最強「フルビット免許」は運転技術より順番! 日本花子がフルビット免許じゃない理由とは?
掲載 carview! 17
掲載 carview! 17
警察庁が公表している「運転免許統計」によれば、2022年時点での運転免許保有者数は8184万549人に上るといいます。
<写真:日本花子>
日本の人口がおよそ1億2000万人であることを考えると、全人口の70%近くが保有していることになります。
一方、これほどまでに多くの人が保有している運転免許において、「フルビット免許」を保有している人はごくわずかと言われています。
「フルビット免許」とは、運転免許証の「種類」欄にある14個のマスをすべて埋めることを指しています。
現在、日本の免許区分は15種類存在しますが、「けん引」および「けん引二種」は同じマスに記載されるため、マスは14個となっています。
運転免許証の「種類」欄は、保有している免許区分のみが略称で記され、保有していない免許区分のマスには「-」と記されます。
しかし、「フルビット免許」では「-」はひとつもなく、すべてのマスに免許区分の略称が記載されることになります。
途方もない労力を要することは想像に難くない「フルビット免許」ですが、どのような方法で取得するのでしょうか?
>>アクセスランキング上位の常連!『トヨタ プリウス』のカタログはこちら
>>トヨタ プリウスの中古車情報はこちら
「フルビット免許」を取得するためには、どの免許区分から取得するかという順番が非常に重要になります。
というのも、日本の運転免許証制度では上位区分の免許を取得した後に下位区分の免許を取得することができないためです。
たとえば、普通自動車免許を取得すると、原付(一種)免許が自動的に付帯されることになります。
<写真:ホンダ ジョルノ>
しかし、その場合、運転免許証の「種類」欄には「普通」とのみ記載されるだけで「原付」の欄は「-」のままとなります。
つまり、運転免許証に「原付」と記載されるためには、普通自動車免許や普通自動二輪免許よりも先に原付免許を取得しなければなりません。
そのため、普通自動車免許を取得した後に「フルビット免許」の取得を志すと、達成が非常に難しいということになります。
もちろん、各免許を取得すること自体も簡単なことではありません。
運転免許には、原付免許や小型特殊免許のように最短1日で取得可能なものもありますが、大型自動車免許のように、普通自動車免許などを取得してから3年以上経過しないと取得できないものも存在します。
また、教習所に通う期間なども含めると「フルビット免許」を達成するためには少なくとも10年近い歳月を要すると言われています。
さらに、教習所の費用など、少なく見積もって200万円以上の資金も必要になるようです。
いわゆる「一発試験」によって時間やコストを削減することもできますが、いずれにせよ相当な技術を要することは言うまでもありません。
>>アクセスランキング上位の常連!『トヨタ アルファード』のカタログはこちら
>>トヨタ アルファードの中古車情報はこちら
「フルビット免許」を持っていれば、一般的なバイクやクルマはもちろん、大型トラックやトレーラー、バスやタクシーといった営業車両、トラクターやコンバインにいたるまで、ありとあらゆる乗り物で公道を走ることができます。
まさに最強の免許と言える「フルビット免許」ですが、その取得は想像を絶する難易度を誇ることから、日常生活で見かけることはほとんどありません。
ただ、警察庁などが見本として掲載している「日本花子」さんの免許証が、かつては「フルビット免許」でした。
<写真:初代日本花子>
しかし、「フルビット免許」だったのは初代「日本花子」さんであり、2019年から使用されている2代目の「日本花子」さんでは、準中型自動車免許と普通自動車免許が「-」となっています。
その理由は不明ですが、「フルビット免許」の難易度を知る人々から「あまりに非現実的である」という意見が多かったからなのかもしれません。
>>アクセスランキング上位の常連!『スズキ ジムニー』のカタログはこちら
>>スズキ ジムニーの中古車情報はこちら
<終わり>
<写真:アフロ>
<出典:警察庁ウェブサイト>(https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/index.html)(https://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/honbun/html/j3500000.html)
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
いよいよガソリンはリッター200円に!? 補助金の終了が間近に迫ってきた!
1900馬力のピニンファリーナ「バッティスタ」と10台限定の「B95」が日本上陸! イタリア大使館でお披露目された超弩級ハイパーカーとは
日産エクストレイルがマイナーチェンジ。合わせて90周年記念車をリリース
カマルザマン「ドライのマップに変えた」と雨の決勝でベテランの技。Team Frontierは8耐トライアウト首位通過
急きょ出場のデビュー戦でファステストラップの爪痕「シングルシーターでも速いことを示せた」バーニコート/SF第2戦
可能性は感じる ケド「宿題」も多い オモダ5 プロトタイプへ試乗 1.6Lターボの新型SUV
過去最高! 2630台を3カ月で販売したランボルギーニが2024年も好調な業績を維持している理由とは
深夜バス相次ぎ廃止 一般系統も“整理”へ 京成バスダイヤ改正
1200馬力超え“V12”搭載! 「クワッド“バイク”」世界初公開! バイクとクルマ混ぜちゃった! パワーウエイトレシオ1kg/hpの“絶叫マシン”「エングラー V12」英で発表
ストロール、優れたタイヤ管理と戦略で入賞「ニコや裕毅をパスできて楽しかった」アストンマーティン/F1第7戦
日本限定の『コンチネンタルGTアズール』がベントレー&マリナーから登場。世界10台のみ、4165万円
世界に1台 超高級車ブランド「オーダーメイド」に注力 ロールス・ロイス本社工場拡張へ
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から
スバル「レガシィ」生産終了。あなたが最も印象に残っているのはどのモデル?【写真でチェック】
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ
「ランドクルーザー250」のおすすめグレードとは? 長く乗りたい人は“ナビ選び”に注意!?