レクサス RZ 「レクサスの新たな試みの結晶。」のユーザーレビュー

ふぃおらの ふぃおらのさん

レクサス RZ

グレード:450e“バージョンL”_DIRECT4 2023年式

乗車形式:試乗

評価

3

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
-
積載性
-
価格
-

レクサスの新たな試みの結晶。

2023.9.30

総評


これまでのレクサスにはない新たなアイコンと試みで組み上がったBEV、RZ450e。
シンプルなデザインと直感的な操作性でBEVの存在をより身近に感じさせてくれるフレンドリーなキャラクター。

オプションを入れれば1,000万円近くなる車両価格に当初は尻込みしたが、人と環境とを優しく繋ぐ新たな乗り物の選択肢に十分に成り得る存在だと気付いた。
見た目やデザインだけでなくラグジュアリーの本質を極めたレクサスの新しい解に感じられた。

満充電ではなかったが、バッテリーメーターはほぼ満タン状態で航続距離は約300kmを表示していた。
エアコンを多用し混雑する都市部の過酷な試乗環境で、少しお疲れが出ている様子だったが、多く見積もっても半径50km圏内で生活が完結する私にとっては、とても美味しい選択肢に思えた。
満足している点
これまでの高価格帯レンジのレクサス車のマストアイテムであった本革シートや三眼LEDヘッドライトといったカテゴライズから距離をおいたRZ。

ステアリングホイールはversion Lの設え。
Fスポーツに慣れた私にはグリップがマッシブで手触りは非常に滑らか。手のひらに吸い付くような気持ちよさを感じる。

シートやドアパネル内張は東レのウルトラスエードがあしらわれている。
夏場は少し蒸し暑く感じられるが、毛足短く肌触り良く、つい触れたくなるようなしっとりとしたビジュアルも相まって、ドアを開けた時、乗り込む前の満足感は十分で、レクサスの世界観は保たれている。

ドアパネル内張のウィンドウコントロールパネルや、コンソール周辺はNXやRXで見慣れたデザイン。ドアハンドルのe-ラッチ押下箇所にはNXにはない細かなドットが追加され、開閉箇所が目立ち、また指が滑らず、よりスマートにドアを開けられるよう改良されていた。
また、艶炭フィルムという加工が施されたコンソールパネルは指紋汚れが目立たず、ピアノブラックパーツとは違い日常使いに向いている。


軽快のひとことに尽きる走行性能。
235/50R20インチアルミホイールを装着するも路面からの入力からはとてもマイルドで、EVならではの胸を空くような加速性能と風切り音すら耳に届かない極上の静粛性能。まさにBEVの良いところを突き詰めた電気の旨みを凝縮させたモデル。

エンジン冷却用ラジエーターがないため、スピンドルグリルから塊感の強いスピンドルボディのデザインへ。またソリッドブラックのバイトーン外板色がエンジンフードからルーフへと繋がりスピンドルボディをより強調している。
このエクステリアデザインは、レクサスBEVのアイコニック的。

デジタル計器が収まるTFT液晶式のインストゥルメントパネルのデザインは、これまで見慣れた中央に大きな円を描いたもの。見慣れないのは電費計。単位がkm/kWh表示の右端が0、左端が15とあるバータイプの計器。
よくわからないまま拝借したが、おそらく15が最も高効率なドライブができているのだと思われる。
不満な点


特に際立って目立つ欠点は主に2つ。
魅せ方の弱さと基本機能の不全。

ダイヤル式シフトコントローラーは押して回すの操作方法。ここのデザイン、見た目の華やかさやギミックにパンチが足りない。シンプルというよりチープな印象。毎日触るものこそ拘りがほしい。官能性能の追求と表現力、レクサスがニガテとする分野。

加えて酷く残念なのは存在感のないイルミネーションシステム。
ドアトリムには凝った陰影イルミネーション…とあるが辺りが暗くても凝視しないと視認できないほどに暗くて陰気。
昨今、夜間ほど街路灯や対向車のライト、自車のナビパネルなど強い光源が多くある中、間接照明も発光力を調整して周囲とのバランスをとってほしい。
14色のテーマカラーとあるが、似た色味が多く、正直なところあってもなくてもよいレベル

レクサスの世界観に爆光が沿わないというならば、もう少し見せ方を創造してほしい。

魅せ方と同じくらいニガテなのは電装系プログラムの制御。
パノラミックビューモニターやプロアクティブドライビングアシストなどの予防安全機能はNXやRXのそれと同じものだか、このRZでひとつ気になったのはパノラミックビューの画像合成の処理の粗さ。

ナビ画面に映る路側帯の白線、サイドカメラとリアカメラで撮る映像の合成処理の段階で一本に繋がっておらず思わず二度見した。
個体差なのかもしれないが、安全性能に個体差があっては困る。

一方、NXと共通の課題点として挙げられるのは、スマートフォンアプリと連携・連動するリモートパークやApple CarPlay。機嫌が悪い時は全く繋がらない。頻繁に反応しない。まだセカンドカーの日産キューブの方がサクサク繋がる。
本当に勘弁してほしい。。。


試乗した当日は9月末というのに30度を超える厳しい暑さの夏日。
このBEVの空調の効きの悪さには思わず閉口した。

NXハイブリッドではAC 26度で十分な涼しさ…というより寒いくらい。しかしRZはAC 20度以下の「Lo」でもぬるいくらいで、走行時は窓を全開で走った方がまだ涼しい。

パノラマルーフはスイッチひとつで曇りがかかる調光式。機構としてはハリアーと同じものが採用されており、遮光状態はまるで障子を閉めたかのような上品な採光加減を演出しているが、遮熱性能は不十分。
やはり追加して物理的シェードが欲しい。空調の効きの悪さに拍車をかけている。
電費と重量の兼ね合いかガラスルーフは開閉及びチルト不可。まるで炎天下のビニールハウスの中にいるよう。

この基本的な快適性能の不全は、質感、高級感といった官能性能以前に取り組むべき重大な課題点だろう。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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