新型X3 に海外試乗! “大トリ”に相応しい実力
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
いわば、次期型X3はGTカー的な特徴さえ獲得したわけである。なおかつ、北米南部の大都市であるアトランタ近郊のハイウェイは交通量が多く流れが整わない状況が続いた割には、日本よりも平均速度が高かったにもかかわらず高速燃費で11.2km/リッターを記録。日本の速域で走行車線の流れに合わせて走らせれば、高速燃費で14km/リッター台にも乗せられそうな結果といえる。
さらに、ブレーキ・エネルギー回生システムを採用することでエンジンに負荷をかけずにバッテリーへの充電を可能にしている。つまり、電動アシスト式パワーステアリングを機能させるためのエネルギーを、基本的にはガソリンを消費せずに得ていることになる。しかも、エンジン・オートスタート/ストップ機能も採用。そのほかにも高効率化のための機能を数多くそろえているだけに、市街地での燃費低減もかなり期待できるはずだ。
にもかかわらず、エンジン性能は現行型よりも向上している。まさに、BMWの開発理念であるBMW EfficientDynamics=「よりクリーンに、よりパワーを。」を具現化しているわけだ。最高出力は306psに達するだけに、アクセルを踏み込めばエンジンは快音を響かせながらレブリミットの7000回転まで鋭く吹け上がりスポーティで刺激的な加速が楽しめる。刺激の強さは、走りに自信アリのアウディQ5や日産スカイラインクロスオーバーよりも完全に勝っている。
なおかつ、アクセル操作に対する応答性に遅れがなく踏み加減に応じて力強さが素直に立ち上がる。そのため、特設コースとして用意されていたラフロードでもエンジンの性能を持て余すことがない。駆動力配分はxDriveにより前後、オプションのパフォーマンス・コントロールによりリアの左右を連続可変制御。最適化された駆動制御により、ラフロードでも路面にレールが敷かれているかのように狙った走行ラインを正確にたどることができる。同時に、安定性と走破性の高さが確かめられ信頼感が抱けたことも印象的だった。
ラグジュアリー感が向上し、より刺激的な加速が楽しめ、ラフロードでの信頼感が確かめられた次期型X3は大トリを飾るにふさわしいXモデルといえる。ちなみに、次期型は今回試乗した「xDrive35i」から日本市場に導入されるはずだ。現行型は、同系のエンジンを積む3シリーズのツーリングに近い価格設定となる。その例でいえば次期型「xDrive35i」の価格は700万円前後か。それだけに、500万円台から手に入れられる現行型もまだまだ見逃せない存在となる。
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