Eクラスが欲望快楽直撃型のビッグマイナー
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
それより最大のトピックスは、ほぼ全面改良を受けたパワートレイン群だ。そもそもEクラスはベーシックな直噴直4ターボ、上質な直噴V6ターボ、さらにエコな直噴V6ディーゼルターボの3本柱から成り立っていたが、そのうち直4ガソリンとV6ディーゼルを全面改良。さらに今回はSクラスでしか採用してなかったV6ガソリンベースのハイブリッドモデルを登場させた。
まずはベーシックな直4モデルの「E250」だが、実はコイツの改良が一番大きい。というのも排気量を1.8リッターから2リッターに拡大。それだけでなくブロックから新世代となり、成層燃焼リーンバーンとEGRを組み合わせた世界初のBlueDIRECTターボとなり、今までにないパワー&エコロジーを両立しているのだ。
具体的には従来モデルに比べて最高出力が7ps、最大トルクが40Nm増えて、211ps&350Nmとなっただけでなく、燃費は日本のJC08モードで15.5km/Lを達成。これはこの5m弱の大型サルーンとしてはトップで、新エコカー減税では免税対象。かなりのものだ。
しかもコイツが7速ATと組み合わされてパワー十分。体感的には「上質」というほどでもないが、メルセデスらしく滑らかに1.8トン前後の重いボディを確実に引っ張る。特に今までの1.8リッター直噴がスペックの割に力強さが足りなかったのでこれでやっとライバルたちにひけを取らなくなった感じ。事実パワースペック、燃費スペック共に最大のライバル、BMW523iを超えている。
一方、すでにEクラス販売の2、3割を占め、ニッポンの高級クリーンディーゼル代表でもある「E350ブルーテック」だが、この新型直噴3リッターV6ディーゼルがまた凄い。エンジンブロック等は変わらないが、本国ヨーロッパで新たにユーロ6対応になり、制御系が一新されて最大出力&最大トルクは実に41ps&80Nmアップの252ps&620Nm! 特にトルクは6リッターガソリン並みだ。
コイツが乗ると本当に盤石で力強く、わずか1600rpmで最大トルクを発揮する上に、燃費スペックはいま申請中だが、ほぼ現状の5割増しというからJC08モードでリッター18~19kmは行く。するとコイツがまさに鬼に金棒。まるでローラーで地を均すような加速といい、個人的にはますます「Eクラスはディーゼルに限る!」だ。値段は高いけど。
一方、ハイブリッドの「E400」はチョイ乗りしかできなかったが、890万円という値段と、15.2km/Lというモード燃費を見る限り、ディーゼル嫌いの人のための上級グレードという気がした。やはり核は「E250」と「E350ブルーテック」でしょ!
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