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英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 後編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

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英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 後編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

オプターレ

オプターレは、英国の都市を旅する人なら誰でも知っているような1階建てまたは2階建てバスを製造している。リーズに拠点を置く同社は、ディーゼルまたは電気駆動のバスを製造する傍ら、水素燃料電池バスも開発中だ。

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2012年には製造累計1万台を達成し、英国内外のさまざまな事業者にバスを販売している。現在は、世界最大級の商用車メーカーであるアショク・レイランドの傘下に入っている。

オーヴィック

オーヴィックは、軍用車や特殊車両の業界以外ではあまり知られていない会社だ。主に警備・警察・テロ対策用の装甲車など、さまざまな用途に対応する四輪・六輪駆動のプラットフォームを提供するメーカーである。また、消防署や公共事業者向けのオフロード車も用意されている。

クロスウェイとオーバーロードという2つのモデルには、2.2L、2.5L、3.2Lのターボディーゼル、そして最高出力500psの5.0L V8など、さまざまなフォード製エンジンが搭載されている。車両はすべて顧客の希望に合わせた仕様で製造される。

ピール・エンジニアリング

ピールは、P50を世界最小のクルマを自負している。1人乗りでボディはプラスチック製、電気モーターもしくは49ccと124ccのガソリンエンジンを選べる。その姿を見れば、「最小」の言葉にも説得力を感じるだろう。価格はEV仕様で1万1495ポンド(約180万円)からだが、1960年代に製造されたオリジナルのP50はもっと高く、文字通り桁違いの値段がつくこともあるという。

ピールはロンドン工場でP50のオープントップモデルのほか、現代版のトライデントも生産している。トライデントはP50よりも若干大きな三輪車で、大人1人と子供、または荷物を乗せるために1960年代に開発された。現代版トライデントでは、最高速度90km/hの四輪EV仕様も選ぶことができる。

ペンブルトン

三輪車は人を選ぶ乗り物だが、好きな人にはたまらないのがペンブルトンだ。キダーミンスターを拠点とする同社は、シトロエン2CVをベースに、モトグッツィのVツインエンジンを搭載したVスポーツという高性能の三輪車を販売している。

Vスポーツの重量はわずか298kgで、1トンあたり177psというパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速を6.5秒で駆け抜けることができる。スーパースポーツ・モデルは約100台、ブルックランズ・モデルは280台が製造された。Vスポーツの価格は2万8794ポンド(約450万円)から。

ペンマン

ペンマンは、スコットランドで自動車を製造している数少ない企業の1つだ。乗用車向けの防弾仕様キットや現金輸送車、そして軍用車や警察車両のオーダーメイドも行っている。

その他にも、消防救助トラック、地雷除去機、オフロード車の六輪車への改造などを手掛けている。

ピルグリム

ピルグリムは1985年、1930年代のツアラーを模倣したキットカーを発売して以来、累計1万4000台以上のキットカーを販売している。中でも同社にとって最大のヒット商品となったのはACコブラのレプリカ、スーモ・コブラだ。現在はこのキットと、1950年代のポルシェのレプリカであるスピードスターを展開している。

現在、ピルグリムはウエスト・サセックス州のスモール・ドールに拠点を構え、ポール・ベネット氏が経営している。モデルはキットとして自宅で組み立てることも、完成車として注文することも可能で、スピードスターは5万6000ポンド(約880万円)から、スーモ・コブラは5万5000ポンド(約860万円)からとなっている。

ラディカル・スポーツカーズ

ラディカルは、1997年からその名(「過激」という意味)の通りスポーツカーを製造しており、そのほとんどはサーキット走行やレース用に購入されているようだ。最新モデルのラプチャーは公道走行可能で、最高出力365psのフォード製2.3Lエンジンをミドシップ搭載し、0-97km/h加速3.0秒、最高速度265km/hを達成する。仕様にもよるが、価格は約9万ポンド(約1400万円)から。

ラディカルの最も手頃なエントリーモデルは、4万5000ポンド(約700万円)のSR1である。この価格にはドライバートレーニング、テクニカルサポート、全12戦のレースシリーズへの参加費が含まれている。SR1は、スズキ・ハヤブサのエンジンを搭載し、0-97km/h加速3.5秒、最高速度220km/hを誇る。

また、新型車の「プロジェクト25」は、最高出力860psのサーキット専用車で、2023年に25台限定で発売される予定だ。

ラプター・スポーツカー

レーシングカー用のエンジンを自ら開発してきたアンディ・エントウィスル氏にとって、独自のライトウェイトスポーツカーを開発することは大きな飛躍ではなかった。彼が率いるラプターは2015年からサーキット走行に特化したモデルを手掛けるようになり、レースをバックグラウンドに持つ同社ならではの仕上がりとセットアップで、瞬く間に高い評価を得るようになった。

