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フォルクスワーゲン EV推進を広げるも既存ICEで堅調な成長を確保し924万台で世界第2位をキープ

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フォルクスワーゲン EV推進を広げるも既存ICEで堅調な成長を確保し924万台で世界第2位をキープ

フォルクスワーゲン・グループは2024年1月12日、グループの2023年の販売台数は前年比12%増の924万台に増加したことを発表した。電動化へのシフトを強力に推進しているフォルクスワーゲン・グループだが、依然としてとトヨタに次ぐ世界第2位の座を堅持している。

フォルクスワーゲンのウォルフスブルグ本社工場2023通年の販売は、グローバル各地域で成長しているが、特にヨーロッパ(19.7%増)と北米(17.9%増)が主な原動力となっている。これまでフォルクスワーゲン・グループの弱点となっていた北米での伸長は好材料だ。

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また、グループ最大の単一市場である中国では、地元メーカーの著しい成長により厳しい市場環境になっているため、日本メーカーは軒並み二桁のマイナス成長というメーカーが多い中、1.6%と微増ながら成長を記録したことも特筆に値しよう。

フォルクスワーゲン ・グループの市場シェアは、北米および南米だけでなくヨーロッパでも拡大し、世界的に見てわずかに増加した。ほぼすべてのブランドが成長を記録し、一部のブランドは大幅な成長を遂げている。

乗用車部門ではセアト(スペイン)/クプラ(セアトの別ブランド)が34.6%増、トラック部門ではMANが37.1%増で、それぞれ最も高い伸びを示した。

同時に、フォルクスワーゲン グループはe-モビリティへの変革を継続し、77万1100台の電気自動車を販売。これは前年比34.7%の増加に相当し、総販売台数に占める電気自動車の割合は、2022年の6.9%から8.3%に上昇している。

フォルクスワーゲン・グループのオリバー ブルーメCEO

「私たちの力強いブランドとモデルが、市場で成功を収めたことをうれしく思います。すべての主要なブランドとすべての地域が成長していることは、素晴らしいことです。私たちは、今後も断固として変革を推進します。2023年にフォルクスワーゲン グループは、前年比35%増となる電気自動車をお客様に納車しました。困難な年が続く中でも、数多くの魅力的な新製品を発表することで、私たちは今年も再び良好なポジショニングを構築します」

■ヨーロッパ

販売台数は、前年比19.7%と急増し、377万4500台を販売した。このうち、電気自動車は、前年比34.2%増となる47万2400台だ。総販売台数に占めるEVの割合は、2022年の11.2%から12.5%に上昇した。グループは再びEVのマーケットリーダーとなり、このセグメントで市場シェアを拡大している。

西ヨーロッパでは、成長はさらに顕著で前年比20.6%増となった。フォルクスワーゲン・グループの本拠地であるドイツでの販売台数は、前年比15.1%増の118万5100台である。中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパでは、前年比13.9%増となる、50万3500台の車両を販売した。

■アメリカ

北米ではフォルクスワーゲン・グループは販売台数を前年比17.9%増の99万3100台と大幅に増加させた。この地域では、米国が71万3100台で最大のシェアを占めている。これは前年比13.0%の増加に相当する。ここでは、電気自動車も重要な成長の原動力となり、販売台数は前年比60.8%増の7万1000台に。このため、販売台数に占めるEVの割合は、前年の7.0%から10.0%に上昇した。

南米では、前年比9.4%増となる合計51万8200台の車両を販売。この業績に大きく貢献したのがブラジルで、39万8300台の車両が納車された。これは前年比18.0%の増加に相当する。

ハイオ州のバッテリー工場■アジア太平洋地域

アジア太平洋地域の販売台数は、前年比2.3%増加して359万4500台となった。グループ最大の単一市場である中国では、困難な市場環境にも関わらず、前年比1.6%増の323万6100台の車両が販売された。ここでも電気自動車が成長の原動力となり、前年比23.2%増の19万1800台となっている。これにより、販売台数に占めるEVの割合は前年の4.9%から5.9%に増加した

合計7万5700台のフォルクスワーゲン「ID.3」が顧客にデリバリーされ、世界最大の自動車市場で最も売れている電気自動車の1台となっている。フォルクスワーゲン「ID.4」は合計6万1700台が納入され、電動コンパクトSUVモデルのトップ5にランキングされている。

しかし、フォルクスワーゲンの「ID.3」、「ID.4」は、中国地元メーカーのEVに比べSDV(ソフトウエア・ディファインド・ビークル)の面では出遅れており、今後はこの分野での集中開発・商品化が急がれている。

2024年のフォルクスワーゲン・グループは、フォルクスワーゲン「ID.7 ツアラー」、ロングホイールベース・バージョンの「ID. Buzz」、クプラ「タヴァスカン」、アウディ「Q6 e-tron」、ポルシェ「e-マカン」など数多くの電気自動車を含むニューモデルを市場に投入する予定だ。

また、北米市場でのさらなる成長を目指し、オハイオ州のEV用の巨大バッテリー工場が始動している。

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フォルクスワーゲン・グループ 公式サイト

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