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実は愛車を「改造」しなくてもOKだった! サーキット走行で注意すべき「3つのポイント」とは

掲載 更新 33
実は愛車を「改造」しなくてもOKだった! サーキット走行で注意すべき「3つのポイント」とは

フルノーマルでもサーキットで非日常を味わえる!

 クルマ好きなら一度は走ってみたいサーキット。近年はビギナーも気軽に参加できるイベントが増えたとはいえ、未経験者が『初めの一歩』を踏み出すハードルはまだ高い。

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 なかなか踏み出せない人に話を聞くと、もっとも多いのは「クルマがノーマルだから」との理由。確かにサーキットは一般道に比べて大きな負荷がかかり、ある程度チューニングというか強化をしたほうがいいのは確かだ。とはいってもマフラーやエアクリーナーを交換したり、車高調でローダウンしないと走れないって話ではない。タイムアタックやレースをするなら別として、サーキットを楽しく安全に走ることが目的なら、ココで説明する3つの部分さえ対策しておけばオッケーだ。

気をつけておきたいポイント:タイヤ

 まずはタイヤ。サーキットは路面の摩擦抵抗もタイヤにかかる荷重も大きく、一般道と比べモノにならない勢いでタイヤが減る。なので残量はかなり余裕をみておくべきで、極端に製造年月が古いのもやめたほうがいい。

 銘柄は高価なハイグリップである必要こそないが、いわゆるエコタイヤはサーキット走行を想定しておらず、摩耗がより激しかったりブロックが飛んだりする可能性がある。買い換えるのが金銭的に厳しいときは、グリップの低下やスキール音を気にしつつ、適度にクーリングを挟みながら走るべし。

「お金を払っているんだから1周もムダにしたくない」との気持ちもわからなくはないが、クルマを壊せば出費は走行会のエントリー代を軽く超えてしまう。そして多くの人はサーキットまで自走で行くはずなので、タイヤを使い切れば帰り道で危険な目に遭いかねない。「残量に余裕を」と書いたのはそのためだ。

気をつけておきたいポイント:ブレーキ

 次はブレーキ。サーキット走行ではタイヤと並んで消耗が激しく、パッドとフルードの強化が必須とされている。軽量なクルマで経験も豊富なドライバーであれば、純正パッドで休み休み走れるかもしれないが、ビギナーにそんなスキルを求めるのは酷というもの。

 仮に新品でも純正パッドで走るのは自制し、サーキット用の強化品を使うようにしたい。選ぶとき注意したいのは耐フェード性で、純正パッドはフェード現象(ブレーキを連続で使用したことによる制動力の低下)が300~350度で始まるのに対し、スポーツパッドは400~750度と高い温度域に設定されている。つまり高速からのフルブレーキングや、周回を重ねたときもフェードしにくいというワケ。

 ほかにブレーキ系で忘れちゃいけないのはフルード。フェードしたままブレーキを使い続けると、その熱がフルードに伝わって沸騰しベーパーロック現象が起きる。サーキットではフルードの温度が200度を超えることも珍しくなく、最低でもドライ沸点が230度以上の規格である『DOT4』の製品を使おう。

気をつけておきたいポイント:油脂類

 最後は油脂類、とくにオイルだ。サーキットで酷使するのはタイヤやブレーキだけじゃなく、レブリミット近くまで回すエンジンやミッションも一緒だ。当然ながら内部のオイルは摩擦によって高温となり、油膜切れでダメージを負ったり最悪はブローすることも。

 少なくともエンジンオイルは必ず交換、駆動系のオイルは少なくともサーキット2~3回ごと。そしてブレーキフルードや冷却水も汚れや減り具合を確認し、少しでも不安を感じるようなら「転ばぬ先の杖」として交換したい。

 タイムや順位を気にせず体験をメインとするなら、ココで紹介した3つが万全であれば大丈夫。パワーアップさせる必要性なんてまったくないし、足まわりだって抜けていなければ純正でも十分だ。「チューニングしてからじゃないと走れない」と勝手に思い込まず、最低限のポイントを抑えてサーキットに飛び込んでみよう!

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