現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > あれッ!? シフトレバーない? 日産新型「セレナ」の斬新「スイッチ式シフト」“70年前”からあった!? ユニークなシフト方式3選

ここから本文です

あれッ!? シフトレバーない? 日産新型「セレナ」の斬新「スイッチ式シフト」“70年前”からあった!? ユニークなシフト方式3選

掲載 35
あれッ!? シフトレバーない? 日産新型「セレナ」の斬新「スイッチ式シフト」“70年前”からあった!? ユニークなシフト方式3選

■時代を変えた?変えなかった?斬新シフト方式3選

 どんなにクルマが進化しても古くから存在している部分は多くありますが、その中でもギアを選択するために操作するシフト部分は、長らく存在し続けているものと言えるでしょう。

【画像】こんなのもあった…! 斬新シフトから旧式シフトまでさまざまな「シフトレバー形式」を画像で見る(56枚)

 自らでクラッチペダルを踏み込み、ギアを選択するマニュアルトランスミッション(MT)が主流だった頃はもちろんですが、それがオートマチックトランスミッション(AT)になり、ハイブリッド車や電気自動車が登場した現在でも、前進や後退、そして駐車などの動作が必要な限り、なくなることはないであろうシフトですが、その形状自体は、メーカーや車種ごと、そして時代ごとで様々な種類があります。

 そこで今回は現在までに登場した、斬新なシフト方式を3種類紹介します。

■ジョイスティックタイプ

 形状自体は従来と同等のシフトレバーに近いものとなっていますが、操作した後に中立部分に戻る特徴があるジョイスティックタイプは、トヨタ「プリウス」に採用されていることで知られています。

 初代プリウスこそ、よくあるコラム式ATとなっていましたが、2003年に登場した2代目プリウスからこの方式が採用され、2023年の1月に登場した5代目モデルでも同様のものが搭載されています。

 プリウス以外でも日産「リーフ」や「ノート(e-POWERモデル)」、三菱「アウトランダーPHEV」などにも採用されており、電動車の特徴のひとつともなっていますが、一部ではシフトが常に中立部分に戻るため、どのギアに入っているか分かりにくいという声もあるようです。

■ボタン/スイッチタイプ

 2022年末に登場した日産新型「セレナ」が採用したことでも話題となったのが、ボタン/スイッチタイプのシフトです。

 セレナの場合は左から「P」、「R」、「N」、「D/B」と横並びになっており、誤作動防止のためにそれぞれのボタンの大きさを変えていたり、突起をボタンに設けたりすることで判断しやすいようになっています。

 このボタン/スイッチタイプのシフトはセレナが初ではなく、ホンダでは「エレクトリックギアセレクター」という名称で2013年に登場した9代目「アコードハイブリッド」から採用しており、現在でもホンダでは「シビック」や「ステップワゴン」のハイブリッドモデルに採用されています。

 また、アバルト「595」に搭載されている「アバルトコンペティツィオーネ」も同様のボタン/スイッチタイプのシフトが採用されており、特別感を演出しているのです。

 そんなボタン/スイッチタイプのシフトですが、古くは1950~60年代に存在していたクライスラーが展開していた高級車ブランドである「インペリアル」モデルではすでに採用されており、意外にも長い歴史を持っています。

■ダイヤル式タイプ

 現在では同じグループに所属しているジャガーやランドローバーで採用されていたダイヤル式も斬新なシフトのひとつと言えるでしょう。

 キーオフの状態ではコンソールに格納され、フラットな状態となっていますが、キーをオンにするとダイヤルがせり上がってくるというギミックはさすが高級ブランド車といったところ。

 現在は両メーカーともダイヤル式は採用していませんが、現在人気を集めているシトロエン「ベルランゴ」/プジョー「リフター」といったフランスのMPV車両や、珍しいところではトラックの日野「プロフィア」などもダイヤル式を採用しており、ボタン/スイッチタイプと同じく省スペースでスマートな見た目が特徴となっています。

