この記事をまとめると
■走りや機能面が優れていてもクルマは売れるとは限らない
なんでこんなに残念な姿に! コンセプトカーの期待度を裏切った市販車4選
■今回取り上げる4台はプロからの評価が高いにもかかわらず販売不振のモデル
■もうすぐ絶版となってしまうモデルもある
機能や走りがいいからといって売れないのがクルマの難しさ
世の中には、数えきれないほどのクルマ、新型車が存在するが、クルマの評価を生業している自動車評論家の評価と、実際の売れ行きに隔たりがあるクルマも存在する。ズバリ言えば、とてもいいクルマなのに、何故か売れてない……ということだ。
1)日産フェアレディZ
その筆頭が、間もなく新型が登場し、世界的にも大きな話題になっている日産フェアレディZだ。かつては日本、北米で一世を風靡した超人気スポーツカーであり、多くのファン、クラブに支えられてきた(筆者自身もかつてZクラブの会員だった/S130時代)。とくに2008年に登場したZ34と呼ばれる6代目となるZは、かつてないスポーツ度を備え、乗る者を奮い立たせるほどの硬派なスポーツカーに仕上がっていた。
が、日産にはGT-Rがあり、そちらは毎年のように進化し、ある意味、ファン待望の仕様に進化し続けてきたのに対して、Zはそうした改良がほとんど施されず、最初の改良はデビュー4年目だった経緯がある。
そう、同じ日産の、もはやリアルスポーツとして神話化された、レースでも大活躍するGT-Rの陰に隠れた存在になってしまった感があり、日本、北米ともに、特にここ数年の販売台数は下降。街で見かける機会も激減していた。最近では、6代目Zの自動車専門誌、WEBの露出もまた、ほぼないに等しかったのだ(NISMOを除く)。
しかしながら、スカイライン400Rのエンジンを積み、9速MTも用意される!! 新型は、Z最後の純ガソリン車のスーパースポーツとして登場することになるはずで、往年のZファンならずとも、これまでにない注目度を、販売の絶対数はともかく、”静かに”浴びるに違いない。というより、Zを存続させてくれた日産に感謝、というしかない。新型は、商品力の維持という点でも、デビュー以降のイヤーモデルの進化にも力を入れたもらいたいところである。
2)ホンダ・ステップワゴン
ファミリーミニバンとして、これ以上ない使い勝手を持つホンダ・ステップワゴンも、評論家に評価の高いミニバンである。とくにハイブリッドモデルの走りは、ライバルとの比較試乗を行えば行うほど光り、エンジンフィール、動力性能、乗り心地、操縦安定性ともにピカイチ。
しかも、第5のドアである、バックドアのわくわくゲートのサブドアから人もペットも乗り降りでき、車体後方にスペースがなくても大きな縦開きのバックドアを開けずに、横開きのサブドアから荷物を出し入れできる便利さはもう感動ものなのである。
ところが、初代から大人気の日本の国民的多人数乗車可能なファミリーカーとして大ヒットしたステップワゴンも、そうした機能を持つ5代目でいきなり人気低迷。ここのところ、乗用車販売台数ランキングで20位前後が定位置であり、ミニバンとして、アルファードやヴォクシー、フリード、セレナ、ノア、シエンタなどに大きく水をあけられているのだから寂しい。
主な理由として、女性ユーザーからリヤの左右非対称デザインが気に入らない、独立したリヤバンパーがなく、万が一、ぶつけてしまった時の修理代が不安……といった声が上がっているそうで、先進運転支援機能でプロパイロットを用意するセレナにリードされているのは事実だが、乗って、走って、使ってみれば、自動車評論家が太鼓判を押す意味が分かってもらえると思うのだが……。
もう新車で買えるのが「最後」になる可能性大のクルマも!
3)三菱デリカD:5
自動車評論家だけでなく、アウトドア派、キャンプファンから絶大なる評価、信頼を得ている三菱デリカD:5も、プロが絶賛しているにもかかわらず、売れ行きはいまひとつの1台だ。何しろ、2021年1-6月の販売台数ランキングでは37位。1月平均、1396台しか売れていない。
が、2019年2月、デビュー12年目にしてほとんどフルモデルチェンジに近いビッグチェンジを行って以降のデリカD:5は、それまでの”ミニバンの皮をかぶった本格SUV”という、世界唯一無比に近いキャラクター(ベースはアウトランダーだ)、実力はそのままに、前後エクステリア、インパネ、シート表皮を始め、トルクアップしたエンジン、8速ワイドレンジAT、パワーステアリング、足まわりなどを一新。さらに先進安全予防技術のe-Assistをついに標準化。ブラインドスポットモニターや後退時車両検知警報、マルチアラウンドビューモニターなどまで用意。
しかし、驚かされるのはその走りの進化。山道ではパワーステアリングが劇的に軽く扱いやすくなり、とにかくサイズや車重を感じさせない軽快感のある賛否両論な乗り味に大変身。アクセルと新パワーステアリングのレスポンスの向上も走りやすさに大きく貢献し、箱根のタイトなコーナーの連続でも安定感・安心感たっぷりにスイスイ駆け抜けられる走りの劇的進化が実現している。
乗り心地はリヤダンパーのサイズアップもあり、荒れた路面や段差を見事にいなし、フラット極まる快適感さえ手に入れているのである(とくに2列目席)。
車内の静粛性も向上し、基本的に搭載されるディーゼルエンジン特有のこもり音こそ認められるものの、先代と比べれば、ずいぶん静かで洗練された走行空間になった印象なのである。今、大ブームのSUVの3列シート仕様とは別格の3列目席の実用性、本格クロスカントリーモデルに匹敵する、アウトドアやキャンプにも最高・最適な1台なだけに、もっともっと売れてもいいと思えるのだが……。
4)ホンダ・オデッセイ
このほかにも、年内で生産が終了するとアナウンスされており、国産ミニバン最高の走行性能を持つミニバンの皮をかぶったスポーティカーと呼べるホンダ・オデッセイも、かつての人気は今はなく、寂しい限りだ。
が、自動車評論家の評価の高さは低重心パッケージを生かした走り、2列目席のプレミアムクレードルシートのかけ心地の良さ、3列目席が床下に収納できることで得られる大容量ワゴン的に使えるパッケージングなどにまで及ぶ。
3列シートの多人数乗用車とスポーティカーを1台で手に入れられる、プロも絶賛するミニバンなど、おそらくこれが最後かも知れない。新車で手に入れるなら、今しかない!!
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