BMW 3シリーズ プラグインハイブリッド 「快適サルーン」のユーザーレビュー

快適サルーン

2023.9.9

総評

愛車M4のホイール修理の間、代車として貸し出してもらったクルマ。
これまでいろいろ乗った代車の中では、最高級に近いかも。
それにしても、とにかく快適。
3シリーズもここまで来たかと感銘を受けた。
パワフルでトルクも十分、ドライバーの意思への反応も良いだけに、オン・ザ・レールを楽しむのに足りないのは、エンジンの官能的なサウンドや振動くらい。
こういうPHVが正統なBMWになっていくんだろうか。
確かに充電インフラが整備されてきたら、私もこっちへ行くかも知れないと思えるくらいのクルマではあった。
しかし今んとこはまだ、（BMWの）エンジン車には敵わないというのが結論。
しかしどんどん技術もインフラも発展していくとすれば、楽しみな分野なのは間違いないな。

満足している点

エンジンも足回りも、とにかく静かでスムーズであり快適。
年初に代車で乗った、同じG20の320はトルクもパワーもスカスカであり、拍子抜けしたもんだったけど、コイツは必要なだけアウトプットしてくれる。
それにLCIで変わったマスクも悪くない。
ちょっとスムーズ過ぎて、退屈な感もあったりするけど、実用面は大したもんだと思ったなぁ。
5シリーズに対して、実用面ではあんまり劣ってないんじゃないかな（新型は知らんけど）。

不満な点

やっぱりPHVということで、エンジンの主張に乏しいのはマイナス評価になってしまう。
ドライブする爽快感という点では、今んとこどうやっても内燃機関には敵わない。
（一方で入力に対する反応は、"M"に迫るものがあるけど）
またデザイン性のない液晶パネルにも、かなり忌避感があったなぁ。

デザイン

4

LCIで大幅にマスクが変更になった。
個人的にはフロントライトのノッチがなくなり、シュッとした目元になったのが好印象。
フロントバンパーのエアインテークも、開口部が大型化してLCI前までよりかなりカッコよくなった印象。
グリルはシャッター式になり、ちょっと見た目はオモチャっぽいのがマイナス。
しかし全体的に、スッキリしたマスクになったんで、よりシュッとしたイケメンになったと思う。
ただしブーメランデイライトよりLCI前のヘキサゴンの方が好きかな。

インテリアはiDrive８の大型湾曲液晶パネルとなり、愛車M4からさらに進化して、長い長方形が目の前に横たわることになりましたが、視認性は別として、デザイン性としてはどう見てもマイナスかと。
メルセデスはすでに、インパネとダッシュボード中央に液晶を分割しており、デザイン性では大きく差をつけられてるように思う。

走行性能

5

さすがにPHVだけあって、エンジンの主張は最小限でありながら、トルクもパワーも数値に違わず十分以上。
何より2リッター四気筒エンジンは熟成が進み、とにかく静かで滑らか。
その振動もサウンドも最小限であり、必要な時に必要なパワーが得られるユニット。
まぁ、デイリーユースはほとんど完璧だけど、楽しいかと言われると「？」だけど。

ハンドルやペダルへの入力に対する反応も、"M"ほどとは言えないものの、なかなかリアル。
あ、BMWだと安心させてくれる。

乗り心地

5

足回りはスポーティというよりスムーズなものであり、上級車を思わせるものだったかな。
高速走行メインだったせいでもあるけど、足がバタつく場面はほぼなくて、遮音性もしっかりしており、実に快適でした。
3シリーズも随分進化したもんだ。
リアシートのスペースも十分であり、5シリーズ(G30)まで必要ないんじゃないかと思ったり。

積載性

4

トランク容量は旧型(F30)と同等であり、車体のサイズアップは居住性に割り振られたみたい。
過不足はないと思う。

燃費

-

価格

-

故障経験