自動車やバイクなど、さまざまなエンジンを展開しており、その中には驚異的な出力を誇る最新のフォード・エコブーストエンジンも含まれる。スコットランドのイーストフォーチュンにあるラプターの拠点には、英国全土から顧客が集まってきている。

RBSL

RBSL社は、世界中の顧客に向け、戦闘下で使用する有人・無人の車両を開発している。ドイツのラインメタル・ディフェンス社が一部出資しており、英国ではテルフォード、ニューカッスル、ドーセット、ブリストルの4拠点で450名を雇用している。

同社の製品には、英国陸軍で使用されている八輪の「ボクサー」をはじめ、装輪装甲車などがある。

リチャージド・ヘリテージ

リチャージド・ヘリテージは、BMWとミニの承認を得て、EVのクラシックミニを製造している。72kWの電気モーターを搭載し、0-97klm/h加速8.5秒、航続距離165kmを実現している。

トム・フェスタ氏が率いるこの会社は、ミニのスペシャリストであるミニ・スポーツ社、電動パワートレインのフェルテン社と共同で、ミニ・リチャージドを開発した。自宅で組み立てる部品キットは4万2500ポンド(約670万円)、持ち込みのドナーカーを改造する場合は6万2500ポンド(約980万円)からとなっている。

レボリューション・レース・カーズ

レボリューション・レース・カーズには、「427」と「500 SC」という2つのモデルがラインナップされている。車名の数字は、搭載されるフォード製3.7L V6エンジンの出力(bhp)を表している。427の最高速度は250km/h、500 SCの最高速度は300km/hに達する。

ル・マンの耐久レーシングカーと同じスタイルで、スポーツ・プロトタイプ・カップで使用されるサーキット専用車である。427は15万1950ポンド(約2380万円)から、500 SCは16万4950ポンド(約2600万円)からで、これにレース選手権での出走費用が加算される。

ライオット・カーズ

ライオット・カーズは、ジェレミー・フィリップス氏がデザインし、キットカーとして販売されたシンプルなミドエンジンのスポーツカー、シルバ・ライオットから誕生した。現在では、マイク・サザートン氏がサマセット州の自宅でショーを開催し、リーズナブルな価格で人々を魅了し続けている。

フォード・フォーカスのエンジンとトランスミッションを流用したキットカーは、自宅で9500ポンド(約150万円)から作ることができ、完成車も製造している。

リバーシンプル

多くのEVメーカーがバッテリーを使用する中、リバーシンプル社は「ラーサ」というモデルに水素燃料電池を採用した。それは、カーボンファイバー製コアチューブにより、580kgという軽量化を実現することができると考えているからだ。

ラーサはすでに路上でのテスト走行が行われており、1回の水素充填で最大480kmを走行できる。ロンドンのほか、ウェールズにある拠点周辺の道では、水素を使った風変わりな2ドア・クーペが走りを磨いている。

ロールス・ロイス・モーターカーズ

ロールス・ロイスは2021年に5586台を製造した。有名企業にしては少なく聞こえるかもしれないが、製造・販売台数では過去最高を達成したのだ。この数字はSUVのカリナンに助けられたものだが、英国の高級車ブランドを象徴するロールス・ロイスがこれまで以上に求められていることの証である。

もちろん、ロールス・ロイスはBMWの所有だが、車両の組み立てはイングランド南岸にあるグッドウッド工場で行われている。また、内装に使われるウッドやレザー、ボディの塗装を期待通りの水準に仕上げるために、多くの工程が職人の手作業によって進められている。ファントムの45万820ポンド(約7000万円)という価格には説得力がある。

ロナート

1950年代のF1マシンにインスパイアされたロナートW152は、こう見えても公道走行可能なクルマであり、キットカーまたは完成車として購入できる。アーサー・ウォルステンホルム氏の作品であり、強固なスチール製シャシーにジャガーXJのドライブトレインを搭載している。エンジンもジャガー製で、購入者の多くはオーセンティックな雰囲気を出すためにXKの直6かV12を選択するという。

ピーターバラに拠点を置くロナートは、V8エンジン搭載のライトニングというモダンなクーペも製造してきた。しかし、現在はW152に集中しており、仕様にもよるが、約6万9000ポンド(約1000万円)から販売されている。

