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「レクサスGX」新型発表! 54万台売れたオフロード4WDがフルチェン 日本で注目されるワケ

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「レクサスGX」新型発表! 54万台売れたオフロード4WDがフルチェン 日本で注目されるワケ

これまで日本未導入 新型は来る?

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】ワイルドだぜ! 新型「レクサスGX」 デザイン/内装を見る【3列シートも】 全92枚

レクサスが米国で新型「GX」のプロトタイプを初公開した。2023年末より、順次各地域に展開していくという。

GXは、ボディオンフレーム(フレームの上にボディを被せる)構造のSUVで、レクサスの中ではフラッグシップの「LX」とミドルクラスの「RX」との間に位置する。

初代は2002年から北米・中東を中心に販売が開始され、従来型は2009年に発表された2代目。発売から今年3月末までに、世界の約30の国・地域で累計約54万台を売っている。

GXは、初代も従来型の2代目も、ランドクルーザー・プラド(以下、プラド)をベースとしている。その関係か、いままで日本ではGXは販売されていない。

だが、今年に入ってからレクサスは日本国内でも従来型の展示を複数回行っている。これはつまり、新型GXの日本導入を模索していることの表れだろう。

また、今までの関係を考えると、新型GXはフルモデルチェンジが噂されている新型プラドと基本コンポーネンツは共有していると思われる。日本発売がアナウンスされたばかりのミニバン「レクサスLM」と、新型の登場が噂されるアルファードとの関係にも似ている。

「オンからオフまでシーンを選ばず、あらゆる道を走破し、新たな体験を提供する本格オフローダー」と謳う新型GX。その概要を紹介していこう。

オフローダーとスピンドルの融合

新型GXプロトタイプのボディサイズは、全長4950×全幅1980×全高1870mm、ホイールベースは2850mm。従来型と比べて、全高はほぼ同じだが、それ以外はひとまわり大きくなった。

そのスタイルは、SUVというよりはオフロード4WDと呼んだほうがふさわしいものだ。

フロントピラーを後方に引きつつ立てて、高く構えたフードなどスクエアなシルエットがオフローダーらしく力強い。

水平基調のボディの軸と張り出したフェンダーは安定感を強調。ベルトラインを低くすることで、良好な視界も確保した。

また、新型RXから採用されたスピンドルボディ(スピンドルを塊で表現)と、オフロード機能に根ざしたプロテクターの形を融合。

石・草木などの障害物からコンポーネントを保護するためにセンター部をプロテクター形状で覆いつつ、サイドは、サブラジエターに合わせて広げた冷却機能を持つグリル開口とすることで、本格オフローダーらしいアイデンティティを手に入れた。

ボンネットは、フロントの下方視界を確保するため中央部を低くし、車幅感覚のために両端は高く角張らせるなど、オフロード走行の安心感を追求したデザインを隅々に見つけられる。

2つのパワートレインと牽引性能

現在判明している新型GXのパワートレインは2種。

1つは、3.5L V6ツインターボと10速ATの組み合わせ。

10速ATは発進時を除くほぼ全域でロックアップクラッチを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。従来の6速ATに対し、ギアステップのクロス化、ギアレシオのワイドレンジ化により、リズミカルで心地良い走りと、燃費・発進加速・オフロード性能の向上を達成した。

パワースペックは未公表だが、高出力・大トルクによりトレーラーヒッチの牽引可能重量はクラストップレベルの約3600kgを実現する。

もう1基は、2.4L 直4エンジンと新開発の8速ATとの間に、モーターと湿式クラッチが一体となったフロントモジュールを組み合わせるハイブリッド。

トランスミッションがエンジンの動力伝達を行い、フロントモジュールはHEV機能(エンジン始動・EV走行・回生など)を担う。レクサスのボディオンフレーム車では初採用のシステムだ。

そして、衝突安全性能、静粛性、走りの質を向上させる新GA-Fプラットフォームも見逃せない。サイドレールとクロスメンバーの一部には、板厚・材質が異なる鋼材を適材適所に接合(テイラー ウエルデッド ブランク)し、車重を増やすことなく強度と剛性を確保するなど、上質な走りの実現に寄与している。

サスペンションは、フロントがハイマウントのダブルウイッシュボーン式、リアがラテラルコントロールアーム付き4リンクリジッド。リアサスはリジッドとはいえ、サスペンションアームやショックアブソーバーの配置・特性を作り込み、車軸の動きをコントロールし、制動時の車両安定性を高めている。

レクサスにふさわしい乗り心地と悪路を走り切る力を併せ持つ1台なのだ。

3列シートも! 内装のこだわりは?

インテリアは、最近のレクサス車同様「人間中心」という思想をさらに進化させた「タズナ・コンセプト」に基づいてデザインされている。

インパネ上面を基準に、水平・垂直のシンプルな構成としたコクピットは、オフロードでドライバーが車両姿勢を感じ取りやすい。

センターディスプレイを低く配置したことも前方の視認性を高め、ドライバーの安心感へとつながる。

また、インパネ中央を左右に貫く金属調加飾が、広がりを持った空間を演出。

メーターからつながる合成皮革で縁取ったレクサス初のセンターディスプレイや最適な位置に設えたニーパッドなど、シンプルな造形に上質な仕立てをかけ合わせ、モダンで心地良い空間を追求した。

シートレイアウトは、2列と3列が設定され、2列目はミニバン風のキャプテンシートか普通のベンチシートのいずれかを選択できる。

つまり、4/5/6/7人乗りが選べるというわけだ。

2/3列目シート間は十分なスペースを確保し、実用性を向上。3列目シートには左右独立操作が可能な折りたたみ機構をオプションで設定し、ラゲッジスペースを拡大しつつ、様々なシートアレンジに対応する。

アメリカを始めとした世界市場で高級SUVに求められるステータス性・品質・ユーティリティを、本格オフローダーに盛り込んだ新型GX。これまで未導入の日本からも熱い視線が集まるのではないだろうか。

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みんなのコメント

3件
  • レクサスなのにチャラチャラしてないデザインがイイね。
    こりゃ日本持ってきても売れると思うよ。
  • 今のLEXUS安っぽいもんなww
    安いプラドと同じやろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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