【MotoGP】マルティン、スペインGPスプリント勝利は棚ぼただった？ マルケス転倒までは「2位を守ろうとしてた」

　ヘレス・サーキットで行なわれたMotoGPスペインGPのスプリントレースは、ホルヘ・マルティン（プラマック）が勝利。タイトル争いのリードを伸ばしたが、彼としては2位が現実的な結果だろうと予想していたようだ。

　スペインGPではマルク・マルケス（グレシーニ）が強さを見せており、予選でもポールポジションを獲得していた。しかしスプリントレースではスタートで出遅れたことで、マルティンが先行。レース中盤まではマルティンがレースをリードしていた。

　しかし7周目のターン7で一瞬バランスを崩したことをきっかけに、マルケスが急接近。マルティンはそのまま追い抜かれてしまい、その後はマルケスを捕まえきれずにいた。

　ただ、そのマルケスは9周目に転倒。これによってマルティンが今季2回目のスプリントレース勝利を果たした。

　マルティンは「ヘレスでの勝利は特別な物だ。だからこの結果はとてもハッピーだ」と、レース後に語った。

　ただ、実際のところライバルの転倒という”棚ぼた”がなければ、優勝は厳しかっただろうとも考えていたようだ。マルティンは次のようにレース中の心境を語った。

「マルクのクラッシュがなければ、レースがどうなっていたかは分からない。僕はターン7でミスをしたけど、彼は全体的にギャップを詰めていた。僕のフィーリングも最高というわけではなかったんだ」

「僕は彼のミスがあるまで、2番手を守ろうとしていた。2位というのは、確かに現実的なポジションだったんだ。ただ結果的に勝つことができてとても嬉しいよ」

「激しくプッシュしている間、冷静さを保ちながら（濡れたところのある）路面に注意することができていた。なんとかフィニッシュしたけど、今日は簡単じゃなかったね」

　そしてマルケスの転倒後は、2番手を走っていたペドロ・アコスタ（GASGAS）とのギャップを維持するのも大変だったと語った。

「後ろのライダーとは3秒差があることが分かって、集中力を維持するのが大変になっていた。もうレース半分を過ぎていることは分かっていたけど、フィニッシュまで走るのは簡単じゃなかった」

「繰り返しになるけど、ヘレスでの勝利はとても良かった。日曜日（決勝）でもまたスピードを発揮して、勝利を争えればと思う」