この記事をまとめると
■「足のいいやつ」というキャッチコピーで有名だったカリーナにワゴンモデルが存在
波に乗らずにクルマに乗る! 昭和の謎生態「陸(おか)サーファー」って何もの?
■当時はサーフィンが流行っていたこともありカタログなどにサーフボードが登場していた
■2モデルが登場したが、のちにカルディナへバトンタッチしている
カリーナにワゴンモデルが存在!
往年のトヨタファンであれば、その名前を知らないものはいないと言っても過言ではないカリーナ。千葉真一氏をCMキャラクターに、「足のいいやつ」というキャッチコピーが知られるところで、そのコピーどおりの走りのポテンシャルを秘めたモデルとしても人気を集めていた1台である。
そんな走りの良さに定評があったカリーナの派生車種として「カリーナサーフ」というモデルが存在していたのを覚えているだろうか? 1981年に登場した3代目モデルに追加設定されたもので、登場は1982年2月のこと。
このモデルはいわゆるステーションワゴンなのだが、当時はまだまだステーションワゴン=商用バンの延長線上というイメージが強かったため、サーフィンを楽しむ若いユーザーを取り込もうとサーフというサブネームが付けられていたのだ。
そのため、当時のカタログにも波乗りを楽しむサーファーの写真や、荷室にサーフボードを積んだものが使われていた。また、エクステリアもクーペモデルのフロントマスクを採用するなど、スポーティなルックスとなっていたことも特徴だった。
スポーティな見た目に反して、搭載されるエンジンは1.8リッターSOHCの1S-U型のみで、高出力なエンジンなどは搭載されなかったが、その使い勝手の良さとスタイルが受けてスマッシュヒットを記録。ベースとなったカリーナは1984年にFFモデルが登場し、徐々にそちらにラインアップを移行していったが、サーフは1988年までFRモデルが継続販売されていた。
そして1988年5月にカリーナが5代目モデルへとフルモデルチェンジを果たすと、サーフもFFレイアウトのものへとフルモデルチェンジを実施。この世代のカリーナにはクーペのようなスポーティな仕様が存在しなかったことも影響してか、スタイルはセダンに近い大人しめなものとなっていた。
また、アクティブなユーザーのステーションワゴンとしては、同時期に登場したスプリンターカリブが人気を博しており、カリーナサーフはマイナーチェンジで2リッターディーゼル仕様が追加される程度の動きで1992年に販売を終了。実質的な後継車種は同年11月に登場したカルディナとなったのだった。
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みんなのコメント
このグランドサーフがのちにスーパーサルーンエクストラになる。
あとマスターエースサーフね。