アルファロメオのステルヴィオ ディーゼルはガソリン車にない新鮮なスポーティさをもつSUV
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
そんなステルヴィオに一番最近加わったこのディーゼルエンジン搭載モデルは、果たしてどんな走りなのか? 当然期待せずにはいられないわけで、ワクワクしつつ試乗した。するとそこに、冒頭で述べたような新たな境地を感じたのだ。言い換えれば新たなスポーティさの表現がそこにあった。
なぜならば搭載エンジンは2.2Lの直列4気筒ターボディーゼルで、最高出力こそ210psであるものの、最大トルクは470Nmとクラス随一の数値を実現している。それだけに0-100km/h加速タイムも実に6.6秒と、同クラスのディーゼル搭載SUVの中では、もっとも速い1台となる。
とはいえ、ステルヴィオはガソリン搭載モデルが十二分にスポーティだし、エンジン回転の気持ち良さはガソリンターボが一枚上手なのも明らかである。それと比べるとディーゼルターボのエンジン回転は比較的穏やかだが、それでも走行中にアクセルを踏み込む際には、ディーゼルとしてはスポーティでなおかつ独特のサウンドを響かせてくれるため、ガソリンエンジンにはないスポーティさを感じるのである。
加速のフィーリングに関しても、ガソリンターボの加速感とは少し違って、低回転から大トルクが湧き出てくるような加速が実に心地よい。そしてこの加速感に、ガソリンエンジン搭載モデルと共通のシャシーが加わるので、そこに生まれる走りはこれまでにないテイストを持ったものとして感じられるのだ。
どこからでも力が湧き上がる感覚と、シャープなハンドリングの融合によって生まれるスポーツディーゼルならではの走りがそこにある、と表現できる。こうしてステルヴィオに加わったディーゼルエンジン搭載モデルは、新たなスポーティさを表現する1台といえるのだが、やはり真骨頂は普段使いでの足の長さだろう。
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