2010年12月
■2010年12月
トヨタが持てる技術のすべてを注ぎ込み、夢や希望、憧れを提供し続けるクルマとして作り上げたレクサスブランドのスーパースポーツLFAは、2009年秋の東京モーターショーにプロトタイプ車が出品され、2010年に世界限定で500台を販売すると発表された。ちょうど20年前にLS(セルシオ)を発売して以来、高級車の新しい基準を示してきたレクサスが、新しい挑戦として開発したモデルでもある。3サイズが4505×1895×1220mmというワイド&ローのプロポーションは、見るからにスーパースポーツと分かるもの。ボディの基本骨格には炭素繊維強化樹脂が使われている。エンジンをフロントに搭載し、トランスミッションを後輪の車軸上に配置するトランスアクスル方式を採用するFR車で、エンジンは新しく開発されたV型10気筒4.8リッターの自然吸気DOHC。412kW/8700rpm、480N・m/6800rpmのパワー&トルクを発生する超高回転型エンジンだ。F1用エンジンにも匹敵するピストンスピードを実現したエンジンで、チタン鍛造コネクティングロッド、アルミ鍛造軽量ピストンなど、レーシングカー並みの仕様が与えられている。6速ASGのトランスミッションはパドルシフトによって操作される。LFAの走りは切り換えスイッチによって4つのモードを選択することが可能。変速スピードの切り換えも可能だ。これによって時速0-100kmをわずか3.7秒で駆け抜ける実力を持ち、最高速は325km/hに達するという。