現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 市販EVにサーキット専用モデル!? ヒョンデ IONIQ5のレーシングカー「N eN1 Cupカー」がデビュー

ここから本文です

市販EVにサーキット専用モデル!? ヒョンデ IONIQ5のレーシングカー「N eN1 Cupカー」がデビュー

掲載 1
市販EVにサーキット専用モデル!? ヒョンデ IONIQ5のレーシングカー「N eN1 Cupカー」がデビュー

 この記事をまとめると

◾️韓国にて開催されるレースイベント「ヒョンデ Nフェスティバル」で「IONIQ5 N eN1 Cup カー」が発表された

メルセデス「AMG」やBMW「M」があるように韓国のヒョンデには「N」がある! 韓国初のスーパースポーツカー誕生も夢ではない「N」の実態とは

◾️IONIQ5 Nをベースに軽量化・安全対策やボディキット&スリックタイヤ装着などを施し、サーキット走行に必要な装備を網羅

◾️「ヒョンデ Nフェスティバル」にてeN1クラスというEV専用クラスを設定し、EVレースの発展を促進する

 ヒョンデの誇る高性能EVがレーシングカーになった

 2022年にEV・FCEV専売ブランドとして日本再上陸を果たしたヒョンデ。そんなヒョンデが誇る高性能EV、「IONIQ5」のワンメイクレース専用車両が韓国本国にて発表された。

 このクルマのベースとなっているのは、日本未導入モデル「IONIQ5 N」。IONIQ5のスポーツモデルにして、最大650馬力を発生する、れっきとしたハイパフォーマンスカーだ。

 そして、今回発表の「eN1 Cup カー」は、出力こそ市販モデルからの変化はないものの、過酷なサーキット走行を見据えたさまざまな改造が施されている。

 まず、エアロ形状が大幅に見直された。具体的にはリップスポイラーとリヤウィングを装着し、大幅なダウンフォースを得た点がトピック。また、車高を落としてオーバーフェンダーをつけ、トレッドを拡大しコーナリング性能を向上させているところも注目だ。

 さらに、軽量化にも抜かりはない。内装などの不要なパーツを取り外すのはもちろんのこと、鍛造ホイールやFRPボンネット、ポリカーボネートウィンドウを採用。これによって、IONIQ5 Nの2100kgという重量からおよそ1970kgへと100kg以上の軽量化が実現された。

 また、これまでにないEVならではの演出も持ち合わせている。短時間のみ、普段は封印されている最高出力を出すことができるNGBオーバーブーストや、擬似的に変速動作を行うバーチャルシフト、さらには擬似的にエンジンサウンドを流すことができるN Active Sound +などが装備されている。このN Active Sound +から流れるサウンドは、各レースチームが独自に選んで設定できる。

 安全対策として、IONIQ5 N eN1 Cupカーにはロールケージ、レーシングバケットシートとレーシングハーネスといった、カップカーとしては常識的な装備はもちろんのこと、電気火災専用の消火器や窒息消火設備の設置、充電ポート位置の変更など、EV専用の対策も施されている。

 なお、このクルマが使用される「ヒョンデ Nフェスティバル」は、韓国国内で最大級のプロ向けワンメイクレースシリーズ。その中にeN1というクラスを設け、そこをこのクルマが走る予定だ。

 ヒョンデ N フェスティバルは、4月27日(土)のインジェ・スピーディウムにて開幕戦が行われる。このシリーズでは、1対1のノックアウトレースや従来のスプリントレースなどさまざまな形式のレースが行われる予定だ。

 こうした取り組みに対し、Nブランド・マネジメントグループ責任者のパク・ジュン常務は以下のように述べている。

「私たちはeN1クラスを通じて最終的に、EVモータースポーツという舞台における真のリーダーとしてのHyundai Motorの地位を確立し、韓国の活気あるモータースポーツ文化の成長と発展を促進しながら、世界規模で大きなインパクトを与えることを目指しています。私たちは、eN1クラスでレースの未来を変えてモータースポーツを電動化するという新時代への道を切り開く態勢が整っています」

 日本でも先日フォーミュラEが開催され、海外ではこのような取り組みもあり、電気自動車を主とする代替エネルギー車でのモータースポーツが現実味を帯びてきた。モータースポーツの文化を途絶えさせないためには、こうした新しいモータースポーツの楽しみ方を、主催、参戦サイドと観戦サイドが一丸となって考えていく必要がありそうだ。

