■背の低い「スタイリッシュミニバン」復権を求める人も
2009年開催の第41回「東京モーターショー2009」でホンダが披露した「スカイデッキ」は、新時代を予感させるミニバンのコンセプトモデルです。
そんなスカイデッキについて、登場から15年以上経過した現在もなお、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
【画像】超カッコイイ! ホンダの背の低い「スタイリッシュミニバン」を画像で見る(25枚)
東京モーターショー2009でホンダは、ブーステーマを「ないものをつくれ。」とし、3車種の世界初公開モデル、1車種の日本初公開モデルを含む、四輪・二輪の展示を実施。そのうちの1台がスカイデッキでした。
スカイデッキは「6人乗りのマルチパーパス・ハイブリッドモデル」だといい、5ドアのミニバンとなっています。
ボディサイズは全長4620mm×全幅1750mm×全高1500mm、ホイールベースは2885mmです。
エクステリアはクーペのような流麗なスタイリングが特徴で、空力とデザインを両立。特にフロントは、同時公開の「CR-Z コンセプト」(のちに「CR-Z」として市販化)とも共通性を感じさせる、長いノーズや大きなロアグリルが特徴です。
ボディラインは現実味のあるものと言えましたが、フロントドアにはなんとイルミネーション付きガルウイングドア(正式にはシザードア)を採用。リアドアは斜め下方に沈み込むように開くスライドドアとすることで機能性と楽しさを実現しました。
インテリアは2座シートが3列に並ぶレイアウトで、それぞれに薄型のスポーツシートを装備。2列目シートは1列目(前席)の下部に電動スライドで収納される機構を、3列目は床下収納が可能など、高い利便性を誇っています。
そしてルーフは“スカイデッキ”の名称の通り、極めて広い面積のガラスルーフを装備。ガルウイングドアとスライドドアを開け放つことで、抜群の開放感を実現します。
パワートレインは詳細が明かされなかったものの、ハイブリッド車であることが公表され、小型で軽量のユニットを採用し、センタートンネルに配置することで低床化・低重心化を両立。走行性能の向上とともに、広々とした室内空間の実現にも役立っています。
このスカイデッキは直接の市販化こそされなかったものの、2012年4月の中国・北京モーターショーでは後継モデルとも言えるコンセプトカー「コンセプトS」が披露されました。
コンセプトSはその後、2013年の上海モーターショーで6人乗りのステーションワゴン「ジェイド」として発表され、2015年に市販化が実現。
流麗でスポーティなスタイリングやハイブリッド車であること、2座×3列シートという点で、スカイデッキとも共通性が感じられます。
そんなスカイデッキについて、SNSなどでは斬新なデザインであったことなどから今もなお話題にする人もいるようで、さまざまなコメントが投稿されています。
「スカイデッキ、今思うとカッコよかった」など、ミニバンらしからぬ流麗で精悍なデザインを登場から15年経過した現在でも評価する人が少なくないようです。
また、「ぱっと見CR-Zだね。いいかも」「(CR-Z+3-4代目オデッセイ)÷2かな?」とほかのホンダ車との共通性を見出す人や、「巨大なガルウィングすげー」「開放感ヤバイ」など、ガラスルーフとシザードアの組み合わせに驚く人も。
さらに「大きなサンルーフといえばエアウェイブよかったな」「これがジェイドの元になったみたいね。あれカッコよかった」「こういう背の低いスタイリッシュなミニバン出てもいいんじゃないの?」など、大型ミニバンが主流となった現在、デザインを重視したモデルの登場を待ち望む意見も見られました。
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