音楽好きなドライバーに向けて、その音楽をより良い音で楽しむためのシステムアップ時に参考にしていただこうと、製品選びのポイントをさまざま紹介している当コーナー。現在は、「サブウーファー」のチョイスのキモを解説している。
最初に、「小型・薄型のパワードサブウーファー」選びのコツを説明している。
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
で、前回の記事では、筐体サイズのチェックが肝要だと説明した。「小型・薄型のパワードサブウーファー」を選ぶということはインストール性が高いことを重んじるからに他ならないので、愛車のシート下に収まるモデルを選択すべきだからだ。なのでまずは愛車のシート下のクリアランスを測定し、気になるモデルが見つかったら都度それぞれのサイズを確認しよう。そしてスペースよりも大きいモデルは候補から除外していこう。
その上で鑑みるべきは、音質性能と価格だ。音の良さを求めるのであれば高額なモデルを選んだ方が有利だ。カーオーディオ製品はどんなジャンルのモデルでも基本的に、コストがかかっているモデルほど音質性能も高まるからだ。しかし導入のハードルの低さを重んじるなら、価格の安さを重視するのもアリだ。
というわけなので、音と価格を天秤にかけて、折り合えるポイントを探っていこう。
なおそのときには、以下の2点をチェックすると参考になる。1点目は「振動板のサイズ」だ。迫力のある低音を得たいなら、振動板の口径が大きいモデルがアドバンテージを発揮する。スピーカーは振動板が大きくなればなるほど低音再生力が高くなる。なので振動板の口径が大きければ、おのずと低音再生力が高まる。
そしてもう1つのチェックポイントは、ボディの強度だ。「サブウーファー」は低音を再生するためのユニットだが、低音は音波の力も強いのでパワフルに鳴らそうとすると筐体自体も共振しがちだ。そうなると、ボディから異音が発せられることとなり振動板から放たれる音を濁してしまう。しかしボディが屈強なモデルならそうはならない。なので可能であれば実物を手に取って、ボディの堅牢さを確認しよう。
なお、カタログスペックはそれほど気にしなくてOKだ。内蔵パワーアンプの出力は大きい方が安心ではあるものの、いずれの製品もそれぞれにおいて必要なパワーが確保されている。
ただ、「再生周波数帯域」は一応チェックしておこう。その範囲の下側が広いモデルほど低音再生力が高いと推測できる。とはいえ、細かな違いはそれほど気にしなくて大丈夫だ。しかし一部、低域側の再生範囲が他と比べて目立って狭いモデルもある。そうであると低音再生力はそれなりだ。参考にしてほしい。
今回は以上だ。次回は「ボックスサブウーファー」のチョイスのポイントを説明する。お楽しみに。
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