こんな記事も読まれています

「NSX-GTよりもストレートは速い」 スーパーGTに新規参戦するシビックタイプR-GTの開発陣&ドライバーを直撃した
「NSX-GTよりもストレートは速い」 スーパーGTに新規参戦するシビックタイプR-GTの開発陣&ドライバーを直撃した
WEB CARTOP
ポルシェが「フォーミュラE」のセーフティカー「タイカン・ターボGT」2台を発表
ポルシェが「フォーミュラE」のセーフティカー「タイカン・ターボGT」2台を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
ヘッドライトがなしで公道登録済み! V8搭載の魔改造クロスレー「アルムキスト セイバー」の250万円は妥当なお値段だった!?
ヘッドライトがなしで公道登録済み! V8搭載の魔改造クロスレー「アルムキスト セイバー」の250万円は妥当なお値段だった!?
Auto Messe Web
日産ノートオーラってどんなクルマ? 詳しく解説!
日産ノートオーラってどんなクルマ? 詳しく解説!
WEB CARTOP
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース
BMW新型「M4 CS」欧州登場 M4の高性能バージョンは20馬力アップの550馬力で最高時速302km!
BMW新型「M4 CS」欧州登場 M4の高性能バージョンは20馬力アップの550馬力で最高時速302km!
VAGUE
「アバルト595」の柔と剛を使い分け!? トライアルのストリート仕様とサーキット仕様を乗り比べました【デモカー試乗】
「アバルト595」の柔と剛を使い分け!? トライアルのストリート仕様とサーキット仕様を乗り比べました【デモカー試乗】
Auto Messe Web
【セーフティカーは速くないと】 ポルシェ・タイカン・ターボGTがフォーミュラEのSCへ
【セーフティカーは速くないと】 ポルシェ・タイカン・ターボGTがフォーミュラEのSCへ
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプを公開。WEC水素クラス参戦の序章か……F1への技術転用の可能性も示唆
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプを公開。WEC水素クラス参戦の序章か……F1への技術転用の可能性も示唆
motorsport.com 日本版
車名はまんま「12気筒」!添加物なしのV12搭載『12チリンドリ』にかけるフェラーリの「強さ」とは
車名はまんま「12気筒」!添加物なしのV12搭載『12チリンドリ』にかけるフェラーリの「強さ」とは
レスポンス
加速、ハンドリング、燃費が一気に向上!軽量化によるメリットは盛り沢山~カスタムHOW TO~
加速、ハンドリング、燃費が一気に向上!軽量化によるメリットは盛り沢山~カスタムHOW TO~
レスポンス
マツダ「RX−7」ベースの貴重なRE雨宮「幻気-7」を熱意で譲ってもらいました! サーキットからストリートまで快適仕様で楽しんでます
マツダ「RX−7」ベースの貴重なRE雨宮「幻気-7」を熱意で譲ってもらいました! サーキットからストリートまで快適仕様で楽しんでます
Auto Messe Web
“ランエボ”がお手本!? “不評の電気自動車”がついに「エンジン車顔負けの走り」を実現! ヒョンデの高性能BEV「アイオニック5 N」驚きの実力とは
“ランエボ”がお手本!? “不評の電気自動車”がついに「エンジン車顔負けの走り」を実現! ヒョンデの高性能BEV「アイオニック5 N」驚きの実力とは
VAGUE
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
くるまのニュース
バットモービルじゃないほうのBMW「3.0CSL」は人気がない!? 純正のグリーンのボディカラーが珍しい個体は1290万円~で販売中
バットモービルじゃないほうのBMW「3.0CSL」は人気がない!? 純正のグリーンのボディカラーが珍しい個体は1290万円~で販売中
Auto Messe Web
トヨタ「GRヤリス」をグリーンでラッピング! オフ会デビューのために施したカラーチェンジでひときわ目立つクルマに仕上がりました
トヨタ「GRヤリス」をグリーンでラッピング! オフ会デビューのために施したカラーチェンジでひときわ目立つクルマに仕上がりました
Auto Messe Web
自作フォード「GT40」は原付カーだった! EVなのにホンダエンジンのサウンドが楽しめるギミックとは【マイクロカー図鑑】
自作フォード「GT40」は原付カーだった! EVなのにホンダエンジンのサウンドが楽しめるギミックとは【マイクロカー図鑑】
Auto Messe Web
フランス万歳!全てを兼ね備えたフレンチクラシックの新型「アルピーヌ A110 R」はサーキットでその真価を発揮する!
フランス万歳!全てを兼ね備えたフレンチクラシックの新型「アルピーヌ A110 R」はサーキットでその真価を発揮する!
AutoBild Japan

みんなのコメント

1件
  • jam********
    オートサロンで見れるのを楽しみにしていました。
    デカいね。
    タイヤも太くて、出力も強力で、速そうでした。
    1千万位?
    欲しくなりませんでした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村