トヨタ アルファードハイブリッド 「フルサイズハイブリッドミニバンの最高峰」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
5
積載性
3
燃費
4
価格
3

フルサイズハイブリッドミニバンの最高峰

2022.6.24

年式
2015年1月〜モデル
総評
純粋に多人数乗車が多く、一度に走行する距離が多いユーザーにはおすすめだ。しかも、エントリーグレードで十分な快適性をもつ。具体的には2列目シートにも乗員がいて、荷物がたくさんある場合には、最高の移動手段となるはず。コロナ禍でクルマ移動が見直されたが、アルファード・ハイブリッドは貴重な存在。繰り返しになるが、グリルを中心とした顔付きがもう少し柔和になれば良いと思う。
満足している点
広さと居住性、そしてE-Fourハイブリッドによる走行性能。エントリーモデルで4,613,000円は高価に思えるが、じつはもっとも満足度が高いグレードでもある。装備はミニバンとしての使い勝手を考えれば十分だし、上位グレードへの差異は当然ながら装備となることから、その差額を燃料代などランニングコストにかけるほうが賢明だ。多人数で安価な移動、これこそ最大の満足ポイント。
不満な点
個人的な趣味の世界ながら、筆者はどうもこの個性的でアクの強い顔つきに馴染めない。単体デザインでは優秀なのだろうが、街中ですれ違うと威圧感を受ける。ヘッドライト位置が高くウインカーが近接しているため、夜間はヘッドライトに眩惑されウインカーが見え辛く、ライダーでもある筆者はいつも眩惑される。被視認性の上からも、なにか工夫が必要であるように思う。
デザイン

3

好む、好まざるに関わらず、ここ10年のミニバン市場は押し出しの強い、そしてアクの強い顔立ちが人気だ。アルファードはそのきっかけを作った。兄弟車であるヴェルファイア以上に今やその存在感を示す。Bピラーと一体化されたデザインのスライドドア前端部が特徴的だが、それ以外のボディ形状はミニバンそのものでオードドックなもの。サイズ以上に大きく見えるデザインだ。
走行性能

3

直列2.5L ハイブリッドシステムを搭載するE-Fourによる4WD方式。前輪はエンジン内蔵型モーターで143PS、後輪は独立モーターで68PS。車両重量は2090kg〜2240kgだから軽快とまではいかなくとも、7/8人の定員乗車時+荷物であろうが不足なく走る。THS-Ⅱの熟成によって、高い負荷が掛かった際の加速フィールが向上し、運転感覚も思いのほか気持ち良い。
乗り心地

5

最良の乗り心地はやはり2列目ーシートだ。エグゼクティブラウンジでは足置きであるオットマンが電動格納されており、シート各部の電動調整機構と相まって快適な移動空間となる。じつは3列目シートの実力も高く、シート座面がたっぷりしていることに加えて足元スペースにもゆとりがあるから長時間の移動でも疲労が少ない。筆者は3時間ほど3列目に座って移動したが、上下動も少なく快適だった。
積載性

3

ボディが大きく、背も高い。必然的に車内空間が大きくなるのだが、3列目まで乗車した状態ではラゲッジルームは最小に留まる。もっともアルファードに限ったことではなく、この手のミニバンでは一般的。3列目シートは左右にチップアップ(跳ね上げ)できるので、背の高い荷物であっても縦に積載できる。2列目シートの座面を持ち上げ、シートを前方へスライドさせれば前後長は2025mmと長大に。
燃費

4

ハイブリッドモデルであるメリットを大いに発揮する。WLTC値では14.8km/Lとガソリン(2.5L)と比較して約35%、同(V型6気筒3.5L)と比較して、約49%も良好になる。それでいて走行性能も俊足3.5Lの80%ほどだから運転していても不満が少ない。ただし、2.5Lの場合、グレードによっては車両重量が2000kg以下であるため重量税で有利に。
価格

3

4,613,000円がハイブリッドモデルのエントリー価格。4WD同士で比較するとハイブリッド代は762,000円となるわけだが、アルファードに至っては価格相応分の性能向上が見込める。一方、高価なエグゼクティブラウンジのトップグレードは7,752,000円とガソリン4WDエントリー「X」の2倍以上に跳ね上がる。ざっくり350万円近くが上級、上質装備品代となるわけだ。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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