トヨタ アルファードハイブリッド 「大空間高級サルーンを味わうならハイブリッドが1番」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
3

大空間高級サルーンを味わうならハイブリッドが1番

2022.6.20

年式
2015年1月〜モデル
総評
アルファードはクルマ好きにはあまり良く思わないクルマかもしれないが、実際に乗ってみると売れるだけの理由が分かるはずだ。特にハイブリッドはアルファードの良さが最もよく表れていると言える。静寂性とシームレスかつ満足のいく加速。そして乗り心地の良さ。ここまで高級車としての次元が高いミニバンは他にはないかもしれない。後部座席のおもてなしも充実していて、法人需要が高いのもうなずけるし、3列目に座っても快適性は高い。
満足している点
魅力的なポイントは多いが特出しているのは乗り心地と静寂性、そしてリセールの高さだ。アルファードは全般的に中古市場でも人気が高い、また価格帯が近い3.5Lよりもハイブリッドの方が中古市場で人気が高いため、損をすることが少ないのも魅力だ。乗り心地に関し画は他のミニバンとは一線を画しているレベルと言える。静寂性はハイブリッドの特権であり、大空間高級サルーンを最も体現しているパワーユニットと言えるだろう。高級ミニバンとしてはこれ以上の選択はない。ショーファーカーとして法人需要が多いのも、その性能の高さを表していると言える。
不満な点
欠点は少ないと言えば少ないが、強いて言えばグレードラインアップだろう。中間グレードもあるにはあるが、トップグレードのエクゼクティブラウンジかエントリーグレードXが中心となったグレード展開だ。上級グレードはショーファーカーとして、エントリーグレードはレンタカーとしてというような法人需要を意識した感が強い。2.5L同様に一般ユーザー向けのエントリーグレードもあれば、アルファードを購入する時にハイブリッドという選択をしやすくなるはずだ。
デザイン

3

正直好みが分かれるデザインであろう。鎧をイメージしたフロントグリルはインパクト抜群だが、押し出し感が苦手に感じる人はいるはずだ。サイドラインがミニバンにありがちな一直線な面でなく、フレアしたラインが入っているのは好印象。他のミニバンにはない独自な世界観を表現している。そのほか灯火類はLEDを多用しトレンドを意識しているが、モデルライフも長くなっていて、テールライトが一文字ではなかったりと少し古さも感じる。
走行性能

5

背が高く、重たい車重であることを考えると走行性能はとても素晴らしいものである。特にコーナリングは想像以上にロール感が少ない。全高と車重を感じさせないロール感でビックリさせられる。また、ハイブリットシステムの恩恵も大きいためか、低速からのピックアップも良く、重たい車重を乗員に感じさせることなくシームレスで不満のない加速を見せる。静寂性も文句ないレベル。「高級車と言ってもミニバンだから…」となめてかかると乗ってビックリするクルマだ
乗り心地

5

ミニバントップクラスと言えるだろう。乗員が感じる路面からの入力がソフトな印象だったり、振動の収束の速さと滑らかさのバランスだったり、乗り心地の良し悪しを感じるポイントに関してはミニバンの域を超えてサルーン並みと思ってしまうほど。現行のコンセプトである「大空間高級サルーン」というワードは乗り心地で最も感じることができる。サルーンを名乗るのに相応しい乗り心地を実現している。リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用しているのも、この乗り心地を実現するのに大きく寄与しているはずだ。
積載性

4

広い室内空間を誇るため積載性に関しても文句が出ることはないだろう。しかし、人によっては跳ね上げ式の3列シートが気になる人もいるかもしれない。欲を言えば…だがエスティマのような3列目が床下収納できるタイプもラインアップされていると更に良いと思う。特にエクゼクティブラウンジのような、2列目がメインとなるグレードは3列目を床下に収納し、2列目を大きく後方に移動することが出来ればよりすっきりとした大空間になるはずだ。そうすれば法人用途でも良い意味でファミリー感が出ないはず。
燃費

4

ハイブリッド車と聞くとWLTCモードで14.8㎞/Lという燃費は燃費性能があまり良くないと思ってしまうかもしれないが、大きな空間を持つミニバンで車両重量2トン以上ということを考えると比較的優れた数字だと言える。しかし、個人的にはハイブリッド車を選ぶ理由としては燃費性能よりも、静寂性を意識した結果の選択すべきパワーユニットだと思っている。近い価格帯で言えば3.5LのV6もアルファードには用意されているが、そちらを選ぶよりハイブリッドを選ぶべきだ。
価格

3

お買い得とは言えないが、高すぎるとは感じない。妥当な金額と言えるだろう。ただ、トップグレードは700万円にも到達する価格帯となっている。国産ミニバンにそれだけの金額を出すかと言われると疑問が出てくるだろうが、トップグレードのほとんどが法人需要なのではないだろうか。ハイブリッドは高価格帯のグレードが中心となっているが、特別仕様車でお買い得グレードが用意されているのは、ありがたいと言える。なぜならばアルファードの購入を検討するならば、ハイブリッドの購入はぜひ検討して欲しいからだ。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
トヨタ アルファードハイブリッド 新型・現行モデル

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