RML

RMLは、レーシングドライバーおよびエンジニアとして申し分のない経歴を持つレイ・マロック氏(社名のRMの由来)が立ち上げた会社である。同様に、フェラーリ250GT SWBにインスパイアされた250ショートホイールベースも素晴らしい経歴を持つ。550マラネロをベースとしているが、一般的なレストアやレストモッドを施したものではない。RMLショートホイールベースは、550のシャシー、サスペンション、ブレーキ、5.5L V12を受け継ぎ、新しいクルマに生まれ変わったのだ。

30台の限定生産で、ノーザンプトンシャーの拠点で膨大な時間をかけて1台ずつ完成させるため、価格は160万ポンド(約2億5000万円)からとなっている。

ロトダマ

ロトダマ社は、古いランドローバー・ディスカバリーを全地形型トラックに再生する。この改造作業は、ワイト島の拠点で行うことも、購入者が自宅で行うこともできる。主に農業や鉱業に携わる事業者を顧客としているようだ。

中古のディスカバリーをベースに、2.5LターボディーゼルエンジンまたはV8ガソリンエンジンを搭載。オーバーハングを最小限に抑えているためオフロード性能に優れ、シングルキャブ仕様とダブルキャブ仕様を用意している。価格は約2万4000ポンド(約380万円)から。

セブリング・スポーツカー

セブリング・インターナショナルとして創業した同社は、オースチン・ヒーレー3000のレプリカを製造することで名声を高めた。2022年8月、バイタル・スパーク・グループに買収され、セブリング・スポーツ・カーズとなった。これにより、EVを製造するようになり、バッテリー駆動のポルシェ・スピードスターのレプリカがラインナップに加わった。

ウォリックシャー州ロングマーストンを拠点とするセブリングのモデルは、スケートボード・プラットフォームを採用している。VS-7ヒーリーそっくりのモデルは、0-97km/h加速4.0秒、航続距離は最大560kmを実現している。スピードスターは、0-97km/h加速4.5秒とされる。

サフォーク・スポーツカーズ

サフォーク・スポーツカーズは、その名が示すように、イースト・アングリア地方の海岸近くに位置する会社だ。まさに絵に描いたような美しい場所であり、そこで作られたクルマは世界的に高い評価を得ている。

創業者ロジャー・ウィリアムズ氏のもと、始まりとなったのはジャガーSS100で、その後ジャガーCタイプのレプリカも手掛けるようになった。どちらもキットカーとして、あるいは完成車として購入できる。

ラインナップに最近加わったXK120は、オリジナルのジャガーXK120をベースに、多数のアップグレードを加えて作られたものだ。改良点としては、キャビンスペースを拡大するための低床化、エンジンとトランスミッションの改良、ブレーキ、ステアリング、サスペンションのアップグレードなどが挙げられる。

スーパーキャット

スーパーキャットの車両は、英国軍に広く使用されている。同社の軍用車シリーズは、かつてランドローバー・ディフェンダーが担っていた役割にあてがわれ、現在ではHMT 400、600シリーズ、HMTエクステンダなどの装甲車がある。

これらの車両はすべて、デボン州の工場で設計・組み立てられ、世界中に輸出されている。また、LRV、ATMP、HMT、SPVの各モデルも製造している。

テンペスト・オブ・イングランド

1930年代のスポーツカーをイメージして開発された、シンプルで軽快なロードスター。堅牢なスチール製シャシーに、タフで信頼性の高いリライアント製ドライブトレインを採用するが、これはトライアルスポーツに根ざしたものである。

1987年にイアン・フォスター氏とジョン・ボックス氏によって最初のクルマが開発され、テンペストの事業が始まった。現在、同社はウスターシャー州でジョー・メイソン氏が経営している。

トルネード・スポーツ・カー

トルネード・スポーツ・カーズは、1984年にマクラーレンM6のレプリカを製作したのが始まりで、1989年にはフォードGT40のレプリカTS40をラインナップに追加した。後者はすぐに販売が軌道に乗り、以来、同社の主力商品として人気を博している。キットカーまたは完成車として約1000台を売り上げたという。

この功績から、トルネードは世界でも有数のGT40レプリカメーカーとして知られるようになり、その品質はもちろん、自宅でも比較的容易を製作できる点が注目されている。パワートレインには通常、フォードかシボレーのミドマウントV8エンジンが用意され、完全車には、最新のフォード製5.0L V8エンジン「コヨーテ」が使用される。

タイガー・レーシング

ジム・ダドリー氏は、スポーツカーの設計と製造を数多く手がけており、タイガー・レーシング社の長い歴史の中で、10以上のモデルを提供してきた。ロータス6を模した可憐なHS6から、0-97km/h加速の世界記録を樹立したツインエンジンのZ100まで、さまざまなマシンが生み出されている。

