マクラーレン12Cスパイダー、クーペ同然の走り
掲載 更新 carview! 文:渡辺 敏史/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:渡辺 敏史/写真:篠原 晃一
四本のダンパーを相互にリンクさせ、油圧で統合制御する「プロアクティブシャシー」は12Cのもっともイノベーティブな技術といえるだろう。その動きは街中や高速巡航などの低負荷時には恐ろしくしなやかで、それが625psのV8ツインターボを抱えるミッドシップカーであることを微塵も伺わせない。
よく出来たスポーツサルーンのようなライドフィールを実現しながら、速度が高まり負荷が増せば増すほどにグイグイと減衰感が引き締まっていく。が、スタビライザーを廃していることもあり、クルマの動きに唐突な規制感は伴わない。あくまで優雅にとんでもなく速い、さながらシトロエンのアシを持つスーパーカーという様相だ。一方で、エンジンはきっちり仕事は果たすもののサウンドや回転フィールなどにややエキゾチック感が欲しい……という当初からの印象は相変わらず。この辺りは今後の課題だろうか。
クーペに対して性能的な遜色がほぼ無視できるとあらば、スパイダーのニーズが高まるのは当然だろう。現在の売れ筋はこちらに大きく偏っていると聞く。が、12Cの魅力はマクラーレンの完璧主義が乗り移ったかのごとく理路整然としたアーキテクチャーと、それがもたらす走りの精緻さにある。だとすれば、あえてクーペでそのピュアネスを味わうという選択があってもいいだろう。いずれにせよ、このクルマの本質的魅力は屋根の有無ではまったく動じないということである。
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