※ ※ ※

 このように実はさまざまなタイプが存在していたシフトの形状。

 今はまだどの形状がベストなのか模索している感もあり、従来のタイプが引き続き採用され続けるのか、新しい形状のものが主流となるのかは分かりませんが、もしかしたら今後は音声でシフト操作をする車種が出てくるかもしれません。

 いずれにしてもシフトの形状にかかわらず、操作をするときはしっかりどのギアに入っているのかを確認し、シフト操作ミスで事故が起きないようにしたいところです。

こんな記事も読まれています

キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #14 【日産 グロリア】
グーネット
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
小山美姫が初予選で感じたスーパーGTの難しさ「タイヤのおいしいところを使えなかった」
AUTOSPORT web
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
明暗別れたホンダ・シビック陣営の予選。ホームの鈴鹿がアゲインストの難コースに!? /第3戦予選
AUTOSPORT web
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
予選Q2のユーズドで驚異的な速さを見せたENEOS福住仁嶺、MOTUL千代勝正。決勝は天候が鍵に/第3戦予選
AUTOSPORT web
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
本場ドイツのエンジン技術を磨け! 整備士不足時代に「体験」で学ぶ
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
くるまりこちゃん OnLine 「桜シーズン! 」第99回
ベストカーWeb
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
驚速D’station Vantage GT3、初ポールの秘訣はタイヤ、新型の能力、チームの対応力にあり
AUTOSPORT web
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
バニャイア、母国で今季スプリント初勝利。マルティンが転倒で、M.マルケスが3連続2位/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #13 【ルノー カングー】
グーネット
「悔しい」予選2番手のスバルBRZ。重要な決勝に向けてのセット変更と井口&山内のドライビング
「悔しい」予選2番手のスバルBRZ。重要な決勝に向けてのセット変更と井口&山内のドライビング
AUTOSPORT web
「手応えあり」のSHADE RACINGと「全然わからない」Studie。雨予報の鈴鹿でミシュランの逆襲はあるか
「手応えあり」のSHADE RACINGと「全然わからない」Studie。雨予報の鈴鹿でミシュランの逆襲はあるか
AUTOSPORT web
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #12 【フォード エコノライン】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #12 【フォード エコノライン】
グーネット
商用バン&ワゴン宿命の対決 ぶっちゃけハイエースと日産NV350キャラバンどっちがいいの?
商用バン&ワゴン宿命の対決 ぶっちゃけハイエースと日産NV350キャラバンどっちがいいの?
ベストカーWeb
あなたの知らない英国車「ブリストル406」とは? BMW製6気筒と兄弟といわれる直6エンジンで気持ちよく走るコツをお教えします【旧車ソムリエ】
あなたの知らない英国車「ブリストル406」とは? BMW製6気筒と兄弟といわれる直6エンジンで気持ちよく走るコツをお教えします【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
ペドロ・アコスタ、2025年よりレッドブルKTMファクトリー・レーシングに昇格が決定/MotoGP
ペドロ・アコスタ、2025年よりレッドブルKTMファクトリー・レーシングに昇格が決定/MotoGP
AUTOSPORT web
藤井誠暢「タイヤがすべて」 ファグ「イギリス人だから雨は得意だよ(笑)」【第3戦GT300予選会見】
藤井誠暢「タイヤがすべて」 ファグ「イギリス人だから雨は得意だよ(笑)」【第3戦GT300予選会見】
AUTOSPORT web
初ポール獲得のアレジ「本当に最高。好物をいっぺんに食べているよう!」【第3戦GT500予選会見】
初ポール獲得のアレジ「本当に最高。好物をいっぺんに食べているよう!」【第3戦GT500予選会見】
AUTOSPORT web
D’station Vantageがチーム初ポール。ダンロップの1-2に最重量muta GR86が続く【第3戦GT300予選レポート】
D’station Vantageがチーム初ポール。ダンロップの1-2に最重量muta GR86が続く【第3戦GT300予選レポート】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

35件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.81155.0万円

中古車を検索
セレナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.81155.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村