フォード・クーガに試乗 掘り出し物の予感!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
というわけでまさに知れば知るほど「これいいじゃん!」「お買い得かも!」となる隠れた名品だ。細かいところでは、快適装備にしろ、300万円台でおさまるハイグレードモデルの「タイタニウム」を選べば、面積の広いパノラミックルーフやオートエアコンやレザーシート、さらに子供ウケのよさそうなシートバックテーブルなどが備わり、不満らしき不満はない。
ただ唯一、どこかハデさというか、クルマを全く知らない女のコを「ん?」と振り向かせるようなブランド品ぽさ、あるいはハイブリッドや直噴&ダブルクラッチミッションに代表される最新エコ装備は足りない。欠点らしい欠点と言えば、そこだろう。
でも、SUVとしては小さめながら、リアシートにも身長176センチの私が頭、ひざ共に特に窮屈ではなく乗れ、ラゲッジも通常で360リッター、リアの背もたれを倒せば1355リッターに広がり、さらに走りがこれだけ気持ちいいクルマってなかなかない。
値段は、同クラスのハイブランド品に比べ、確実に50~100万は安く、コストパフォーマンスは高い。今のフォード店のラインナップの中でも、サイズ大きめで左ハンドルのみ、200万円台のアメリカンSUV「エスケープ」と、さらに大きく400万円台の「エクスプローラー」に挟まれた時、この手頃感、品質感でクーガに引き寄せられる人は少なくないという。
まさに現代自動車界にスポッと突如生まれたオアシスであり、掘り出し物。ひとつ試乗してみてはいかがだろうか?
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