ライトウェイトスポーツカーをテーマとしたモデルが中心だが、ERA30はロータス23に近いスタイルを持っている。最も人気のあるモデルはR6で、最高出力177psのフォード製2.0Lエンジンと5速MTを搭載し、価格は1万9995ポンド(約310万円)から。タイガーのモデル現在、ケンブリッジシャー州ウィスベックの工場で製造されている。

トニック・カーズ

トニックRは、ウィル・バクスター氏、コリン・ウィリアムズ氏、ポール・フィルポット氏、アンガス・フィトン氏による大学のデザインプロジェクトとして誕生した。販売面で成功を収め、現在はトニック・カーズの旗印のもと、コリン・ウィリアムズ氏が運営している。

車名はトニックCBに変更されたが、外見は大学時代のオリジナルとケータハム・セブンに非常によく似ている。CBにはロード仕様とサーキット仕様があるが、年間生産台数は12台に制限されている。

トヨタ

トヨタは、1992年からダービーシャー州バーナストンの工場で自動車を生産している。最初に出荷されたのはカリーナEだ。以来、英国では約450万台のトヨタ車が組み立てられており、その中には「欧州車を超えるトヨタの欧州車」として開発されたアベンシスが200万台弱含まれている。

現在、このバーナストン工場ではカローラを生産し、ノース・ウェールズにあるディーサイド工場ではエンジンを生産している。後者では600人を雇用し、2021年には25万7395基のエンジンを出荷した。また、同年、トヨタは英国で13万1024台の自動車を製造した。

TRスーパーカーズ

TRスーパーカーズ・スピード12に見覚えがあるとすれば、それはTVRスピード12の後継モデルだからだ。同社のスピード12は、6.0L V12ツインターボを搭載した最高出力1026psのマシンで、最高速度350km/hを達成する。

製造は、ブラックプールにある旧TVRの工場からすぐのランカシャーの拠点で行われる。TRスーパーカーズは、エンジン用の精密部品を製造するヘリカル・テクノロジーの一部門であるため、スピード12の製造に適した環境となっているのだ。

トライデント・スポーツカーズ

ハンドメイド、スポーツカー、センセーショナルなパフォーマンス、6.6L V8エンジン、これらすべての要素がトライデントの「アイセニ」と「マグナ」というスポーツカーに揃っている。そして、意外なことにエンジンはターボディーゼルである。

ノーフォークに本拠を置くトライデントは、トルク・マルチプリケーション技術によって、エントリーモデルで最高出力402psと最大トルク96.8kg-m、アップグレードモデルで435psと131.0kg-mを実現したのである。さらに、670psと145kg-mを発揮するモデルもある。

スポーツカーに求められる性能はもちろん、1回の給油で2400km以上走行できるという燃費の良さも特徴の1つだ。

トライキング

モーガンが三輪車の復活を考えるずっと以前から、トライキングは、三輪の小型スポーツを望む人たちに応えてきた。トニー・ディヴィー氏が設計した初代モデルは、細部まで作り込まれており、1977年に発売された。それ以来、ノーフォークに置かれたトライキングの工場から、キットカーまたは完成車として安定的に出荷され続けている。

現在の4代目タイプ4に加え、初代のスタイルを再現したタイプ1も最近登場した。これまでに約200台が製造され、価格は、モトグッツィのVツインエンジンとトランスミッション以外のほぼすべてを含むキットで約8500ポンド(約130万円)から。また、トライキングは、2万ポンドから顧客の希望に合わせたものを作ってくれる。

トライアンフ・モーターサイクル

トライアンフは、英国自動車産業における偉大な成功事例の1つである。かつて業績悪化により破綻の危機を迎えたとき、ジョン・ブルーア氏が同社を買収し、世界に好まれる二輪車ブランドへと徐々に変貌させていった。

2021年、トライアンフは5万6600台の二輪車を販売した。ミッドランドにあるヒンクレー工場は今も製造の中心地となっている。また、ブラジルとタイでも組み立てを行っている。

TVR

英国に拠点を置く自動車メーカーの中で、TVRほど波乱万丈の歴史を歩んできた会社は少ない。TVRは現在、新型グリフィスの開発を進めており、V8ガソリンエンジン仕様とEV仕様を揃える予定だ。V8仕様は2024年に発売予定で、5000ポンド(約80万円)のデポジットで予約を受け付けている。

