2023年3月
■2023年3月
アウディジャパンは、アウディ初の電気自動車(EV)である「e-tron /e-tron スポーツバック」を大幅にアップデートしたSUVタイプの電気自動車(EV)「Q8 e-tron」を2023年3月1日に発表、同年夏以降の発売を予定している。
今回発表された「Q8 e-tron」は、「e-tron」の後継モデル。一充電走行距離と急速充電性能を向上させるとともに、フロントとリアのエクステリアデザインを刷新。また、リサイクル素材を積極的に採用している。
グレード構成は「50」と「55」で、ともにクワトロ(4WD)のみ。50は総容量95kWh(先代比+24kWh/正味エネルギー容量は89kWh)、55は総容量114kWh(先代比+19kWh/正味エネルギー容量106kWh)のバッテリーを搭載しており、WLTCモードでの一充電走行距離は、50が424km (先代比+89km)、55が501km (先代比+78km)とアナウンスされている。従来のバッテリー製造工程で生まれる電極材の隙間をスタッキング方式と呼ばれる、折り重ねるように配置する方法に変更することで隙間を極力なくし、先代モデルよりバッテリー寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度の向上を可能とした。また、同時にセル内の化学物質の配合を変更して、さらなるエネルギー密度の向上を図っている。充電性能は、両モデルとも150kWまでの急速充電に対応している。
エクステリアは、e-tronシリーズ共通の開口の少ないシングルフレームグリルをブラックのマスクで囲むフロントデザインを採用。新しいコーポレートアイデンティティとして、2 次元デザインのアウディのフォーリングスやBピラーにモデル名を記している。
また、環境に配慮してペットボトル由来のリサイクル原料などを使用するダイナミカを素材とするシートや、クルマの混合プラスチック廃棄物を革新的なプロセスにより再利用したシートベルトバックルカバーを採用した。