アコードハイブリッド試乗。ホンダHVの逆襲
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
まさにビックリ。確かにどんなに強いチャンピオン、サッカーのスペイン代表だろうが、女子レスリングの吉田沙保里だろうが、いつかは敗れる時が来るもの。だがしかし、ある意味ニッポンクルマ界の最強チャンピオンである、トヨタ流ハイブリッド=THSIIがこんなにあっさり追い越されるとは夢にも思わなかった。そう、新システム、i-MMD搭載の新型ホンダ・アコードハイブリッドである。
もちろん価格やラゲッジ容量面でまだまだな部分はある。だが、現在最も重要視される燃費スペックにおいて、日本のJC08モードでリッター30kmは破格! 現在このミディアムクラスでトップのトヨタ・カムリハイブリッドの23.4km/Lを凌駕するのだ。それも2割強の大差を付けて。
果たしてその肝心のi-MMDとはいかなるものか…だが、私はなにより乗って驚いた。要するにコイツの本質はEV、つまり電気自動車なのだ。バッテリーの充電状態にもよるが、加速は限られた高速クルージング状態を除き、すべて動力専用モーター単独で行われる。事実、動力モーターはピークパワーが124kWでピークトルクが307Nm。要はパワーは2リッターエンジン級で、トルクは3リッター級!
そしてこのほかもう一つモーターを備えるがそちらは発電専用。要するに片一方でのみ出力とブレーキ回生を行い、もう一方でエンジン発電を行う。つまり2モーター式ハイブリッドでも、2つのモーターが発電と出力を複雑に行うトヨタ式とはそこが違う。なんというか、攻撃と守備を同時に行うスペイン式サッカーと、攻撃と守備が完璧に別れた古典的ブラジルサッカーの違いのようなものなのだ! って分かりにくいですかね(苦)。
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