TVRは、自動車業界での経験を持つレス・エドガー氏、ジム・ベリマン氏、ジョン・チェイシー氏の3人が代表を務めている。製造拠点は、ウェールズのエブブ・ベールに設立される予定だ。

アルティマ・スポーツカーズ

リー・ノーブル氏は、1983年に発売された初代アルティマをデザインした人物として知られている。その後、1992年にスポーツを発表し、これを原型とするRSというモデルが現在もレスター工場で製造されている。

RSはシボレーV8エンジンを搭載し、最高出力1200psを発揮。0-97km/h加速2.3秒、最高速度400km/hに達するハイパーカーである。それでも、自宅での組み立てで約6万ポンド(約950万円)から、完成車では約10万ポンド(約1580万円)から購入することが可能だ。

ヴォグゾール

ヴォグゾールの名前は、元々会社があったロンドンの地域名(ヴォグゾール・ブリッジという橋が有名)に由来する。1905年にルートンに移転し、現在はリバプール近郊のエレスメア・ポート工場を中心に自動車製造が行われている。主力車種のアストラは2022年半ばまでここで製造されていた。

2023年からは、エレスメア・ポート工場で商用EVのコンボe(シトロエン、プジョー向けも含む)が製造される予定だ。英国独自のブランドだが、現在はステランティスの傘下にあり、基本的にオペルとモデルを共有している。

ウェストフィールド

ウェストフィールドは、その活躍がほとんど評価されていない会社である。クリス・スミス氏がロータスXIのレプリカを発売したのが始まりで、その後ロータス7のレプリカを手掛けるようになった。

しかし、これにケータハム・カーズからクレームが入ったため、ウェストフィールドはデザインを変更してSEというモデルを製作した。それ以来、あらゆるタイプのモデルを1万1000台以上製造してきた。

現在のラインナップとしては、スポーツとXIを展開し、前者はケータハム・セブンと同様に完成車またはキットカーとして購入できる。また、ポルシェ356のレプリカであるチェシル・スピードスターも販売しており、ガソリン仕様とEV仕様を用意している。さらに、自動運転のPOD車両も製造しており、現在ヒースロー空港の第5ターミナルで使用されている。

ライトバス

北アイルランドに拠点を置くバスメーカー、ライトバスは、水素を動力源とするゼロ・エミッション車において公共交通機関分野をリードしている。トラクターメーカーJCBの創業者の孫であるジョー・バンフォード氏が2019年に買収し、2024年までに3000台の水素バスを納入することを目指している。

バンフォード氏は水素バスについて、ハイブリッドやバッテリー駆動のバスよりも持続可能で、都市部での使用に適しているとし、すでに運行を開始している。彼はまた、再生可能な風力エネルギーを利用して安価に水素を製造する会社Ryseのオーナーでもある。

ウェルズ・モーターカーズ

ウェルズ・モーターカーズが製造するヴェルティージュのことは、スポーツカー愛好家ならご存知だろう。クルマ好きのロビン・ウェルズ氏が理想のスポーツカーを買おうとしたところ、適当なものが見つからず、自分で作ることにした。こうして2014年に自身の名を冠した自動車会社を設立し、ヴェルティージュを開発するに至ったのだ。

ウェルズの長年の努力の積み重ねは、ヴェルティージュの設計と完成度の高さに表れている。ウォリックシャー州サウザムを拠点とする同社は、年間25台の製造を目指している。ヴェルティージュはフォード製2.0Lエンジン(210ps)をミドシップに搭載し、最高速度225km、0-97km/h加速4.8秒を実現している。価格は4万5000ポンド(約710万円)から。

ウェストフィールド・チェシル

2022年初頭、ウェストフィールドは経営破綻し、その前途は多難に思われた。しかし、2022年9月にナイジェル・トリルク氏が救済に乗り出し、新会社ウェストフィールド・チェジルを設立、ウェストフィールドのスポーツカーとポルシェ・スピードスターのレプリカの製造を継続する予定である。

また、ロータスXIのレプリカであるウェストフィールドXIを少量生産で販売し続ける意向だ。ウェストフィールド・チェシルは、クラシックカーのオーナーに対して、スペアパーツやメンテナンスのサポートも継続する予定だ。

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みんなのコメント

4件
  • 106社が多いのか、日本が少ないのか…
  • 一大産業としての自動車生産は、俗にいう「英国病」やオイルショック等の
    影響をもろにかぶって衰退してしまったけれども、特にスポーツカーや
    超高級車の分野ではまだまだイギリスは健在ですね。
    特にそうした特定分野のクルマの開発に長ける、人的リソースの厚みが
    大きいのもイギリスの自動車産業の特徴なのではないでしょうか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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