トヨタ RAV4ハイブリッド 「個性的な第一印象だが万人にオススメなSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
3
価格
4

個性的な第一印象だが万人にオススメなSUV

2022.6.20

年式
2019年4月〜モデル
総評
アメリカ市場を主としたモデルなので、日本では少し大きいと感じてしまうかもしれないが、それが気にならないのであればSUVの購入を検討するすべての人にオススメしたいモデルだ。また、確かにボディサイズは小さくはないが、スクエア基調のボディデザインと大きな窓で車幅感覚もつかみやすいので、乗って見ると想像以上に運転しやすいというのもオススメできるポイント。隙が少ないモデル。
満足している点
高い総合性能を持ちながらしっかりと個性を演出できるクルマに仕上がっている点が良い。確かにオフロードやアウトドアといった印象が強い現行RAV4だが、乗り心地も良く燃費性能もソコソコなので、シティユース中心のユーザーにもおススメできるモデルだ。そんなそつなくこなす優等生な部分もありながら、個性を演出できるデザインとそのデザインに負けない高い性能を誇る4WD制御…と懐の深いモデルとなっているのだ。
不満な点
正直欠点はあまり見受けられないとも思うが、強いて言えばラゲッジスペースの汎用性といったところだろう。裏面が樹脂のリバーシブルデッキボードなど、現在でもアウトドアシーンでの使い勝手が良い面もあるが、ラゲッジスペースにフックを追加したりリアシート背面も樹脂素材にすればもっとアウトドアシーンで使える「ギア」となるはずだ。またシートの可倒を現在の6:4からヤリスクロスのように4:2:4にするというのも面白いかもしれない
デザイン

5

オフロード向けSUVの王道デザインを各所に採用しながらも、灯火類やグリルのデザインで先進性やイマドキ感を出しているデザインは素晴らしいと感じる。また、インテリアデザインに関してはグローブを着けたアウトドアシーンでも操作しやすいような工夫がなされていて、アウトドア「ギア」な印象と機能性を上手く両立している。アウトドアシーンでも映えるが、都心部でも決して悪目立ちせず溶け込めるようなデザインバランスは時代の需要にマッチしている印象だ。
走行性能

5

これまでのクルマの感覚で言えば全高の高いSUVとは思えないほどコーナリングが気持ちいいと感じる。剛性が高いTNGAプラットホームやドライビングポジションの取りやすいテレスコピック、電動パワステのセッティングなどがこのフィーリングを実現するのに大きく寄与しているだろう。また、4WDの本命はガソリン車の方だが、ハイブリッド車でも路面をしっかりとつかんでいるような安心感はあるし、前後のトルク配分もあってか電子制御四駆らしいコーナリングの面白さもある。オフロードでもそうだが、オンロードでの長距離移動でもこの4WDは疲労度軽減に役立つはずだ。
乗り心地

5

このクラスのSUVとしてはかなり優れた乗り心地だと思う。理由としては剛性が高いTNGAプラットホームやオフロード性能も加味したストロークのあるサスペンションなどもあると思うが、扁平の高いタイヤを装着しているというのも大きいだろう。路面からの入力が伝わる感触も柔らか、かつ振動の収束もマイルドで早い。近年の他のシティ系SUVと比べるとロール感はあるものの、ロール感が大きすぎて不快というレベルではない。ソフトな乗り心地のSUVが欲しいならば検討してほしい1台。
積載性

4

ラゲッジスペース容量はクラストップレベルの580Lとなっていて、積載性は高い。デッキボードも裏面は樹種になっていて、汚れが落としやすくアウトドアシーンでも重宝すること間違いなしだろう。そのほか各種インテリアの収納もデザイン同様使い勝手と「ギヤ」感に溢れた印象となっていて良い。ただ、ラゲッジスペース床下の収納スペースが少ないことやラゲッジスペースにフックがないことを考えると、アウトドアシーンでの使い勝手を向上させるにはもう一工夫ほしいというのが本音。しかしこれは欲を言えばなレベルである。
燃費

3

WLTCモードで20.6㎞/Lという燃費性能は他のトヨタのハイブリッドSUVと比べるとあまり優れているとは言えない。しかし、サイズ感と1700kgという車重、ドラックが大きそうなエクステリアデザインなどを考えれば優れた数値と言えるのではないだろうか。このクルマに求めることとしては、燃費性能のウエイトはあまり高くせず。ハイブリッドの静寂性と優れた4WD制御の両立と考えた方が幸せだと思う。しかし、他社のライバルと比べたら、優れた燃費性能であることは間違いない。
価格

4

コンセプトが異なるため直接的に比較するのは違うと思うが、同じトヨタ内で基本的に同じメカニズムを搭載したハリアーに比べるとかなりお買い得に見えるのは事実だ。確かに各種機能も充実していて、優れた4WD制御システムが備わっている。走りと室内の質感も上々でサイズ感もソコソコ、そんなSUVが400万円+αで購入できるのは比較的リーズナブルと言える。また、年次改良でハイブリッドにも現行RAV4らしいオフロードテイスト強めのグレードAdventureが選べるようになったのが嬉しい。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
トヨタ RAV4ハイブリッド 新型・現行モデル

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