着きましたね(笑)。

──今ではF1に“のめり込んでいる”というマギーさんですが、四輪モータースポーツの最高峰とも言われるF1に対しては、どのような印象を持っていますか?

マギー:F1は、もちろんクルマとして最高峰なんですけど、イベント自体も素晴らしくて『人を巻き込む力』がすごいと思っています。やはり映像で見ているとレースの部分だけしか見ることができないのですけど、実際に現地に行くとスポンサーさんの面白いブースなどもたくさんあります。

 パドック側に行くとスペシャルな方たちが多くいるので、昔から変わらず、今でも“社交の場”になっています。なので、F1にはレースをただ見に行くだけではなく、楽しめるコンテンツがたくさんあります。お昼から有名DJが音楽を流していたりしていて、レースを見に行くんだけど、イベントとして“プラスアルファ”の要素も多いです。

──そんなF1には世界からトップドライバーが集結しています。マギーさんの推しドライバーは誰になるのでしょうか?

マギー:推しはマックス(フェルスタッペン)です。でも、それはチャンピオンだからというわけではなく、私はマックスのアグレッシブな走りが好きなんです。あと私はランド・ノリスも好きなんですけど、ふたりの共通点は、カートのようなアグレッシブな走りをしていてところです。ちょっと危険で飛んでしまいそうな走りだけど、ファンとして見ている分にはすごく興奮させられます。

──先日の六本木でのイベントでは、日本人ドライバーの角田裕毅選手と一緒のステージに登壇していましたが、彼にはどんな印象を持っていますか?

マギー:角田選手は、若くして唯一の日本人F1ドライバーとして選ばれているので、この先の成長が目に見えてあることを感じています。素人目線で失礼な言い方かもしれないですけど、あの超一流ドライバーたちのなかで戦うのは、すごいプレッシャーだと思います。

 そんななかで、英語力を含め、毎年チームとのコミュニケーション能力は抜群に上がっていると思います。今ではチームを引っ張るドライバーという立場で、年々ステップアップしている部分を見せてくれることは、同じ日本人として誇らしく感じています。本当にリスペクトしているので、良い結果を残してほしいですね。

──マギーさんはフォーミュラEの東京E-Prixも観戦していましたが、F1とはまた違うフル電気自動車レースはいかがでしたか?

マギー:フォーミュラEはF1とは違ってエンジン音がしないので、タイヤの音が聞こえてくるんですよ。私はそもそもモータースポーツどのカテゴリーでも好きなのですけど、タイヤの音が聞こえることは新鮮でした。

 あとは、フォーミュラEは少しゲーム性があるといいますか、eスポーツとは違うんだけど、少し被るような部分があるようにも感じました。でも、F1とはまた違う疾走感や音を感じることができたので、楽しかったです。

──シミュレーターでは見事な腕前を披露していましたが、例えばF1、スーパーフォーミュラ、スーパーGT、ラリーカーでもなんでも、実際に『どれか一台乗っていい』と言われたらマギーさんならどのクルマを選びますか?

──マギー:そりゃあもうF1です(即答)。本当に実際に乗ってみたいです(笑)。

──最後に、モータースポーツ好き女子としてオートスポーツwebの読者にメッセージをいただけますでしょうか?

マギー:やはり、今はモータースポーツに触れる機会が減ってきていると思いますし、レースが好きな年代も昔のままストップしてしまっていると感じます。なので、私をきっかけに少しでもモータースポーツを知ってもらい、好きになってもらえれば嬉しいです。これからも日本でモータースポーツを広めていけたらいいなと思っています。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 モータースポーツ専門メディアからのインタビューという慣れない環境ながら、笑顔で、そしてレースへの思いを熱く語ってくれたマギーさん。もちろん2024年のF1日本GPも現地に行くとのことで、これからもクルマとレースの魅力を発信してくれそうだ。

●Profile:マギー
1992年5月14日生まれ、日本とカナダのハーフ。16歳でファッションモデルデビュー。
モデル以外の活動も積極的に行い、コスメブランド『LAPERICUM』の設立、YouTubeチャンネル『MAGGY‘s Beauty and the Speed』の開設、カートレース大会『MAGGY‘s RACING DAY』の主催などクリエイティブな分野でも活躍中。美と健康、芸術とスポーツ、ラグジュアリーとサスティナブルなど、バランスの取れた人生を目指し、実業家としてビジネスフィールドへ進出。

公式サイト:https://maggymoon.jp/
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@MaggysBeautyandtheSpeed/

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みんなのコメント

12件
  • 葛葉恭次
    アップになったら目茶苦茶シワシワやないかいw

    テレビ出てた頃から比べたら見る影もないな…
  • jam********
    CLS53も、いい加減大きいと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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