トヨタ センチュリー(セダン) 「日本の物づくりの神髄が最も感じられる一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
5
燃費
4
価格
5

日本の物づくりの神髄が最も感じられる一台

2022.2.12

年式
2018年6月〜モデル
総評
日本の物づくりの神髄が最も感じられる一台であり、個人的には海外でも通用するモデルだと思っているので世界に向けたビジネスも検討する価値はあるだろう。乗れるチャンスは少ないと思うが、一度体験してほしいモデルだ。色々な意味で、日本車の本当の凄さが解ると思う。
満足している点
「ジャパンオリジナル」と言う唯一無二の存在である事、それに尽きる。ズバリ「ニッポンのフラッグシップ」と呼べる一台だろう。
不満な点
メカニズムが先代はオリジナルだったが、新型はその多くをレクサスLSと共通になっている事くらい。「選択と集中」は理解できるが、気持ちの問題として……。
デザイン

4

一目でセンチュリーと解る風格のあるデザインながらも現代流にアレンジ。初代/2代目の富士山をイメージしたサイドビューはパッケージ優先でCピラーは立ち気味に変更されているが、額縁をイメージした窓枠などは継承。インテリアは奇を衒わずオーソドックスなデザインで端正で品位ある質感に仕立てられている。もちろん、後席が特等席だ。
走行性能

4

V8-5.0L+モーターのハイブリッドは環境規制や燃費性能を考慮しての搭載だが、重量級ボディを軽々と加速させる力強さと滑らか&スムーズなフィーリングが特長。プラットフォームは旧LS用を最適化して使用。抜群の快適性/静粛性に加えて、走行性能は飛躍的にレベルアップ。ドライブモード「スポーツ+」を選ぶとドライバーズカーにも変身する。
乗り心地

5

世界基準のプラットフォームに専用チューニングされたサスペンションと専用タイヤ(レグノ)の組み合わせにより、抜群の快適性を実現。実際に乗ってみるといつもの道路の舗装が変わったかのようにショックがない滑らかで優しい乗り心地だ。日本車最良なのはもちろん、海外のリムジンと比べても引けを取らない。
積載性

5

リアシート優先のクルマだけあり居住性は高い。セダンボディのため絶対的な広さはミニバンに負けるものの、パーソナルな空間設計はお見事で、頭上や足元スペースも余裕がある。ラゲッジも十分以上のスペースを備えるが容量や何が積めるのかを語るのは、野暮と言う物だろう。
燃費

4

「燃費を気にする人は買うな」と言われそうだが、ハイブリッド化されたことで高速走行なら10-15km/Lは手堅い。歴代モデルはどんなに頑張っても一桁代だった事を考えると飛躍的な向上だろう。公用車として使われるケースも多いため、今後はより大事な要素になるかも!?
価格

5

1960万円と絶対的な価格は高いが、数々の専用スペックや圧倒的な設えの良さ、手作りに近い生産工程や品質へのこだわりなどを知ってしまうと、むしろ安いと言えるかも。「普通の人は買えない」と言うウワサが流れたが、実際は誰でも購入可能(手付金100万円を納める必要があるが)
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
トヨタ センチュリー(セダン) 新型・現行モデル

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